今年度はA日程で募集定員の調整があり、男子が20名減、女子が20名増となった。A日程の実質倍率は、男子が約2.7倍と高くなった反面、女子は約1.7倍と初めて2倍を下回り、合格最低点は男女間で約6点差にまで縮まった。
A日程の理科・社会は試験時間が40分に変更となり、理科はその影響か傾向が変わったが、難易度に大きな違いはなかった。また、算数がA日程では大幅に易化し、B日程では大幅に難化した。合計点の合格者平均も、昨年度よりA日程で男子は約33点、女子は約14点上がり、B日程で男子は約21点、女子は約18点下がった。
B日程は例年通り受験者は多く、女子は今年も実質倍率が3倍を上回った。両日程とも全科目バランスよく得点できる力が必要な学校である。
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A・B両日程とも例年通り、大問1~4は答えのみを書かせる形式、大問5では答えと考え方を記述させる形式となっていた。出題単元も、「複雑な計算問題」「調べ上げを必要とする問題」「平面図形と比」「立体図形」など、難関中学の入試でよく出てくる単元からの出題となった。
普段の学習では、複雑な計算を素早くできる計算力をつけること、ならびに「問題文に書かれた条件を整理する」「過不足なく調べ上げる」「丁寧に作図する」といった問題に対応できるよう、図や式を書くのはもちろん、解答を導くための方針や求めた値が何を表しているのかを言葉で明示するように心がけることが大切である。
ここ数年A・B日程ともに、大問1に論説文、大問2に物語文、大問3に漢字の書き取り問題が独立した形で出題されており、今年度も傾向に変化はない。
ただし、A日程では総記述字数が170字(70字記述が1問)であるのに対し、B日程では270字(70字記述が3問)とかなり多くなっている。
B日程を受験する生徒は、70字程度の記述問題でもすぐに手が動くように練習をする必要がある。
また高槻中学の特徴の一つである、高難度の記号問題も出題されている。消去法で解くのではなく、正しい読解をした上での選択が求められるものが多いので、対策として本文根拠を明確にした読解練習を日頃から積む必要がある。
問題数は昨年とほぼ同数で、分野ごとに大問が出題された。地理分野で毎年みられる初見のデータは今年も健在で、自然災害における死者・行方不明者数から発生年を答えさせる問題など、特色を十二分に発揮していた。
問題出題時のテーマとして、近年話題になった出来事を使用する傾向があり、今年度は歴史分野で「病」の歴史についての出題が見られたので、時事的な出来事に関連する情報はしっかりと確認しておきたい。
分野に偏りなく正誤判断が多く、記述問題も出題されるので、幅広い正確な知識を単純に暗記するのではなく、語句の意味や出来事の理由説明による理解を深めるなどの対策をとっておきたい。
A日程 | B日程 | |
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募集人数 | 100名 | 60名 |
志願者数 | 351名 | 863名 |
受験者数 | 323名 | 714名 |
合格者数 | 120名 | 339名 |
実質倍率 | 2.69倍 | 2.11倍 |
A日程 | B日程 | ||||||||
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算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | 算 数 | 国 語 | 理 科 | 計 | |
受験者平均点 | 76.2/120 | 78.3/120 | 56.3/80 | 50.3/80 | 265.90/400 | 51.4/120 | 87.5/120 | 57.1/80 | 196.0/320 |
合格者平均点 | 92.2/120 | 87.9/120 | 62.2/80 | 54.3/80 | 304.40/400 | 67.1/120 | 95.3/120 | 62.1/80 | 224.4/320 |
合格者最高点 | 120/120 | 107/120 | 76/80 | 69/80 | 371.25/400 | 120/120 | 117/120 | 79/80 | 294/320 |
合格者最低点 | 65/120 | 60/120 | 36/80 | 25/80 | 283.75/400 | 29/120 | 61/120 | 43/80 | 199/320 |
A日程 | B日程 | |
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募集人数 | 80名 | 30名 |
志願者数 | 226名 | 397名 |
受験者数 | 216名 | 299名 |
合格者数 | 124名 | 97名 |
実質倍率 | 1.74倍 | 3.08倍 |
A日程 | B日程 | ||||||||
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算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | 算 数 | 国 語 | 理 科 | 計 | |
受験者平均点 | 81.8/120 | 90.5/120 | 59.7/80 | 54.2/80 | 292.30/400 | 47.0/120 | 95.2/120 | 55.1/80 | 197.3/320 |
合格者平均点 | 95.5/120 | 95.1/120 | 64.6/80 | 57.5/80 | 320.40/400 | 66.4/120 | 101.4/120 | 62.4/80 | 230.3/320 |
合格者最高点 | 120/120 | 114/120 | 78/80 | 76/80 | 378.75/400 | 111/120 | 116/120 | 75/80 | 289/320 |
合格者最低点 | 68/120 | 72/120 | 44/80 | 24/80 | 290.00/400 | 38/120 | 82/120 | 45/80 | 212/320 |
A日程 | B日程 | ||
---|---|---|---|
募集人数 | 男子 | 100名 | 60名 |
女子 | 80名 | 30名 | |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 算・国・理 | |
出願期間 | 12/6 ~ 1/6 | ||
試験日程 | 1/15 | 1/16午後 | |
合格発表 | 1/16(掲示・web) | 1/18(掲示・web) |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
算 数 | 120点(60分) | 120点(60分) |
国 語 | 120点(60分) | 120点(60分) |
理 科 | 80点(40分) | 80点(40分) |
社 会 | 80点(40分) | ― |
合 計 | 400点(200分) | 320点(160分) |
高校卒業生:234名
東京大(現役) | 5 (4) |
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京都大(現役) | 17(13) |
大阪大(現役) | 19 (8) |
神戸大(現役) | 19(15) |
大阪市立大(現役) | 12(11) |
大阪府立大(現役) | 22(15) |
早稲田大(現役) | 10 (8) |
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慶應義塾大(現役) | 4 (3) |
関西学院大(現役) | 50(30) |
関西大(現役) | 84(59) |
同志社大(現役) | 81(39) |
立命館大(現役) | 113(50) |
年 度 | A日程 | A日程 | ||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2020 | 360 | 138 | 2.61 | 245.00/400(61.3%) | 778 | 342 | 2.27 | 223/320(69.7%) |
2021 | 310 | 143 | 2.17 | 241.25/400(60.3%) | 679 | 305 | 2.23 | 217/320(67.8%) |
2022 | 323 | 120 | 2.69 | 283.75/400(70.9%) | 714 | 339 | 2.11 | 199/320(62.2%) |
年 度 | A日程 | A日程 | ||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2020 | 199 | 85 | 2.34 | 267.00/400(66.8%) | 351 | 129 | 2.72 | 223/320(69.7%) |
2021 | 217 | 95 | 2.28 | 281.00/400(70.3%) | 356 | 91 | 3.91 | 229/320(71.6%) |
2022 | 216 | 124 | 1.74 | 290.00/400(72.5%) | 299 | 97 | 3.08 | 212/320(66.3%) |
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