実質倍率について、A方式は、男子はここ5年で最も高く、女子も2019年度ほどではないが、ここ5年で過去2番目の高倍率となった。B方式に至っては、男子は昨年並み、女子は4倍を越え、高い人気ぶりは健在である。今後も確実にこの傾向は続くと思われる。
コロナの影響で面接試験がなく、A方式について、算数が長いリード文を読んでからの設問ではなくなったが、頻出の計算・速さのグラフ・図形の回転移動・立体図形が出されていた。国語・理科は、それぞれ例年同様の出題傾向が見られた。
合格を狙うため、算数は頻出単元を徹底的に鍛えること、国語・理科は基礎知識の定着はもちろんであるが、過去問や予想問題等を通して「自分の考えを端的にまとめる練習」を積み重ねておきたい。
例年、A方式では1つの国に焦点をあてた長いリード文から問題がはじまるのが特徴であったが、今年度は予告されていた通り、リード文がなくなった。
出題分野では、計算・立体図形・円周率を用いる平面図形・速さとグラフという単元が頻出で、今年も出題された。一方で、継続して出題されていた割合とグラフの問題が姿を消した。来年度もこの傾向が続くのか注視したい。解答用紙には答えのみ記入する部分と途中式を書かなければいけない部分があるので、きちんと順序立てて式をかく練習も日頃から意識したい。
B方式は例年、リード文がなく、今年も同様であった。頻出単元はA方式と似ており、今年度も計算・規則性・円周率を用いる平面図形・速さとグラフが出題されている。
また、速さとグラフでは今年度も出題されたようにグラフをかかせる問題がよく出題されるので、練習をしておきたい。A方式、B方式を問わず、頻出単元が決まっているので、入試前には過去問やポイントを絞った学習が効果的である。
例年通り、A方式・B方式ともに物語文が1題出題された。どちらも昨年度に比べて文章量が増加しているので、すばやく的確に内容をつかみながら読み進めることを普段から心がけたい。啓明学院の特徴である、自分の意見を書く自由作文についても、A方式では50字、B方式では400字のものが出題された。
A方式では自分の考えを簡潔にまとめる練習を、B方式では作文用紙の使い方を確認した上で、400字以内で自分の考えを相手に伝えるように練習しておく必要がある。過去問を使って学習することも有用である。
その他の問題については、基本的なものが出題されていたが、記号問題よりも記述問題の割合が多かった。記述問題に関しては、字数を指定しないものが出題されているので、解答欄の大きさから書く分量を考え、設問文から何を問われているのかを的確に判断する練習が必要である。
空所補充問題では慣用句に関する問題が出題されていることから、十分な語彙力を身につける必要がある。
男子
A方式 | B方式 | |
---|---|---|
募集人数 | 65名 | 15名 |
志願者数 | 96名 | 131名 |
受験者数 | 87名 | 48名 |
合格者数 | 61名 | 16名 |
実質倍率 | 1.43倍 | 3.00倍 |
A方式:帰国・シンガポール入試受験生を除く
A方式 | B方式 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
算 数 | 国 語 | 理 科 | 計 | 算 数 | 国 語 | 計 | |
受験者平均点 | -/100 | -/100 | -/50 | -/250 | -/100 | -/100 | -/200 |
合格者平均点 | -/100 | -/100 | -/50 | -/250 | -/100 | -/100 | -/200 |
受験者最高点 | 98/100 | 86/100 | 39/50 | -/250 | 97/100 | 84/100 | -/200 |
合格者最低点 | -/100 | -/100 | -/50 | 141/250 | -/100 | -/100 | 147/200 |
女子
A方式 | B方式 | |
---|---|---|
募集人数 | 65名 | 15名 |
志願者数 | 155名 | 198名 |
受験者数 | 149名 | 89名 |
合格者数 | 89名 | 21名 |
実質倍率 | 1.67倍 | 4.24倍 |
A方式:帰国・シンガポール入試受験生を除く
A方式 | B方式 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
算 数 | 国 語 | 理 科 | 計 | 算 数 | 国 語 | 計 | |
受験者平均点 | -/100 | -/100 | -/50 | -/250 | -/100 | -/100 | -/200 |
合格者平均点 | -/100 | -/100 | -/50 | -/250 | -/100 | -/100 | -/200 |
受験者最高点 | 100/100 | 96/100 | 46/50 | -/250 | 100/100 | 94/100 | -/200 |
合格者最低点 | -/100 | -/100 | -/50 | 156/250 | -/100 | -/100 | 168/200 |
A方式 | B方式 | |
---|---|---|
募集人数 | 130名 | 30名 |
選抜方法 | 算・国・理 | 算・国(作文含む) |
保護者同伴面接(※コロナの影響で中止) | ||
出願期間 | 12/16~1/8 | |
試験日程 | 1/16 | 1/18 |
合格発表 | 1/17(web・掲示) | 1/19(web・掲示) |
A方式 | B方式 | |
---|---|---|
算 数 | 100点(50分) | 100点(60分) |
国 語 | 100点(50分) | 100点(60分) |
理 科 | 50点(30分) | ― |
合 計 | 250点(130分) | 200点(120分) |
高校卒業生:243名
商学部 | 35 | 理工学部 | 13 |
---|---|---|---|
経済学部 | 34 | 国際学部 | 17 |
法学部 | 19 | 文学部 | 27 |
社会学部 | 35 | 人間福祉学部 | 17 |
総合政策学部 | 20 | 教育学部 | 11 |
合計 | 228 |
立命館大(現役) | 3(2) |
---|
年 度 | A方式 | B方式 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | ||
男子 | 2017 | 82 | 63 | 1.30 | 148/250(59.2%) | 70 | 38 | 1.84 | 134/200(67.0%) |
2018 | 95 | 69 | 1.38 | 142/250(56.8%) | 78 | 35 | 2.23 | 128/200(64.0%) | |
2019 | 92 | 69 | 1.33 | 167/250(66.8%) | 83 | 28 | 2.96 | 144/200(72.0%) | |
2020 | 101 | 76 | 1.33 | 149/250(59.6%) | 46 | 15 | 3.07 | 135/200(67.5%) | |
2021 | 87 | 61 | 1.43 | 141/250(56.4%) | 48 | 16 | 3.00 | 147/200(73.5%) | |
女子 | 2017 | 100 | 73 | 1.37 | 160/250(64.0%) | 78 | 48 | 1.63 | 137/200(68.5%) |
2018 | 109 | 76 | 1.43 | 151/250(60.4%) | 83 | 41 | 2.02 | 133/200(66.5%) | |
2019 | 151 | 75 | 2.01 | 182/250(72.8%) | 116 | 33 | 3.52 | 148/200(74.0%) | |
2020 | 119 | 78 | 1.53 | 162/250(64.8%) | 56 | 15 | 3.73 | 147/200(73.5%) | |
2021 | 149 | 89 | 1.67 | 156/250(62.4%) | 89 | 21 | 4.24 | 168/200(84.0%) |
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