高槻中学校 入試分析 2021年度

昨年に引き続き、A・B日程ともに、大問1に論説文、大問2に物語文、大問3に漢字の書き取り問題が独立した形で出題された。

書き取り問題は、同音異義語や同訓異字はもちろん、例文から意味を考えて書く必要のあるものが多く出題された。日頃から漢字の持つ「意味」を意識して練習する必要がある。

文章題は、比較的読みやすいものであったものの、高槻中学の特徴の一つである、記号問題の難度が高かった。本文理解があいまいなままだと、正しい選択肢を選べないように問題が作成されていた。

日頃の学習において、記号問題の正答率をあげるためにも、本文根拠を明確にした取り組みが求められる。

1. 出題内容
   例年どおり、A日程・B日程とも小問集合と物理・化学・生物・地学の各大問1題ずつ、バランスよく出題されていた。
2. 昨年までとの比較
   合格者平均点は男女とも8割近く、高い得点力が求められる試験である。両日程とも物理・化学分野で計算問題が出題されていた。また、生物・地学分野は理科用語を問う問題に加えて、与えられたグラフや表から条件を読み取る問題が出題されていた。
3. 対策
   両日程共に、幅広く出題されるため、苦手な単元を作らないことが大切である。物理・化学の計算問題の演習、生物・地学分野の知識問題の演習は不可欠である。

問題数が昨年に比べて増加したが、一昨年と同程度の出題数なので許容範囲の変化である。特に地理分野の傾向として、初見のグラフや表の出題が見られることが多いので、問題に取り組む際の心づもりはしておきたい。

さらに、問題を出題するときのテーマとして、近年話題になった出来事を使用する傾向が見られるので、重要な出来事はしっかりと確認しておきたいところである。

分野に関係なく、読み取りやデータ分析、正誤判断、記述問題などの幅広い出題形式で力を試されるので、単純な語句暗記の学習だけではなく、語句の意味や出来事の理由説明による理解を深めるなどの対策をとっておきたい。