京都をはじめ、大阪、兵庫などからも受験生が集まる難関校である。受験者数、合格者数については、男子・女子とも大きな変化はなかった。
今年度の問題は理科が大きく易化しており、4教科型の理科の合格者平均点が平成28年から令和2年の過去5年平均が63.6点であるのに対して、今年度の理科の合格者平均点は72.3点と例年と比較して10点近く上昇した。
この影響で、3教科型と4教科型の合格者平均点の差が過去5年平均が3.6点差に対し、今年度は11.2点差と大きく開いた。
また、男子の専願・併願の合格者最低点の差も過去5年平均が48点差に対し、今年度は59点とこちらも大きく開いた。出題傾向はある程度固まっている学校なので、頻出単元の演習を徹底的に行っていきたい。
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問題数は小問25問で、2年前までの30問から26問に減った昨年とほぼ同数で推移した。計算問題では工夫や西暦を意識した問題もあり、練習で気が付けるようにしておきたい。
一行題や図形上の点移動の問題、濃さに関する問題、数の並べ替えを問う場合の数の問題、立体の重なりに関する問題など、頻出単元を中心とした構成も例年通りである。スピードも必要であることに変わりはないが、設問数が減っている分、後半の大問を深く掘り下げていく思考力、突破力も必要になる。
洛南算数対策として過去問演習は効果的だが、単にやるだけでなく、より丁寧な内容把握が求められることになる。
論理的文章2題、文学的文章1題の計3題が出題された。例年通り、読解問題と知識問題が織り交ぜられた出題形式となっている。
読解問題では、記号問題・抜き出し問題・記述問題がバランスよく出題されている。記述問題は、すべて50字以下の出題であるため、的確に要点をまとめる必要がある。
知識問題では、漢字の書き取りや慣用句などの語句問題だけでなく、灘中志望者を意識した「ルールに則った熟語の問題」もあり、幅広い知識が求められている。
高度な読解力に加え、幅広い知識の活用、そして制限時間内に解ききるスピードが求められる試験となっている。
大問1が歴史(建物の歴史)、大問2が地理(スマートシティ)、大問3が公民(一院制の是非)と、例年通りの出題構成であった。歴史については1つのテーマに基づいて出題されることが多い。通史を一通り学んだ後に、様々な切り口から知識を整理しておくとよいだろう。その際、資料集などに載っている写真や年表についてもおさえておきたい。
地理ではグラフや地図・統計が頻出。演習や過去問で思考過程をおさえたトレーニングを積んでおく必要がある。公民では入試前年に話題となった出来事が題材となりやすい。ニュースでよく取り上げられる用語については、意味もあわせて押さえておくことが大切。
男子 | 女子 | |
---|---|---|
募集人数 | 280名 | |
志願者数 | 604名 | 277名 |
受験者数 | 530名 | 263名 |
合格者数 | 219名 | 81名 |
実質倍率 | 2.42倍 | 3.25倍 |
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | -/150 | -/150 | -/100 | -/100 | -/400 | |
合格者 平均点 |
3教科型 | 107.4/150 | 106.8/150 | 77.5/100 | - | 291.7/400 |
4教科型 | 95.5/150 | 109.4/150 | 72.3/100 | 78.5/100 | 280.5/400 | |
合格者最高点 | 150/150 | 134/150 | 100/100 | 92/100 | 361/400 | |
合格者最低点 | 60/150 | 76/150 | 37/100 | 56/100 | 専願男子 236/400 | |
専願女子 276/400 | ||||||
併願 295/400 |
募集人数 | 280名 |
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選抜方法 | 算・国・理(・社) |
出願期間 | 12/14 ~ 12/21 |
試験日程 | 1/18 |
合格発表 | 1/20(web) |
3教科型 | 4教科型 | |
---|---|---|
算 数 | 150点 (70分) | 150点 (70分) |
国 語 | 150点 (60分) | 150点 (60分) |
理 科 | 100点 (45分) | 50点 (45分) |
社 会 | ― | 50点 (45分) |
合 計 | 400点(175分) | 400点(220分) |
高校卒業生:441名
東京大(現役) | 16(13) |
---|---|
京都大(現役) | 52(37) |
大阪大(現役) | 21(10) |
神戸大(現役) | 18(12) |
大阪市立大(現役) | 9 (7) |
大阪府立大(現役) | 7 (6) |
早稲田大(現役) | 32(17) |
---|---|
慶應義塾大(現役) | 24(13) |
関西学院大(現役) | 25(11) |
関西大(現役) | 57(30) |
同志社大(現役) | 103(51) |
立命館大(現役) | 150(66) |
年 度 | 男子 | 女子 | |||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | ||
2017 | 専願 | 538 | 240 | 2.24 | 211/400(52.8%) | 245 | 72 | 3.40 | 244/400(61.0%) |
併願 | 254/400(63.5%) | 254/400(63.5%) | |||||||
2018 | 専願 | 551 | 210 | 2.62 | 209/400(52.3%) | 254 | 71 | 3.58 | 232/400(58.0%) |
併願 | 256/400(64.0%) | 256/400(64.0%) | |||||||
2019 | 専願 | 533 | 208 | 2.56 | 201/400(50.3%) | 286 | 79 | 3.62 | 240/400(60.0%) |
併願 | 255/400(63.8%) | 255/400(63.8%) | |||||||
2020 | 専願 | 536 | 219 | 2.45 | 236/400(59.0%) | 248 | 75 | 3.31 | 268/400(67.0%) |
併願 | 281/400(70.3%) | 281/400(70.3%) | |||||||
2021 | 専願 | 530 | 219 | 2.42 | 236/400(59.0%) | 263 | 81 | 3.25 | 276/400(69.0%) |
併願 | 295/400(73.8%) | 295/400(73.8%) |
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