帝塚山中学校 入試分析 2022年度

例年通り全日程において、論理的文章1題・文学的文章1題・漢字の読み書き1題の大問3題による構成だった。問題数に関しては、大問ごとに20問前後の出題があり、計60問近くの問題を制限時間内に解く必要があるため、日頃からスピードを意識した文章読解の練習が必要である。

問題の種類に関しては、記述問題の他に、抜き出し問題や記号問題、脱文挿入の問題、正誤問題と多岐にわたって出題されており、特に抜き出し問題と記号問題が例年同様に多かった。
このような問題に対応するためには、過去問を通じて多様な問題形式に慣れておき、時間配分を意識することが大切である。

1. 出題内容
   今年は1次Aと2次Bいずれも大問4題で、どちらも小問数は31問であった。
2. 昨年までとの比較
   例年、グラフや表を読み取らせる問題の出題が多い。今年も記述問題がなく、記号選択と語句記述、計算問題で占められていた。問題数は昨年よりもやや減少している。
3. 対策
   標準的な問題が多く、高得点が狙えるレベルになっている。テキストを反復練習して、標準レベルの問題を解ききる力を身につけてほしい。計算問題は初見の問題も出題されるので、過去問で慣れておきたい。頻出のグラフ問題については、読み取り方などを十分練習しておく必要がある。

大問1で地図・地形図、大問2・3で歴史、大問4で公民を出題するという構成は今年も変化がなかったが、今年の公民は、国際関係や環境問題などの問題が多く、難易度が比較的高かった。

地理では地図を題材として問題が展開していくので、川や平野などの地形や都道府県の知識はしっかりと確認して入試に臨みたい。歴史では、高校・大学入試レベルの難問が出題されることがあるが、数は少ないので、それ以外の基本的な問題をしっかりと正解させることが大事である。

分野を問わず、書かせる問題は漢字指定が基本の学校なので、漢字で書けるようにする練習も重ねていく必要がある。