志願者数は昨年767人に対して今年は696人と71人減であった。コース別に昨年と比較すると、英数348人→349人、英数S165人→124人、医志235人→207人と英数S・医志の志願者が減る結果となっている。実質倍率は英数Sが2.72倍→2.19倍、医志が2.36倍→2.21倍であった。
合格最低点を比較すると、医志が277点、英数Sが265点で医志のほうがややレベルが高い結果となっているが、昨年より差が5点縮まった。なお、両コースから英数への変更合格がある。
どの科目もテンポよく解くスピードと高い学力が必須であり、頻出の単元についてはしっかりと対策をする必要がある。医志・英数Sでは7割、英数でも6割程度の得点率を目指したい。
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問題は冊子形式で解答用紙には答えのみを記入する。今年度も出題傾向に大きな変化は見られなかった。全体として、高いレベルでの緻密な作業と思考力を要する問題構成になっている。頻出の単元として、まずグラフを利用した速さの問題があげられる。今年度は点が出会う瞬間を順番に調べる必要があり、素早く正確に解き進める力が問われた。
小立方体の問題ではイメージする力に加え、自分で図を描くことができれば正解に近づく。また丁寧に調べる場合の数も頻出単元としておさえておきたい。問題文をよく読み、条件をおさえた上で、場合分けをしながら丁寧に、順序よく調べる練習を日頃から心がけたい。
今年度も文章問題3題の構成で、論理的文章が2題、文学的文章が1題となっている。限られた時間で、文章問題を3題解かなければならないため、時間配分が重要となる。設問も例年通りで、記号問題・抜き出し問題・記述問題がバランスよく配置されている。
記号問題は、どれを選ぶのか判断が難しいものもあり、選択肢と本文の内容を細かく照らし合わせることが大切だ。抜き出し問題は、傍線部から離れた部分が答えになる場合があるので、答えを見つけるためには、本文の内容を正確に把握する必要がある。記述問題は、制限字数の少ないものが多く、要点を簡潔にまとめることが求められる。
知識量が社会の出来を分ける学校である。学校教科書に関する知識問題はもちろんのこと、毎年出題される10問程度の時事問題は特にしっかりと対策しておく必要がある。
昨年度と今年度は公民分野の出題がほぼなく(昨年度0問、今年度2問)、地理・歴史・時事分野からの出題で構成されていた。一昨年以前の出題を見ると、この傾向が続いていくとは考えにくいため、公民分野の勉強も怠ってはならない。年によって指定の字数が大きく変わる記述問題は、今年は字数の指定がなく解答欄が2行用意されていた。
用語や出来事の解説など、口頭ではなく文字におこすくせ付けをすることで練習を積んでおきたい。
医志 | 英数S | 英数 (専願・併願) |
文化・スポーツ | |
---|---|---|---|---|
募集人数 | 40名 | 40名 | 170名 | 20名 |
志願者数 | 207名 | 124名 | 349名 | 16名 |
受験者数 | 199名 | 118名 | 339名 | 16名 |
合格者数 | 90名 | 54名 | 160名(104名) | 16名 |
実質倍率 | 2.21倍 | 2.19倍 | 2.12倍 | 1.00倍 |
※( )内は「医志」「英数S」からの回し合格者数
※英数の実質倍率は、回し合格者数を除く
算数 | 国語 | 理科 | 社会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 65/120 | 70/120 | 49/80 | 55/80 | 240/400 |
合格者平均点 | 75/120 | 77/120 | 54/80 | 58/80 | 266/400 |
合格者最高点 | 113/120 | 108/120 | 78/80 | 78/80 | 350/400 |
合格者最低点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 医志 277/400 |
英数S 265/400 | |||||
英数併願 239/400 | |||||
英数専願 221/400 |
医志 | 英数S | 英数 | 文化・スポーツ | |
---|---|---|---|---|
募集人数 | 40名 | 40名 | 170名 | 20名 |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 国・作文・面接 | ||
出願期間 | 11/13 ~ 1/12 | |||
試験日程 | 1/15 | |||
合格発表 | 1/17(掲示・web) |
英数Ⅰ・Ⅱ・医志 | 文化・スポーツ | |
---|---|---|
算数 | 120点(60分) | ― |
国語 | 120点(60分) | 120点(60分) |
理科 | 80点(40分) | ― |
社会 | 80点(40分) | ― |
作文 | ― | 80点(40分) |
合計 | 400点(200分) | 200点(100分) |
高校卒業生:422名
東京大(現役) | 3 (1) |
---|---|
京都大(現役) | 14 (9) |
大阪大(現役) | 23(18) |
神戸大(現役) | 15(11) |
大阪市立大(現役) | 18(12) |
大阪府立大(現役) | 14 (7) |
早稲田大(現役) | 18 (9) |
---|---|
慶應義塾大(現役) | 13(10) |
関西学院大(現役) | 48(31) |
関西大(現役) | 72(53) |
同志社大(現役) | 101(61) |
立命館大(現役) | 94(59) |
年 度 | 医志 | 英数Ⅰ・Ⅱ全体 | 英数Ⅱ | 英数Ⅰ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者 | 合格者最低点 | 合格者 | 合格者最低点 | |
2018 | 459 | 77 | 5.96 | 308/400(77.0%) | 141 | 75 | 1.88 | 26(193) | 269/400(67.3%) | 49(126) | 236/400(59.0%) |
2019 | 502 | 82 | 6.12 | 271/400(67.8%) | 172 | 109 | 1.58 | 30(190) | 228/400(57.0%) | 79(150) | 190/400(47.5%) |
2020 | 547 | 93 | 5.88 | 299/400(74.8%) | 189 | 99 | 1.91 | 30(185) | 266/400(66.5%) | 69(178) | 230/400(57.5%) |
年 度 | 医志 | 英数S | 英数 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2021 | 227 | 96 | 2.36 | 281/400(70.3%) | 155 | 57 | 2.72 | 264/400(66.0%) | 337 | 165 | 2.04 | 220/400(専願)(55.0%) 238/400(併願)(59.5%) |
2022 | 199 | 90 | 2.21 | 277/400(69.3%) | 118 | 54 | 2.19 | 265/400(66.3%) | 339 | 160 | 2.12 | 221/400(専願)(55.3%) 239/400(併願)(59.8%) |
※2020年まで:「英数Ⅱ・Ⅰ」合格者の( )内は「医志」からの回し合格者数。実質倍率は、回し合格者数を除く。
※2021年以降:「英数」合格者の( )内は「医志」「英数S」からの回し合格者数。実質倍率は、回し合格者数を除く
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