今年度の受験者数は昨年度よりも微増だったが、合格発表者数が約20名絞られたので、実質倍率は去年の2.3倍より少し上がり、2.5倍となった。
今年度の大阪星光学院中学校の入試の大きな特徴は、各科目の平均点の動きにあった。算数の受験者平均点は13.9点も上がり、合格者平均点は99.8点とここ数年で最も高い点数となった。算数で点数を取りきれたかどうかが、今年度入試の大きなカギであった。
また、理科の受験者平均点も7.6点上がり、国語と社会は平均点を下げた。ここ数年は理科よりも社会の平均点の方が高かったが、今年度は、理科の方が高い入試となった。この傾向が続くとは考えにくいが、各科目できっちりと点数をとりきる科目バランスが必要となる学校である。
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コロナ禍の影響を学校側が配慮されたためか、難易度は過去類を見ないほど易しくなった。しかし、受験者側はコロナ禍に負けず例年並みの算数力をつけたためか、受験者平均点が68.6%、合格者平均点にいたっては83.2%ととても高くなった。
難易度は例年と大きく変わったが、図形の出題率は今年も例年通りとても高くなっている。大阪星光学院を第一志望とする皆さんは、2021年度の問題難易度は度外視していただき、2020年以前の過去問を参考に対策を進めていただきたい。
その中でも図形については様々な問題に触れ経験値を高め、難関校に出題される図形の典型問題に対応できるように取り組んでいただきたい。
今年度も、論理的文章1題、文学的文章1題と知識問題1題という形式での出題であった。論理的文章は、例年通りの難度であり、文学的文章も、内容としては読みやすく、記号問題も問われているポイントがつかみやすいものが多かった。
ただし、大阪星光の特徴の一つである、100字前後の長めの記述問題も例年通り出題されており、これが難度の高いものになっていた。合否を分ける部分になるので、ていねいな読解に加え、読み取った内容をまとめる記述力が求められる。
知識問題は、漢字の書き取りに慣用句を混ぜた、新傾向の問題であった。様々な問題に対応できる豊富な知識力が必須である。
例年通り、地理と歴史をテーマとする2つの大問で構成され、公民分野の出題は少なかった。地理分野では、知識問題、データ分析問題、正誤判断問題がバランスよく出題され、解ききるためには時間が必要な問題が多くみられた。
一方の歴史分野は、地理分野と比べると解きやすい問題が多く出題されていたので、問題に取り組む順番にも注意していきたい。
さらに、「学校教科書」を意識した出題が多いことが特徴の学校なので、塾の勉強だけでなく、学校教科書に掲載されている内容を隅々まで確認し、知識を貪欲に吸収しようとする心がけが合格には必須となってくる。
Ⅰ型(4科目型) | Ⅱ型(3科目型) | |
---|---|---|
募集人数 | 190名 | |
志願者数 | 581名 | 168名 |
受験者数 | 559名 | 144名 |
合格者数 | 222名 | 56名 |
実質倍率 | 2.53倍 |
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 82.3/120 | 68.5/120 | 61.5/80 | 58.4/80 | 271.6/400 |
合格者平均点 | 99.8/120 | 75.9/120 | 66.5/80 | 62.5/80 | 306.9/400 |
合格者最高点 | 120/120 | 99/120 | 78/80 | 79/80 | 359/400 |
合格者最低点 | 60/120 | 44/120 | 30/80 | 47/80 | 285/400 |
募集人数 | 190名 |
---|---|
選抜方法 | 算・国・理(・社) |
出願期間 | 12/14 ~ 12/22 |
試験日程 | 1/16 |
合格発表 | 1/17(WEB) |
算 数 | 120点(60分) |
---|---|
国 語 | 120点(60分) |
理 科 | 80点(40分) |
社 会 | 80点(40分) |
合 計 | 400点(200分) |
高校卒業生:181名
東京大(現役) | 6 (6) |
---|---|
京都大(現役) | 30(24) |
大阪大(現役) | 10 (5) |
神戸大(現役) | 18(11) |
大阪市立大(現役) | 13(13) |
大阪府立大(現役) | 11 (7) |
早稲田大(現役) | 12 (5) |
---|---|
慶應義塾大(現役) | 19 (6) |
関西学院大(現役) | 11 (6) |
関西大(現役) | 17 (4) |
同志社大(現役) | 43(11) |
立命館大(現役) | 23 (3) |
年 度 | Ⅰ型 | Ⅱ型 | 実質倍率 | 合格者最低点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 受験者 | 合格者 | |||
2017 | 479 | 226 | 174 | 85 | 2.10 | 262/400(65.5%) |
2018 | 552 | 217 | 178 | 67 | 2.57 | 262/400(65.5%) |
2019 | 559 | 238 | 174 | 60 | 2.46 | 251.25/400(62.8%) |
2020 | 527 | 240 | 168 | 57 | 2.34 | 262/400(65.5%) |
2021 | 559 | 222 | 144 | 56 | 2.53 | 285/400(71.3%) |
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