A日程では受験者数は309名→235名と74名の減少で実質倍率は1.84倍→1.43倍と低くなっている。
算数の受験者平均点は71.5点→66.1点と昨年より低くなっている。また算数の受験者平均点は3年連続で半分をきることになった。国語や理科でも6割に届かず高得点をとるのが難しくなっている。
B日程の入試では受験者数は283名→218名と65名の減少で実質倍率は2.32倍→1.73倍とここ数年で1番広き門となったが、算数の受験者平均点は73.4点→97.5点、合格最低点が162点→181点と20点近く上がっている。
B日程では難しい問題でも合わせきる力が必要だった入試であったといえる。合格するためにはどの科目においても難易度の高いものを含めた対策を講じる必要がある。
当映像は、進学館独自の視点で入試問題を分析し、皆さまにご説明するセミナー「中学入試 分析会」から一部をピックアップしたサンプル版です。本編映像は、冊子「中学入試分析会資料」の特典としてご覧になれます。資料は以下のボタンからお申込みください。
A日程…例年通り、1番は計算、2~6番は答えのみ記入の小問、7~9番は途中の式や考え方を書く大問形式。もはや定番となった記述形式の問題も3年連続で出題された。文章題、図形とバランスよく出題されているが、受験者平均点は66.1点と44%の得点率。
大問2に出題されていた「できそうで、時間がかかり、結局合わない格子の問題」、大問1(2)で出題された「等式の計算問題」でペースが乱されたのが要因とみられる。それぞれの問題も、本質を分かっていないと正解に辿り着けないものが多く、上辺だけではない理解が重要な試験である。
B日程…形式はA日程と同じだが、A日程のような記述形式の問題はなし。速さ、割合の問題など高度ではあるが受験勉強をしてきた児童なら手が出やすい問題が並んでいる。受験者平均点も84.4点と落ち着いていた。
手が出やすいと言うものの、例えば「部分分数分解」、「ニュートン算」などでも、ひとひねりされており、A日程同様に本質の理解が必要な試験である。
従来、3つの文章が出題されていたA日程の形式が昨年度から変わり、今年度も大問2つの文章題と漢字という形式が踏襲された。
大問1では昨年度のように異なる出典の2つの論説文が出題される形式ではなく、図やグラフを引用した長めの論説文が出題された。大問2では昨年度のように同じ物語の中の2つの章から問題が出される形式だった。漢字は例年通り10問出題された。
B日程は例年のように論説文・物語文が各1題・三字熟語の一部を漢字で答える問題が10問、国語辞典の意味と用例が書かれているものからその言葉を考える問題が5問出題された。難易度は、昨年と同様である。
どちらの日程でも、それぞれの大問の終盤に70~120字の記述問題が出題されており、文脈や設問文中のヒントを正確に読み取って記述を完成させる力が必須である。
また、漢字を中心とした知識問題を確実に正解できるようにして、限られた時間の中で記述のポイントを見つけ、文章としてまとめきる練習を重ねることが重要である。
募集人数 | 145名 |
---|---|
志願者数 | 252名 |
受験者数 | 235名 |
合格者数 | 164名 |
実質倍率 | 1.43倍 |
算 数 | 国 語 | 理 科 | 計 | |
---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 66.1/150 | 85.6/150 | 54.2/100 | 206.0/400 |
合格者平均点 | 76.3/150 | 91.1/150 | 59.2/100 | 226.5/400 |
受験者最高点 | 121/150 | 125/150 | 87/100 | 298/400 |
合格者最低点 | -/150 | -/150 | -/100 | 188/400 |
募集人数 | 40名 |
---|---|
志願者数 | 475名 |
受験者数 | 218名 |
合格者数 | 126名 |
実質倍率 | 1.73倍 |
算 数 | 国 語 | 計 | |
---|---|---|---|
受験者平均点 | 97.5/150 | 84.4/150 | 181.8/300 |
合格者平均点 | 117.9/150 | 93.7/150 | 211.5/300 |
受験者最高点 | 150/150 | 123/150 | 258/300 |
合格者最低点 | -/150 | -/150 | 180/300 |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
募集人数 | 145名 | 40名 |
選抜方法 | 算・国・理 | 算・国 |
出願期間 | 12/19 ~ 1/8 | |
試験日程 | 1/16 | 1/19 |
合格発表 | 1/17(web) | 1/20(web) |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
算 数 | 150点(60分) | 150点(60分) |
国 語 | 150点(60分) | 150点(60分) |
理 科 | 100点(50分) | ― |
合 計 | 400点(170分) | 300点(120分) |
高校卒業生:167名
東京大(現役) | 4 (3) |
---|---|
京都大(現役) | 21(14) |
大阪大(現役) | 21(14) |
神戸大(現役) | 12 (6) |
大阪市立大(現役) | 6 (6) |
大阪府立大(現役) | 4 (4) |
早稲田大(現役) | 17 (7) |
---|---|
慶應義塾大(現役) | 9 (4) |
関西学院大(現役) | 26(15) |
関西大(現役) | 19(10) |
同志社大(現役) | 45(23) |
立命館大(現役) | 40(20) |
年 度 | A日程 | B日程 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2017 | 314 | 172 | 1.83 | 231/400(57.8%) | 292 | 104 | 2.81 | 211/300(70.3%) |
2018 | 238 | 168 | 1.42 | 232/400(58.0%) | 237 | 120 | 1.98 | 180/300(60.0%) |
2019 | 267 | 165 | 1.62 | 206/400(51.5%) | 258 | 116 | 2.22 | 171/300(57.0%) |
2020 | 309 | 168 | 1.84 | 213/400(53.3%) | 283 | 122 | 2.32 | 162/300(54.0%) |
2021 | 235 | 164 | 1.43 | 188/400(47.0%) | 218 | 126 | 1.73 | 180/300(60.0%) |
中学入試分析会資料 申込受付中
当サイトに掲載している分析レポートを無料で進呈!
進学館の分析動画と入試の解答・解説がダウンロードできる特典もございます。この機会にぜひお申し込みください。
※進学館の講座を受講いただいている方は申込不要です(オンライン講座のみ受講生は除く)。