昨年同様コロナによる混乱を経て2022年度の中学入試は実施されました。社会全体が安心や安全を優先する中で受験においても「安全志向」という流れがあります。もちろん、最難関校に果敢にチャレンジする受験者のみなさんは多いです。しかし、「絶対に〇〇中学校しか受験しない」といった受験は少なくなりました。価値観が多様化していく社会の中で、受験校選びもそれぞれのご家庭の価値観で多様化しています。
志願者数については、「関西の各府県で中学受験した小学生は減った」が2022年度の大まかな状況です。1年前のコロナ禍でさえ志願者を伸ばした最難関校でも、灘・甲陽・大阪星光・東大寺・洛星・神戸女学院・四天王寺・洛南・西大和とほぼすべての学校で志願者が減少しています。1年前に志願者が増えた反動で少なくなったとも見られますが、「安全志向」から、合格の可能性がより高い学校を選んだ人が増えたのではないでしょうか。
また、B日程入試の激化統一日である1月15日の前に実施される「前受け入試」よりも午後入試やB日程入試などいわゆる「後受け入試」が盛んになってきています。この動きは2年ほど前から定着してきており、2日間で4校受験が当たり前になりつつあります。受験者が集中する後受け校では予想偏差値以上に合格が厳しくなる動きがあります。2022年度入試では雲雀丘・須磨・夙川・甲南・三田学園などの午後入試・B日程入試などで「押さえのつもりで受験したのに合格できなかった」ということが見られました。
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