A日程では昨年の実質倍率が、1.36倍であったのに対し、今年度は1.38倍とやや増加した。B日程では昨年の実質倍率が1.86倍であったのに対し、今年度は2.0倍と増加し、過去3年間の中で最も狭き門となった。
合格最低点はA日程が203.1点(360点満点)となり、B日程では132点(200点満点)であった。特にA日程ではここ4年間の合格最低点が200点を超えていることから、正解できる問題をきっちりと取りきる確実性が求められる入試となっている。
また難問の取捨選択や問題に取り組む順番も合否にかかわってくるので、過去問や類似の問題で演習を積んでおきたい。
A日程、B日程で形式に大きなちがいはなく、問題用紙は3枚で問題数は20問前後である。大問1は解答欄に答えだけを書き込む形式で、計算問題が2問、文章題、図形の小問が4問程度出題される。大問2から大問6は途中の式や考え方、答えの単位を書き込む必要がある。
文章題の中でも、速さ・割合・和と差に関する問題など典型的な受験算数の単元が数多く出題される。図形では面積や体積を求める問題に加え移動やグラフの問題など「女子が苦手にしやすい問題」が多いので、必ず過去問を練習して出題パターンに慣れておく必要がある。
例年と同様にA日程B日程ともに論理的文章1題、文学的文章1題の構成である。設問は記号問題と抜き出し問題が多く、記述問題が少ない。ただ、B日程では例年1題、長めの特徴的な記述問題が出題されていたが、年々その字数が減ってきており、今年度は35字以内となった。
それ以外は、A日程B日程ともに、抜き出し問題の割合が高いため、答えとなる箇所を文章中から素早く見つけ出す力が必要になる。また、そのほとんどが文章内容を整理する問題であるため、文章整理の練習をしておきたい。
知識問題では、「まちがっているもの」を選ばせることわざ・慣用句の出題があるので、注意力が必要になる。
地理2題・歴史2題・公民1題の大問5題構成は昨年同様だったが、小問数は47題と昨年度の52題からやや減少した。題材は「オリンピック」や「昨年の新聞記事」、「岸田内閣の成立」など、時事的な事柄が目立つ。グラフや図表を用いた問題、組み合わせや並べ替えなど知識の結合が問われる問題が頻出であることは、これまでと変わりはない。
対策としては、知識を点で覚えるのではなく、用語と意味をつなげておさえる学習、時代の流れを意識した学習を心がけながら、入試前年に話題となった出来事に関連付けた地理・歴史・公民の知識補強を進めていく必要がある。
募集人数 | 100名 |
---|---|
志願者数 | 147名 |
受験者数 | 135名 |
合格者数 | 98名 |
実質倍率 | 1.38倍 |
算数 | 国語 | 理科 | 社会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 59.3/100 | 61.9/100 | 50.2/80 | 51.4/80 | 184.8/360 |
合格者平均点 | 66.9/100 | 67.2/100 | 54.1/80 | 53.1/80 | 244.1/360 |
合格者最高点 | 100/100 | 99/100 | 77/80 | 66/80 | 335.6/360 |
合格者最低点 | -/100 | -/100 | -/80 | -/80 | 203.1/360 |
募集人数 | 20名 |
---|---|
志願者数 | 129名 |
受験者数 | 122名 |
合格者数 | 61名 |
実質倍率 | 2.00倍 |
算数 | 国語 | 計 | |
---|---|---|---|
受験者平均点 | 59.8/100 | 72.7/100 | 132.5/200 |
合格者平均点 | 72.6/100 | 82.1/100 | 154.7/200 |
合格者最高点 | 94/100 | 96/100 | 178/200 |
合格者最低点 | -/100 | -/100 | 132/200 |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
募集人数 | 100名 | 20名 |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 算・国 |
出願期間 | 12/17~1/10 | |
試験日程 | 1/15 | 1/16 |
合格発表 | 1/17(web) |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
算数 | 100点(50分) | 100点(50分) |
国語 | 100点(50分) | 100点(50分) |
理科 | 80点(40分) | ― |
社会 | 80点(40分) | ― |
合計 | 360点(180分) | 200点(100分) |
高校卒業生:137名
東京大(現役) | 2(2) |
---|---|
京都大(現役) | 2(1) |
大阪大(現役) | 6(4) |
神戸大(現役) | 6(6) |
大阪市立大(現役) | 3(3) |
大阪府立大(現役) | 2(1) |
早稲田大(現役) | 8(6) |
---|---|
慶應義塾大(現役) | 4(2) |
関西学院大(現役) | 65(63) |
関西大(現役) | 11(10) |
同志社大(現役) | 53(41) |
立命館大(現役) | 38(31) |
年 度 | A日程 | B日程 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2018 | 124 | 103 | 1.20 | 168/360(46.7%) | 85 | 41 | 2.07 | 117/200(58.5%) |
2019 | 156 | 100 | 1.56 | 218.6/360(60.7%) | 117 | 43 | 2.72 | 145/200(72.5%) |
2020 | 144 | 97 | 1.48 | 204/360(56.7%) | 99 | 52 | 1.90 | 118/200(59.0%) |
2021 | 141 | 104 | 1.36 | 209.6/360(58.2%) | 108 | 58 | 1.86 | 117/200(58.5%) |
2022 | 135 | 98 | 1.38 | 203.1/360(56.4%) | 122 | 61 | 2.00 | 132/200(66.0%) |
中学入試分析会資料 申込受付中
当サイトに掲載している分析レポートを無料で進呈!
進学館の分析動画と入試の解答・解説がダウンロードできる特典もございます。この機会にぜひお申し込みください。
※進学館の講座を受講いただいている方は申込不要です(オンライン講座のみ受講生は除く)。