帝塚山中学校 入試分析 2024年度

全日程で論理的文章1題・文学的文章1題・漢字の読み書き1題の大問3題の構成で例年と大きな変更はない。問題数も例年通り、大問ごとに15問程度の出題がある。読解問題では記述問題、抜き出し問題、記号問題、並びかえ問題など多様な問題が出題され、特に抜き出し問題と記号問題が多いことが特徴である。また、指示語や接続語など、基本的なことを問う問題も出題されている。

このような問題に対応するためには、日頃から読解の正確さとスピードを意識した練習が必要である。また、過去問を通じて多様な問題形式に慣れておき、時間配分を意識することも大切である。

1. 出題内容
   各回ともに大問4題で、出題単元は物理・化学・生物・地学の1題ずつの出題であった。
2. 昨年までとの比較
   昨年度と同様、1次Ａ・2次Ａともに問題数はあまり変化がなかった。両日程では解くのに時間がかからない一問一答タイプの問題から、データをしっかりと分析して読み取っていく問題まで幅広く出題される。
3. 対策
   知識は偏りなく、標準～応用レベルまでの知識を習得する必要がある。また、計算は初見というよりも典型的な問題が出題されることが多いので、すぐに解き方を引き出せるように繰り返し演習を積む必要がある。

帝塚山入試問題の最大の特徴は漢字指定の多さである。分野を問わず、小学校配当漢字外でも漢字指定となるので、普段の勉強から漢字で書くということをかなり意識していってほしい。

問題の構成は、大問1で地理、大問2・3で歴史、大問4で公民を出題するという例年通りのものであった。その中でも特に重点的に勉強しておきたいのは、出題割合の約半分を占める歴史である。各時代を満遍なく出題してくるので、各時代の特徴をつかみながら、流れをしっかりとおさえておきたい。また、公民分野では時事的な内容と絡めて出題してくる傾向が強まっているので、ニュースなどにも気をつけておきたい。