須磨学園中学校 入試分析 2021年度

第1回~第3回まで共通して､大問1に論理的文章､大問2に文学的文章が出題された｡須磨学園の特徴は､主に記号問題と100字程度の記述問題で構成されている点である｡

記号問題については､それぞれの選択肢が文章中の表現を巧みに利用して作成されるため､文章と選択肢を的確に照らし合わせる必要がある｡100字程度の記述問題は､今年度は各回で1題ずつ出題され､全体的な記述量は昨年より減少した｡

本文全体の内容を踏まえた上で､指定字数内にまとめきる力が必要となる｡また､今年度は漢字の書き取りに加え､四字熟語や語意を答える問題も出題されたため､幅広い語彙力も養っておきたい｡

1. 出題内容
   各回とも物理・化学・生物・地学各1題ずつの出題であった。
2. 昨年までとの比較
   今年度も第1回入試が他の回と比べて比較的取り組みやすい内容になっていた。第1回と第3回入試では、グラフを描く問題が出題された。また第2回入試では、月に関するやや難度が高めの記述問題が出題された。
3. 対策
   須磨特有の長文を読む形式に慣れる必要がある。第2回入試の「細菌」のように、初めて見るテーマが出題されることも多い。過去問を通して長文を読みこむ力をつけて欲しい。また、第1回と第2回入試では時事問題が出題されているので、ニュースを見る習慣をつけておく必要がある。

第1回は大問1・2で歴史、大問3で地理、大問4で公民内容が出題された。第2回は大問1で歴史、大問2・3で地理と時事、大問4で歴史と公民が出題された。全体的に資料を扱った問題が多く、地図帳や歴史史料集などで、地図や写真資料に目を慣らしておきたい。

理由説明を記述する問題が両日とも出題されており、日ごろから「なぜそうなるのか」を意識した勉強が必要である。

また、須磨学園特有の図やグラフを使った難問が例年出題されているため、過去問を活用して、「問題を解く順番の選択」「問題を解くスピード」「正確性」を磨いておくことが大切である。