清風南海中学校 入試分析 2021年度

A入試では論理的文章・文学的文章・慣用句とことわざ・詩の読解・漢字の書き取り問題が出題された。詩に関する問題は、今までとは異なり短文読解という形で出されていた。

B入試では論理的文章・文学的文章・慣用句・俳句の内容理解に関する問題・漢字の書き取り問題が出題された。

両入試ともに幅広い分野から出題されるのが清風南海の国語の特徴と言える。合格するためには、文章読解の練習だけでなく、語句をはじめ短歌・俳句や詩の対策も必要になる。また、過去には文学作品に関する出題も見られた。日頃から苦手単元を作らないよう、バランスよく学習を進めることが重要である。

1. 出題内容
   A日程・B日程共に物理・化学・生物・地学1題ずつの出題で、例年通りバランスの良い出題であった。
2. 昨年までとの比較
   知識・思考・計算がバランスよく出題された。知識問題・思考力を問う問題では記号選択が多かった。計算問題は標準から応用まで幅広く出題されていた。全体を通しての難度は、A日程よりもB日程の方が全般的に高めであった。
3. 対策
   基礎的な知識問題は確実に解けるようにしておきたい。計算問題のレベルは標準から難度の高いものまで出題される。ただし、他の学校でもよく見られる典型タイプなものが中心なので、十分な演習で対応できるようにしておきたい。

例年、A入試・B入試とも小問数は約30問で構成されている。地理ではグラフや図表の読み取りや分析問題、歴史では時代を並べかえる整序問題、公民では正誤判断問題が多く出題される傾向がある。

両日程とも記号問題が多く、難解で複雑な選択肢から判断するタイプの問題が出題されるので、持っている知識を駆使して取り組む必要がある。

一筋縄ではいかない問題が並んでいるが、安定した小問数の構成からわかるように、傾向などの大きな変化が少ない学校なので、土台となる基本知識をしっかりとインプットし、過去問を用いた実践演習でアウトプットに取り組むことが対策としては有効である。