甲南女子中学校 入試分析 2021年度

全ての日程で論理的文章と文学的文章が1題ずつ出題されている。記述力を重視する傾向は変わらず、50字前後の記述が多く出題されている。

必要なポイントを明確にし、自分自身で素早くまとめる力が要求される。例年通り、知識問題として漢字の書き取り・語意を問う問題・品詞の識別が出題された。これらを確実に得点するためにも、日頃から基本的な語句を中心に学習しておくことが大切だ。

昨年から出題されている自分の考えや経験を問われる問題は、B入試でのみ出題された。今回は指定された条件に従って自分の意見を説明する問題だった。普段から自分の意見を論理的に伝える練習も行っておきたい。

1. 出題内容
   物理・化学・生物・地学1題ずつの計4題の出題であった。
2. 昨年までとの比較
   出題の形式や標準的な知識問題が多い点は例年通りであった。昨年と同様に計算問題が少なめで、グラフを描かせる問題なども出題された。近年、記述問題の増加が顕著で、今年もその傾向は続いていた。記述問題の形式は多岐に渡り、実験方法を自由に書かせるタイプもあった。
3. 対策
   標準レベルの知識問題・計算問題を正確に解けるように演習を積む必要がある。また、例年出題されている記述や作図の対策も必要である。分野を問わず、自然現象を自分の言葉で説明できるようにしておきたい。

地理・歴史・公民分野からバランスよく出題される。また、毎年分野を問わず論述問題が出題されている。用語や出来事の説明だけでなく、自分の意見を論述する問題も出題されるため、特に社会現象や社会問題に対する自分の考えを持っておく必要がある。

例年多くみられる写真・絵画資料を用いた問題が今年は1題の出題であった。しかし、今後もこういった問題が出題される傾向は変わらないであろう。

出来事や歴史文化を覚える際、資料集を使用することで対策ができる。大部分は、記号選択や一問一答形式の問題であるため、地理・歴史・公民の基礎知識をしっかりとおさえることが大切である。