受験者数は男子959名、女子205名。関西屈指の最難関私立中学校として、高い人気が続いている。
合格者最低点は、男子よりも女子の方が40~50点高いこともあったが、今年度は8点差に落ち着いた。その理由として、男子の倍率が2.54倍、女子の倍率が2.97倍と、以前より倍率の差が小さくなっていることが挙げられる。
今年度の平均点を見ると、4科が有利とは言えない入試であったが、年度によって各教科の平均点にばらつきがあるので、志望順位が高ければ判定基準の多くなる4科で受験にのぞみたい。
21世紀型特色入試・帰国生入試・英語重視型など、条件が合えば有利になる試験があり、出題傾向に変化がある場合は言及されるので、情報収集も重要な学校である。
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近年、算数の問題については取り組みやすい問題の出題割合が増えている西大和学園の算数。昨年度から、女子の合格者数が二十数名増やされたことにより、男子の平均点が女子の平均点を算数では上回るようになった。
今年度の問題も、かつての問題よりは取り組みやすい問題が増えたとはいえ、難問もバランスよく出題されている。よって、男子最難関志望で難問に取り組むことを楽しむ受験者にとっては訓練してきたレベルの問題となるが、それ以外の受験者にとっては厳しい問題が複数出題される形である。
西大和学園を志す女子は男子最難関レベルの問題に取り組んでおくことが最大の対策になる。
大問1に論理的文章、大問2に文学的文章、大問3に言葉遊びの問題と段落整序問題が出題された。難易度や文量は例年とほぼ変わらない。
読解では記号問題と記述問題がバランスよく出題されている。記号問題は選択肢が5つあるが、消去法を用いれば正解しやすい問題も多い。本文の細部まで確認し、各選択肢とていねいに照らし合わせる練習が必要である。
また記述問題は、40字~80字までのものが幅広く出題されている。設問の読み落としをせず、ていねいにまとめてほしい。段落整序問題は西大和学園では頻出である。接続詞や指示語に注目し、文の流れを考える習慣をつけることが大切である。
今年度も地理・歴史分野からの出題が大部分を占め、公民分野や時事分野からの出題は少なかった。最も出題割合の高かった地理は例年通り地図の読み取りに関する問題が数問出題された。
地図記号に関する知識や等高線の読み取り、縮尺の計算などはほぼ出題されるものとしてしっかり練習しておく必要がある。それ以外にも統計問題、グラフ読解問題、論述問題など一筋縄ではいかない問題が多いので、過去問などを通じてこのようなタイプの問題に慣れていくことが大事である。
歴史は正誤判定や並び替え問題などが多いので、用語を覚える際にはしっかりと背景や意味まで合わせて理解することが必要となる。
募集人数 | 180名 |
---|---|
志願者数 | 1034名 |
受験者数 | 959名 |
合格者数 | 377名 |
実質倍率 | 2.54倍 |
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 102.5/150 | 95.1/150 | 65.4/100 | 56.2/100 | 329.8/500 |
合格者平均点 | 121.3/150 | 103.5/150 | 74.6/100 | 61.7/100 | 374.6/500 |
受験者最高点 | 144/150 | 135/150 | 100/100 | 89/100 | 440/500 |
合格者最低点 | -/150 | -/150 | -/100 | -/100 | 356/500 |
募集人数 | 40名 |
---|---|
志願者数 | 214名 |
受験者数 | 205名 |
合格者数 | 69名 |
実質倍率 | 2.97倍 |
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 99.5/150 | 101.1/150 | 65.6/100 | 58.3/100 | 333.7/500 |
合格者平均点 | 117.6/150 | 108.8/150 | 74.8/100 | 64/100 | 377.0/500 |
受験者最高点 | 150/150 | 131/150 | 95/100 | 89/100 | 437/500 |
合格者最低点 | -/150 | -/150 | -/100 | -/100 | 364/500 |
男子 | 女子 | |
---|---|---|
募集人数 | 180名 | 40名 |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | |
出願期間 | 12/6~1/5 | |
試験日程 | 1/16午後 | |
合格発表 | 1/17(web) |
算 数 | 150点(60分) | |||||||
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国 語 | 150点(60分) | |||||||
理 科 | 100点(40分) | |||||||
社 会 | 100点(40分) | |||||||
合 計 | 500点(200分) |
高校卒業生:356名
東京大(現役) | 76(51) |
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京都大(現役) | 63(42) |
大阪大(現役) | 25(11) |
神戸大(現役) | 30(21) |
大阪市立大(現役) | 18 (9) |
大阪府立大(現役) | 15 (6) |
早稲田大(現役) | 48(23) |
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慶應義塾大(現役) | 62(17) |
関西学院大(現役) | 28(10) |
関西大(現役) | 32(16) |
同志社大(現役) | 81(34) |
立命館大(現役) | 48(21) |
年 度 | 男子 | 女子 | ||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2018 | 985 | 467 | 2.11 | 284/500(56.8%) | 222 | 37 | 6.00 | 326/500(65.2%) |
2019 | 960 | 520 | 1.85 | 342/500(68.4%) | 219 | 37 | 5.92 | 398/500(79.6%) |
2020 | 983 | 524 | 1.88 | 325/500(65.0%) | 208 | 36 | 5.78 | 365/500(73.0%) |
2021 | 1006 | 449 | 2.24 | 345/500(69.0%) | 230 | 64 | 3.59 | 363/500(72.6%) |
2022 | 959 | 377 | 2.54 | 356/500(71.2%) | 205 | 69 | 2.97 | 364/500(72.8%) |
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