神戸海星女子学院中学校 入試分析 2023年度

A日程では昨年の実質倍率が、1.38倍であったのに対し、今年度は1.17倍と減少した。B日程では昨年の実質倍率が2.00倍であったのに対し、今年度は1.79倍と減少した。両日程とも過去5年間の中で最も広き門となった。

合格最低点はA日程が208.3点(360点満点)となり、B日程では130点(200点満点)であった。特にA日程ではここ5年間の合格最低点が200点を超えていることから、正解できる問題をきっちりと取りきる確実性が求められる入試となっている。

難問の取捨選択やどの大問から取り組むかも得点に関わってくるので、過去問や類似の演習で感覚を養っておきたい。

神戸海星女子学院中学校
算数の出題傾向・対策

A日程、B日程ともに大問数や形式など、ほぼ例年通りであった。問題用紙は3枚で1枚目の大問1だけが答えのみを書き込む形式であり、大問2から大問6までは途中の式や考え方、そして、答えの単位まで書き込まなくてはならない。

出題単元を調べると、文章題では「速さ」「割合と比」からの出題が多くなっている。これらの問題は毎年出題され、なおかつ、標準レベルの問題なので確実に得点できるよう数多く学習しておきたい。図形では角度や面積、体積を求める問題が毎年出題される。「図形と規則性」「図形と速さ」に表やグラフをセットにした問題が今後予想されるので対策をしっかりしておきたい。

神戸海星女子学院中学校 算数分野別出題バランス
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神戸海星女子学院中学校
国語の出題傾向・対策

例年と同様、A日程・B日程ともに論理的文章1題、文学的文章1題の構成である。設問は記号問題と抜き出し問題が多く、記述問題が少ない。B日程では例年1題、長めの特徴的な記述問題が出題されていたが、年々その字数が減ってきている。昨年度は35字以内であり、今年度は30字以内だった。

A日程・B日程ともに、抜き出し問題の割合が高いため、答えとなる箇所を文章中から素早く見つけ出す力が必要になる。また、そのほとんどが本文内容を整理する問題であるため、文章整理の練習をしておきたい。

ことわざ・慣用句などの知識問題も頻出なので、普段から意味や使い方まで深く学ぶように意識したい。

神戸海星女子学院中学校 国語分野別出題バランス

神戸海星女子学院中学校
理科の出題傾向・対策

  1. 出題内容
    生物2題、物理・化学・地学が各1題ずつ出題された。
  2. 昨年までとの比較
    今年はヒトの臓器の名前とはたらきをイラストから答えさせる問題が出題された。分野については生物の割合が高く、例年と同じく4割は生物からの出題であった。今年の計算問題は化学・地学の分野から出題され、中和、地震の問題ともに標準レベルであった。
  3. 対策
    基本的な知識の習得と、計算単元で式を書く習慣が必要である。また、生物の名前・特徴は細かい所まで問われるので、学校教科書などを見て、写真と照らし合わせて生物の名前を覚えるようにしておきたい。
神戸海星女子学院中学校 理科分野別出題バランス

神戸海星女子学院中学校
社会の出題傾向・対策

地理2題・歴史2題・公民1題という大問構成がここ数年の傾向である。出題のスタイルとして、グラフ・統計・図表といった資料問題が多いという特徴は健在だが、文章形式で答えさせる論述問題は今年も出題されなかった。一方で、韓国に関する出題、参議院選挙やウクライナ情勢に関する出題など、「世界地理」と「時事問題」が最近の海星社会のトレンドとなってきている。

これらに関心を持ちながら、地理の「産業・貿易」、歴史の「正誤判定」、公民の「憲法・選挙」といった頻出トピックの知識強化に努めつつ、過去問などを用いて資料やグラフの読み取り問題へのトレーニングを積んでいくことが必要である。

神戸海星女子学院中学校 社会分野別出題バランス
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神戸海星女子学院中学校
入試結果:2023年度

A日程

募集人数 100名
志願者数 140名
受験者数 130名
合格者数 111名
実質倍率 1.17倍
  算数 国語 理科 社会
受験者平均点 64.1/100 65.9/100 59.8/80 55.3/80 204.7/360
合格者平均点 69.3/100 67.7/100 61.7/80 57.7/80 257.0/360
合格者最高点 100/100 96/100 75/80 69/80 340.7/360
合格者最低点 -/100 -/100 -/80 -/80 208.3/360

B日程

募集人数 20名
志願者数 114名
受験者数 109名
合格者数 61名
実質倍率 1.79倍

※B日程合格者数は、A日程との重複合格者を除いた数です。

  算数 国語
受験者平均点 68.1/100 66.9/100 135.0/200
合格者平均点 81/100 77.6/100 158.6/200
合格者最高点 100/100 96/100 188/200
合格者最低点 -/100 -/100 130/200

神戸海星女子学院中学校
入試要項:2023年度

  A日程 B日程
募集人数 100名 20名
選抜方法 算・国・理(・社) 算・国
出願期間 12/16~1/9
試験日程 1/14 1/15
合格発表 1/16(web)
  A日程 B日程
算数 100点(50分) 100点(50分)
国語 100点(50分) 100点(50分)
理科 80点(40分)
社会 80点(40分)
合計 360点(180分) 200点(100分)

神戸海星女子学院中学校
大学合格実績:2022年度

高校卒業生:147名

国公立大学への合格者数

東京大(現役) 1(1)
京都大(現役) 3(2)
大阪大(現役) 11(9)
神戸大(現役) 9(8)
大阪公立大 4

私立大学への合格者数

早稲田大 5
関西学院大 75
関西大 39
同志社大 35
立命館大 42

※上記人数は過年度生を含む。

神戸海星女子学院中学校
過去の入試結果データ

年  度 A日程 B日程
受験者 合格者 実質倍率 合格者最低点 受験者 合格者 実質倍率 合格者最低点
2019 156 100 1.56 218.6/360(60.7%) 117 43 2.72 145/200(72.5%)
2020 144 97 1.48 204/360(56.7%) 99 52 1.90 118/200(59.0%)
2021 141 104 1.36 209.6/360(58.2%) 108 58 1.86 117/200(58.5%)
2022 135 98 1.38 203.1/360(56.4%) 122 61 2.00 132/200(66.0%)
2023 130 111 1.17 208.3/360(57.9%) 109 61 1.79 130/200(65.0%)

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