神戸海星女子学院中学校 入試分析 2021年度

昨年と受験者数を比較するとA日程144名→141名、B日程99名→108名となっており、受験者数は安定している。

合格者数はA日程で7名、B日程で6名増加した。そのため、実質倍率はA日程が1.48倍→1.36倍、B日程が1.90倍→1.86倍と、どちらの日程でも昨年よりやや低くなっている。

合格者最低点を見てみると、A日程で209点(360点満点)となり、ここ3年はいずれも200点を超えていることから、取るべき問題をきっちりと取りきる確実性が求められる入試になっていると言える。また、難問の取捨選択どの大問から取り組むかも合否に大きく関わってくるので、過去問や類似の演習で感覚を養っておきたい。

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神戸海星女子学院中学校
算数の出題傾向・対策

A日程、B日程ともに問題用紙は3枚。大問1は計算問題を含む小問が6問ならび、解答欄に答えのみを書き込む形式だが、大問2以降は式・単位の記入を求められる。

今年は正八角形に糸を巻き付ける問題や三角柱の影を作図して解く問題が出題された。こういった作図力を要する問題は海星の特徴の1つである。その他の頻出分野としては速さと図形が挙げられる。

速さは条件が複数あり、初見に感じられるものも多いが、典型問題にしっかり取り組んでおくことで選ぶべき解法にたどり着きやすくなると思われる。

図形は平面も立体も頻出である。基本からやや難度の高い問題まで様々な問題に触れておきたい。

神戸海星女子学院中学校 算数分野別出題バランス
中学受験専門 進学塾「進学館」の冬期講習2021

神戸海星女子学院中学校
国語の出題傾向・対策

例年と同じく、A日程B日程ともに論理的文章1題、文学的文章1題という文章2題の構成であった。A日程では、進学館の授業で扱った論理的文章が出題された。

海星では、過去にも授業で扱った文章が場面や設問もほとんど同じ形で出題されており、授業で扱う文章への取り組みを大事にしておきたい。

B日程では、例年出題されている長文の記述問題の字数が昨年と同じく70字以内であった。両日程とも抜き出し問題の量が多いため、文章や設問を正確に素早く読む力を鍛えておく必要がある。

また、例年同様「あてはまらないもの」を選ぶ記号問題も出題されているため、注意力も必要となってくる。

神戸海星女子学院中学校 国語分野別出題バランス

神戸海星女子学院中学校
理科の出題傾向・対策

  1. 出題内容
    例年通り生物2題、物理・化学・地学が各1題の出題だった。
  2. 昨年までとの比較
    例年生物の割合が高く、今年も4割は生物から出題された。内容も特徴的で、生物の名前をイラストから答えさせる問題などが見られた。一方で、今までは見られなかった環境問題の対策を自分で考える問題が出題された。計算問題は4分野全てから出題され、化学はやや難度が高めであった。
  3. 対策
    基本的な知識の習得と、計算単元で式を書く習慣が必要である。また、生物は写真から植物や生き物の名前がわかる必要があるので、学校教科書などを見て、写真と照らし合わせて覚えるようにしておきたい。
神戸海星女子学院中学校 理科分野別出題バランス

神戸海星女子学院中学校
社会の出題傾向・対策

2年続けて公民の出題が少ない構成だった。しかし、時事問題のテーマが公民分野であることから、各分野をまんべんなく学習しておきたい。

例年、グラフ・表図の分析といった非常に難度の高い問題が地理分野を中心に出題されていたが、今年度の出題では、取り組みやすさを感じることができる問題が多く出題されていた。

しかし、「考えて」解答するという今までの特徴は継続されているので、確実に正解すべき問題を取捨選択し、1つずつ正解させていくことが重要になってくる。

普段から、知識を関連させて覚えることを意識するとともに、理由や背景を意識した学習が大切になる。

神戸海星女子学院中学校 社会分野別出題バランス
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神戸海星女子学院中学校
入試結果:2021年度

A日程

募集人数 100名
志願者数 158名
受験者数 141名
合格者数 104名
実質倍率 1.36倍
  算   数 国   語 理   科 社   会
受験者平均点 55.8/100 73.8/100 47.6/80 46.4/80 230.1/360
合格者平均点 61.7/100 79.0/100 51.7/80 48.3/80 249.0/360
合格者最高点 95/100 97/100 73/80 71/80 315.0/360
合格者最低点 -/100 -/100 -/80 -/80 209.6/360

B日程

募集人数 20名
志願者数 116名
受験者数 108名
合格者数 58名
実質倍率 1.86倍

※B日程合格者数は、A日程との重複合格者を除いた数です。

  算   数 国   語
受験者平均点 61.9/100 63.3/100 124.0/200
合格者平均点 73.7/100 73.1/100 146.9/200
合格者最高点 99/100 98/100 189/200
合格者最低点 -/100 -/100 117/200

神戸海星女子学院中学校
入試要項:2021年度

  A日程 B日程
募集人数 100名 20名
選抜方法 算・国・理(・社) 算・国
出願期間 12/28~ 1/11
試験日程 1/16 1/17
合格発表 1/18(Web) 
  A日程 B日程
算   数 100点(50分) 100点(50分)
国   語 100点(50分) 100点(50分)
理   科 80点(40分)
社   会 80点(40分)
合   計 360点(180分) 200点(100分)

神戸海星女子学院中学校
大学合格実績:2020年度

高校卒業生:141名

国公立大学への合格者数

東京大(現役) 2 (1)
京都大(現役) 5 (3)
大阪大(現役) 9 (7)
神戸大(現役) 5 (4)
大阪市立大(現役) 3 (2)
大阪府立大(現役) 4 (3)

私立大学への合格者数

早稲田大(現役) 3 (3)
慶應義塾大(現役) 4 (2)
関西学院大(現役) 58(55)
関西大(現役) 22(16)
同志社大(現役) 47(36)
立命館大(現役) 41(35)

神戸海星女子学院中学校
過去の入試結果データ

年  度 A日程 B日程
受験者 合格者 実質倍率 合格者最低点 受験者 合格者 実質倍率 合格者最低点
2017 117 99 1.18 173/360(48.1%) 92 33 2.79 111/200(55.5%)
2018 124 103 1.20 168/360(46.7%) 85 41 2.07 117/200(58.5%)
2019 156 100 1.56 218.6/360(60.7%) 117 43 2.72 145/200(72.5%)
2020 144 97 1.48 204/360(56.7%) 99 52 1.90 118/200(59.0%)
2021 141 104 1.36 209.6/360(58.2%) 108 58 1.86 117/200(58.5%)

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