帝塚山中学校 入試分析 2021年度

全日程で論理的文章1題、文学的文章1題、漢字の読み書き1題の大問3題の構成で例年と大きな変更はない。問題数についても例年通りであった。

読解問題では記述問題はもちろん、抜き出し問題、記号問題、並び替え問題、正誤問題と多様であり、特に抜き出し問題と記号問題が例年同様に多いことが特徴である。

帝塚山中の国語の対策として、日頃から読解の正確さとスピードを意識した練習が必要である。また、指示語や接続語など、基本的なことを問う問題も出題されている。本番までに過去問をこなし、多種多様な問題形式に慣れ、時間配分を意識することが大切である。

1. 出題内容
   今年はいずれの回も大問4題で小問数35問程度であった。
2. 昨年までとの比較
   どの回においても標準的な問題や難関レベルでの典型問題が多く、今までの練習量が影響する試験であった。例年通り、実験をテーマにしたグラフや図・表の出題が多かった。記号選択と語句記述、計算問題がほとんどだが、今年は典型的な記述問題も出題された。
3. 対策
   7割程度を占める標準レベルの知識問題を取る確実性と、難関レベルの典型的な問題を得点源にできる力が欲しい。計算問題はひらめきよりも丁寧さが求められるものが多い。標準レベルでよいが、幅広いタイプの練習を積んでおきたい。

大問1で地図・地形図、大問2・3で歴史、大問4で公民・世界地理を出題していくという構成は今年度も継承された。大問1では日程問わず、必ずと言っていいほど地図を題材として問題が展開されるので、都道府県の場所、川や平野などの地形の知識は必須である。

歴史分野は、オーソドックスな知識を問う問題が多いが、漢字指定の問題を多く出題するので、普段から漢字で学習しておく必要がある。公民分野は、知識の組み合わせや正誤判定の問題が比較的多いので、三権分立の関係図や国際組織などは、ある程度まとめて覚えていくことが効果的である。