清風南海中学校 入試分析 2022年度

A入試では論理的文章・文学的文章・慣用句・短歌・漢字の書き取り問題が出題された。短歌の問題は、傍線部での作者の気持ちを答えさせる問題であった。

B入試では論理的文章・文学的文章・四字熟語・詩・漢字の書き取り問題が出題された。A入試、B入試ともに幅広い分野から出題されるのが清風南海の国語の特徴と言える。

清風南海合格のためには、文章読解の練習だけではなく、短歌・俳句、詩といった韻文対策も必要である。日頃から苦手分野を作らないよう、バランスよく国語の学習を進めていかなければならない。

1. 出題内容
   A日程・B日程ともに物理・化学・生物・地学1題ずつの出題であった。
2. 昨年までとの比較
   知識・思考・計算がバランスよく出題されており、例年のように知識問題・思考力を問う問題では記号選択が多かった。計算問題はA日程・B日程ともに標準レベルが中心であるが、難度が高い問題も出題されている。
3. 対策
   基本~標準レベルまでの問題演習をしっかり行い、どの分野も完成させておく必要がある。見慣れない設定が出題されることもあるが、標準レベルまでの内容が完成していれば十分対応できる問題である。

例年、A入試・B入試とも小問数は約30問で構成されている。地理ではグラフや図表の読み取りや分析問題、歴史では時代を並べかえる整序問題、公民では正誤判断問題が多く出題される傾向がある。試験時間は40分であるが、手間がかかる問題が多いので、時間の感覚は過去問などでしっかりと養っておきたい。

今年は、選択肢ごとに分析や計算を必要とする統計分析の問題が両日程ともに出題された。どの数字を使ってどのように式をつくり、そしてその数字がどのような意味を持つのか、というところまでこだわる必要がある問題なので、受験生は面倒な問題から逃げない覚悟を持って勉強を進めてほしい。