従来の2日間入試が1日勝負となり、さらにはA・B日程という2度の受験チャンスが設定されたのが3年前。当時は男子と比べた女子の倍率の高さが衝撃的であったが、この3年で徐々に男女差が縮まり、ついにはA日程で同等、B日程では男女の倍率が逆転した。
ただ、相対的には男女ともに高倍率の人気校であると言える。入試問題については、算数・国語は大きな変化がなかったが、理科では初めてプログラミングに関する問題が出された。
A日程が易しく、B日程が難しいとも限らないが、受験者層のレベルを考えると、やはりB日程の方が厳しい戦いになる。第一志望校を関西学院とする場合、他の学校以上に「過去問の対策」が重要となることはまちがいない。
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2020年度の入試よりA・B日程ともに時間は60分、配点は200点となったが、問題の形式は例年通りであり、変わっていない。
大問1は計算が4題、大問2は一行問題が5題、大問3~6では途中の式や考え方も書き残すよう指示がある。問題用紙はどちらの日程も1枚で、計算を書き込むようなスペースはほとんどない。その代わりに計算用紙を1枚配布される。
昨年の入試では、それまで出題頻度の少なかった「ニュートン算」や作図を必要とする「立体の影の問題」が出され、今年も「立体の切断」に相当する問題が珍しく出題された。こういった高度なテクニックを要する問題も関学対策として必要になってきている。
14年連続で出題されているグラフの問題は、3年続けてA・B両日程で出されている。大問3~6で書き表した式などは、正解しなくとも部分点につながる可能性があるので、限られたスペースでもコンパクトな字でしっかり書き、自分の考えをうまく採点者に伝える意識が重要である。
A日程・B日程ともに文章題2題の構成で、文章の種類は論理的文章と文学的文章の2種類だった。例年と異なり、大問は文章題の2題のみで、文法・知識問題は文章題の中で問われる形式となっていた。
大問数は少なくなったが、文章量は増えており、問題数は例年に比べて多く、記述問題の数が増えていた。
問題構成は例年通り記述問題を中心としており、「できるだけ文中のことばを使って答えなさい」という条件が付いているものが多い。そのため、文章内から短時間で答えの根拠となる箇所を探せるように練習をしておきたい。
また、字数が指定されていない問題が多いため、解答欄の大きさから必要な字数を推測し、正しい解答を導き出す力も必要となる。漢字の書き取りについては両日程ともに18問出題された。確実に得点源にするために、語彙力を高めておく必要がある。
また、文法・知識問題も文章題の中ではあるが例年通り問われているので、過去問を通じてしっかり対策しておきたい。
男子
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
募集人数 | 65名 | 25名 |
志願者数 | 213名 | 257名 |
受験者数 | 206名 | 203名 |
合格者数 | 78名 | 42名 |
実質倍率 | 2.64倍 | 4.83倍 |
A日程 | B日程 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
算数 | 国語 | 理科 | 計 | 算数 | 国語 | 計 | |
受験者平均点 | 128/200 | 138/200 | 65/100 | 331/500 | 116/200 | 125/200 | 246/400 |
合格者平均点 | -/200 | -/200 | -/100 | -/500 | -/200 | -/200 | -/400 |
受験者最高点 | 200/200 | 180/200 | 90/100 | 451/500 | 184/200 | 179/200 | 346/400 |
合格者最低点 | -/200 | -/200 | -/100 | 354/500 | -/200 | -/200 | 287/400 |
女子
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
募集人数 | 35名 | 15名 |
志願者数 | 126名 | 171名 |
受験者数 | 120名 | 136名 |
合格者数 | 45名 | 36名 |
実質倍率 | 2.67倍 | 3.78倍 |
A日程 | B日程 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
算数 | 国語 | 理科 | 計 | 算数 | 国語 | 計 | |
受験者平均点 | 128/200 | 151/200 | 65/100 | 344/500 | 119/200 | 142/200 | 266/400 |
合格者平均点 | -/200 | -/200 | -/100 | -/500 | -/200 | -/200 | -/400 |
受験者最高点 | 192/200 | 192/200 | 84/100 | 453/500 | 200/200 | 194/200 | 379/400 |
合格者最低点 | -/200 | -/200 | -/100 | 369/500 | -/200 | -/200 | 304/400 |
A日程 | B日程 | ||
---|---|---|---|
募集人数 | 男子 | 65名 | 25名 |
女子 | 35名 | 15名 | |
選抜方法 | 算・国・理・面接 | 算・国 | |
出願期間 | 12/6 ~ 1/7 | ||
試験日程 | 1/15 | 1/18 | |
合格発表 | 1/16(web) | 1/19(web) |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
算 数 | 200点(60分) | 200点(60分) |
国 語 | 200点(60分) | 200点(60分) |
理 科 | 100点(45分) | ― |
合 計 | 500点(165分) | 400点(120分) |
高校卒業生:369名
商学部 | 75 | 理工学部 | 12 |
---|---|---|---|
経済学部 | 70 | 国際学部 | 25 |
法学部 | 20 | 文学部 | 28 |
社会学部 | 50 | 人間福祉学部 | 25 |
総合政策学部 | 17 | 教育学部 | 15 |
神学部 | 0 | 合計 | 349 |
神戸大 | 4 |
---|---|
大阪大(現役) | 1 (1) |
年度 | 男子 | 女子 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | ||
2020 | A日程 | 189 | 80 | 2.36 | 355/500(71.0%) | 146 | 46 | 3.17 | 371/500(74.2%) |
B日程 | 172 | 43 | 4.00 | 280/400(70.0%) | 155 | 24 | 6.46 | 307/400(76.8%) | |
2021 | A日程 | 183 | 78 | 2.35 | 358/500(71.6%) | 125 | 46 | 2.72 | 385/500(77.0%) |
B日程 | 174 | 44 | 3.95 | 307/400(76.8%) | 131 | 30 | 4.37 | 328/400(82.0%) | |
2022 | A日程 | 206 | 78 | 2.64 | 354/500(70.8%) | 120 | 45 | 2.67 | 369/500(73.8%) |
B日程 | 203 | 42 | 4.83 | 287/400(71.8%) | 136 | 36 | 3.78 | 304/400(76.0%) |
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