関西大学第一中学校 入試分析 2021年度

論理的文章・文学的文章・漢字の問題が大問1題ずつ出題されていた。漢字の書き取りは10問あり、同音異義語・同訓異字も出題されているため、漢字は普段から意味と合わせて覚えておきたい。

文章題の設問としては記号問題の割合が多く、文章の内容に関わるものが多かったので、要点や登場人物の心情をおさえながら本文を読み進める必要があった。

記述問題は字数指定のないものも出題されているので、解答欄の大きさから字数を想定し、設問文から何を問われているのかを的確に読み取る練習をしておく必要がある。また、表やグラフから情報を読み取る問題も出題されていた。

1. 出題内容
   例年通り、物理・化学・生物・地学が各2題ずつ、合計8題の出題であった。
2. 昨年までとの比較
   年によって問題のレベルにばらつきがあるが、概ね標準的な出題が多い。計算問題が例年より増えた影響からか、今年は問題数がやや少なかった。物理は、ばねやてこなどの標準的な問題に加え、今年出題された「光」のように、音や光の単元からの出題も多い。
3. 対策
   物理・化学で出題されるグラフや図も基本問題でよく目にする形が多い。そのため、問題集に必ず出てくるような基本問題を確実に得点する練習を積んでおきたい。

地理・歴史・公民ともに、標準的な知識が満遍なく出題される学校である。地理の雨温図や公民の国際連合などが頻出単元であるが、今年は出題範囲の一部除外により国際連合についての出題はなかった。

例年、前年の時事を直接解答させる問題は少ないものの、ニュースから派生した問題（今年度は「コロナ感染症による影響」・「感染症の歴史」など）が多くみられる。そのため、前年のニュースに関連した知識を意識して固めておきたい。

また、解答の際の漢字指定が多いため、小学校国語で習わない漢字であっても、社会で出て来る用語は漢字で覚える必要がある。