三田学園中学校 入試分析 2022年度

前期A日程、前期B日程ともに論説文、物語文が各1題、漢字・語句・文法の知識を問う問題が独立した大問で複数出題され、傾向に変化はない。両日程とも、40~60字の字数指定のある記述問題や、字数指定のない記述問題が出題されており、要点をしっかりとおさえ、文章としてまとめきる力が必要である。

また脱文補充の問題や本文の表現の特徴を問う問題が出題されており、文章全体の流れを読み取る力が求められる。知識問題は例年通りであり、基本的な内容が幅広く出題される。普段から確実に得点しきる力を獲得するとともに、過去問を通じて練習を重ねて対策することが有効である。(後期日程は問題非公表)

1. 出題内容
   物理・化学・生物・地学からそれぞれ2題ずつの出題であった。昨年は小問数の合計が例年と比べて少なかったが、今年は一昨年までと同じ50問程度の小問数に戻った。
2. 昨年までとの比較
   例年、最後の大問で難度の高い物理の問題が出題される。今年は電熱線について問われた。それ以外の大問では、標準的な知識や計算の良問が出題されやすい。また、今年は「持続可能な開発目標」について問う時事問題が出題された。
3. 対策
   学校教科書内容の知識を定着させ、資料や条件から考察する力を身につけたい。大問によって難度の差が大きいので、過去問で効率の良い得点の取り方を練習してほしい。

例年通り歴史分野からの出題が半数近くを占めていた。また、昨年に引き続き、図やグラフ、資料の読み取り問題が多く、これからの三田学園社会の出題傾向の軸となってくると考えられる。こういった問題は、提示された問題文や図表を落ち着いて読むことで、得点できるように難易度が設定されている。見た目に気圧されずに、丁寧に解き進める練習をすることが大切である。
頻出は「用語/出来事を解説させる記述問題」と「世界の国々に関する知識問題」である。ほぼ毎年出題されている世界の国々については、学校教科書で位置や国旗まで確認しておく必要がある。