明星は安定した人気がある男子の進学校で、ここ数年は志願者数・倍率とも大きな変化はあまり見られなかった。その明星が2021年にS特進コースを新たに設置することで受験者を増やした。
S特進コース2年目にあたる2022年も午後特進や後期入試では2021年と同じくらいの受験者を集めた。これは複数回の受験(前期+後期 又は 午後特進+後期)をした場合は後期で10点が加算される選抜方法も関係しているだろう。
問題レベルは一定なので、過去問題やプレテストなどに取り組み、英数コースで6割、特進コースで7割、S特進コースで8割程度を目標に得点できるように練習するのが効果的である。
すべての日程で問題は冊子形式、解答用紙には答えのみを記入する。大問1が計算問題、大問2~5に文章題が並び、大問6は図形の小問集合、大問7、8も図形の問題が並ぶ。文章題については速さと場合の数が頻出単元である。
図形に関しては求角、求積、比の利用、展開図、切断、回転移動など様々出題されるので、単元を絞るというよりはテキストなどでまんべんなく練習しておく方がよい。
問題全体としては歯ごたえのあるものも含まれるが、まずはテキストの基本~標準レベルまでを中心に学習を進めたい。その中で本番では自分が解ける問題を優先して選びながら解き進めるようにしたい。
昨年度までと同様に、前期・午後特進・後期ともに論理的文章1題、文学的文章1題、適性検査型問題1題、漢字の書き取り1題の計4題の出題であった。
漢字の書き取りは、毎年独立した大問で5問出題される。確実に得点するためにも、日ごろの学習が大切である。
適性検査型問題でも、例年通り、提示される資料とそれについての会話文から読み取れる内容を説明する問題や、自分の見解を記述する問題が出題されている。
情報を整理して自分の意見を論理立てて表現する練習が必要になる。さらに、60字程度の記述問題が出題されているので、普段から要点や心情を確認し、まとめる練習が必要である。
前期は大問5題で小問数59問、後期は大問4題で小問数53問であった。両日程とも、問題レベルおよび出題内容にそれほどの差異はない。
大問ごとに分野およびテーマが決まっている(例えば前期大問1の「九州地方」や後期大問2の「日本の食生活の歴史」など)ことが多いので、知識を点でおさえていくのではなく、まとめて整理しておくことが大切である。
地理では産業の統計データ、歴史では時代の並べ替え、公民では現代社会を素材とした出題が目立つ。対策としては、各分野の基本用語を着実にマスターした上で、教科書や資料集に記載されているグラフやデータなどにも注意を向けた学習を進めたい。
特進 | 英数 | |
---|---|---|
募集人数 後期とあわせて |
80名 | 70名 |
志願者数 | 144名 | |
受験者数 | 139名 | |
合格者数 | 37名 | 77名 |
実質倍率 | 1.22倍 |
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 67.2/120 | 70.1/120 | 58.1/80 | 49.8/80 | 246.78/400 |
合格者平均点 | 72.4/120 | 74.1/120 | 60.4/80 | 51.3/80 | 261.27/400 |
受験者最高点 | 116/120 | 107/120 | 75/80 | 71/80 | 353.00/400 |
合格者最低点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 特進 276.25/400 |
英数 211.25/400 |
S特進 | 特進 | |
---|---|---|
募集人数 | 30名 | 40名 |
志願者数 | 457名 | |
受験者数 | 444名 | |
合格者数 | 158名 | 194名 |
実質倍率 | 1.26倍 |
算 数 | 国 語 | 計 | |
---|---|---|---|
受験者平均点 | 66.9/120 | 80.4/120 | 147.23/240 |
合格者平均点 | 73.8/120 | 84.4/120 | 158.22/240 |
受験者最高点 | 116/120 | 111/120 | 206/240 |
合格者最低点 | -/120 | -/120 | S特進 160.00/240 |
特進 125.00/240 |
S特進 | 特進 | 英数 | |
---|---|---|---|
募集人数 前期とあわせて (特進・英数) |
若干名 | 80名 | 70名 |
志願者数 | 528名 | ||
受験者数 | 510名 | ||
合格者数 | 45名 | 229名 | 151名 |
実質倍率 | 1.20倍 |
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 72.0/120 | 77.4/120 | 55.1/80 | 48.0/80 | 257.58/400 |
合格者平均点 | 78/120 | 80.5/120 | 57.8/80 | 49.9/80 | 271.96/400 |
受験者最高点 | 120/120 | 115/120 | 78/80 | 71/80 | 362.50/400 |
合格者最低点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | S特進 318.75/400 |
特進 257.00/400 | |||||
英数 217.50/400 |
前期 | 午後特進 | 後期 | |
---|---|---|---|
募集人数 | 後期とあわせて 特進80名英数70名 |
S特進30名 特進40名 |
前期とあわせて(特進・英数) S特進若干名特進80名英数70名 |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 算・国 | 算・国・理(・社) |
出願期間 | 12/18 ~ 1/10 | ||
試験日程 | 1/15 | 1/15午後 | 1/16 |
合格発表 | 1/16(web) | 1/17(web) |
前期・後期 | 午後特進 | |
---|---|---|
算 数 | 120点(60分) | 120点(60分) |
国 語 | 120点(60分) | 120点(60分) |
理 科 | 80点(40分) | ― |
社 会 | 80点(40分) | ― |
合 計 | 400点(200分) | 240点(120分) |
高校卒業生:356名
東京大 | 1 |
---|---|
京都大(現役) | 10 (5) |
大阪大(現役) | 20 (9) |
神戸大(現役) | 15 (9) |
大阪市立大(現役) | 11 (9) |
大阪府立大(現役) | 10 (4) |
早稲田大(現役) | 15 (6) |
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慶應義塾大(現役) | 11 (1) |
関西学院大(現役) | 74(44) |
関西大(現役) | 129(76) |
同志社大(現役) | 112(70) |
立命館大(現役) | 161(64) |
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