洛南高等学校附属中学校 入試分析 2022年度

京都をはじめ、大阪、兵庫などからも受験生が集まる難関校である。男子受験者数は2021年の530名から2022年428名と減少したが、女子受験者数は2021年の263名から257名とほぼ変化がなかった。

この影響で、男子の合格者が2001年以降はじめて200名を割り191名となった一方、女子の合格者数は昨年の81名から99名と大幅に増え、2006年の共学化以降はじめて女子の実質倍率が3倍を割り、今までと比較するとやや広き門となった。今年度の問題は昨年易しかった理科の難易度が昨年並みに戻り、4科型受験の優位性が復活した。

また、合格者平均点でも4科生の平均が3科生の平均を上回った。出題傾向はある程度固まっている学校なので、頻出単元の演習を徹底的に行っていきたい。

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洛南高等学校附属中学校
算数の出題傾向・対策

問題数は小問25問で、この3年ほぼ同数で推移している。計算問題は工夫したり西暦に関する問題もあり、練習で気が付けるようにしておきたい。

一行題や図形上の点移動の問題、濃さに関する問題、N進法や循環小数など数に関する問題、立体切断に関する問題など、頻出単元を中心とした構成も例年通りである。

スピードも依然として必要だが、後半の大問を深く掘り下げていく思考力、捨て問扱いせず最後の小問まで解き切る突破力も必要になる。洛南算数対策として過去問演習は効果的だが、単にやるだけでなく、学習したことが応用問題でも通用するように運用できているかの確認まできちんとしておきたい。

洛南高等学校附属中学校 算数分野別出題バランス
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洛南高等学校附属中学校
国語の出題傾向・対策

随筆文、物語文、論説文がそれぞれ1題ずつ出題された。例年通り、それぞれの大問ごとに、読解問題と知識問題が織り交ぜられて出題されたため、臨機応変な対応力が求められていた。

読解問題では、60字前後の記述問題が2題出題され、日ごろから要点を的確にまとめる練習が必要であると言える。あわせて記号問題・抜き出し問題もバランスよく出題されている。また知識問題では、漢字の書き取りだけでなく、慣用句やことわざ、二字熟語、漢字の音訓に関する問題などが、さまざま形式で出題されている。

高度な読解力と幅広い語彙の活用力を養い、制限時間内に問題を解くスピードも身につけておきたい。

洛南高等学校附属中学校 国語分野別出題バランス

洛南高等学校附属中学校
理科の出題傾向・対策

  1. 出題内容
    例年通り、生物が2題、化学・地学・物理が1題ずつであった。出題の順番もここ数年変わっていない。
  2. 昨年までとの比較
    例年と比べて小問数が大きく減り、35問であった。ただし、洛南は出題傾向がはっきりしており、生物が2題、化学は計算問題、物理は力学からの出題は今年も変わりはなかった。
  3. 対策
    生物はイラスト・写真問題が頻出なので、一般的な動植物についてはイラスト・写真を選べるように特徴をおさえておきたい。物理・化学は難関校で頻出の計算問題が出題される傾向が強く、きちんと練習をつんで得点源にしたい。特に物理は力学分野から出題されることが多いので演習が必要である。
洛南高等学校附属中学校 理科分野別出題バランス

洛南高等学校附属中学校
社会の出題傾向・対策

大問1が歴史(災害の歴史)、大問2が地理(山陰地方)、大問3が公民(自由の是非)と、例年通りの出題構成であった。歴史では1つのテーマに基づいて出題されることが多い。流れを正確に把握することはもちろん、様々な切り口の知識を把握することが重要。特に資料集などに載っている写真や年表については確実におさえておきたい。

地理ではグラフや地図・統計が頻出なので、思考過程をおさえたトレーニングを過去問等で積んでおく必要がある。公民では入試前年に話題となった出来事が題材となりやすいので、ニュースで頻繁に取り上げられる用語については、理解を深めておきたい。

洛南高等学校附属中学校 社会分野別出題バランス
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洛南高等学校附属中学校
入試結果:2022年度

  男子 女子
募集人数 280名(内部進学90名)
志願者数 510名 265名
受験者数 428名 257名
合格者数 191名 99名
実質倍率 2.24倍 2.60倍
   算   数 国   語 理   科 社   会
受験者平均点 -/150 -/150 -/100 -/100 -/400
合格者平均点 3教科型 112.6/150 88.6/150 62.3/100 263.5/400
4教科型 104.5/150 93.2/150 59.3/100 73.1/100 264.2/400
合格者最高点 150/150 124/150 92/100 94/100 348/400
合格者最低点 54/150 52/150 33/100 49/100 専願男子   212/400
専願女子   238/400
併願   271/400

※4教科型:理科・社会100点試験を50点に換算 合計400点満点で判定

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洛南高等学校附属中学校
入試要項:2022年度

募集人数 280名(内部進学90名)
選抜方法 算・国・理(・社)
出願期間 12/13 ~ 12/20
試験日程 1/17
合格発表 1/19(web)
  3教科型 4教科型
算   数 150点(70分) 150点(70分)
国   語 150点(60分) 150点(60分)
理   科 100点(45分) 50点(45分)
社   会 50点(45分)
合   計 400点(175分) 400点(220分)

洛南高等学校附属中学校
大学合格実績:2021年度

高校卒業生:431名

国公立大学への合格者数

東京大(現役) 26(19)
京都大(現役) 70(51)
大阪大(現役) 21(13)
神戸大(現役) 20(11)
大阪市立大(現役) 12 (7)
大阪府立大(現役) 11 (5)

私立大学への合格者数

早稲田大(現役) 32(23)
慶應義塾大(現役) 25(13)
関西学院大(現役) 27(17)
関西大(現役) 42(23)
同志社大(現役) 105(49)
立命館大(現役) 159(78)

洛南高等学校附属中学校
過去の入試結果データ

年  度 男子 女子
受験者 合格者 実質倍率 合格者最低点 受験者 合格者 実質倍率 合格者最低点
2018 専願 551 210 2.62 209/400(52.3%) 254 71 3.58 232/400(58.0%)
併願 256/400(64.0%) 256/400(64.0%)
2019 専願 533 208 2.56 201/400(50.3%) 286 79 3.62 240/400(60.0%)
併願 255/400(63.8%) 255/400(63.8%)
2020 専願 536 219 2.45 236/400(59.0%) 248 75 3.31 268/400(67.0%)
併願 281/400(70.3%) 281/400(70.3%)
2021 専願 530 219 2.42 236/400(59.0%) 263 81 3.25 276/400(69.0%)
併願 295/400(73.8%) 295/400(73.8%)
2022 専願 428 191 2.24 212/400(53.0%) 257 99 2.60 238/400(59.5%)
併願 271/400(67.8%) 271/400(67.8%)

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