受験者数は男子1006名、女子230名。関西屈指の最難関私立中学校として、高い人気が続いている。
合格者最低点について、男子よりも女子の方が40~50点高い例年に対して、今年度は18点差に落ち着いた。その理由として例年40名を下回っている女子合格者が今年度64名もおり、倍率も例年の約6.0倍から3.59倍に下がっていることが挙げられる。
また、年度によりその差に大小はあるが、理科の平均点よりも社会の平均点が高く、第一志望として考える場合、4科目が有利な入試と言える。
21世紀特色入試・帰国生入試・英語重視型など、条件によっては有利に受験できる可能性もあり、出題傾向に変化がある場合は学校説明会で言及があるので情報収集も重要な学校である。
当映像は、進学館独自の視点で入試問題を分析し、皆さまにご説明するセミナー「中学入試 分析会」から一部をピックアップしたサンプル版です。本編映像は、冊子「中学入試分析会資料」の特典としてご覧になれます。資料は以下のボタンからお申込みください。
2年前に算数の出題レベルが取り組みやすい問題に変更された西大和学園の算数。昨年度は、前半の問題で2年前よりも差がつく問題が出題され、平均点は微減。
今年度は男子の受験者・合格者平均が約4点減、女子の受験者平均は約2点減で合格者数を40名弱から64名に増やした合格者平均は約10点減になった。
昨年度の問題でも同様の分析をしたが、灘志望で難問に取り組むことを楽しむ受験者にとっては取り組みやすいが、それ以外の受験者にとっては2番の後半から手強い問題が並ぶ形に戻ってきている。
西大和学園を志す女子は男子最難関レベルの問題に取り組んでおくことが最大の対策になると言える。
大問1は論理的文章、大問2は文学的文章、大問3は会話文にあてはまる四字熟語と慣用句を答える問題、段落整序問題が出題された。難易度や文量は例年とほぼ変わらない。
大問1、大問2は記号問題が多く、それぞれに選択肢が5つあり、消去法を用いれば正解しやすい問題も多い。
対策として、根拠をもって選択肢を細部まで読み取る練習が必要である。また論理的文章で50字、文学的文章で80字の記述問題が出題されている。
長めの記述問題の対策は、他の難関校同様、必須と言える。段落整序問題の対策として、選択肢の接続詞や指示語、キーワードに注目し、文章の流れをつかむ練習をすべきである。
例年通り、今年も地理・歴史分野からの出題が大部分を占めていた。その中でも地理分野で、毎年細かい地形図の問題が出題されるという特徴がある。
地図記号に関する知識はもちろんのこと、等高線からの地形読み取りや縮尺の計算、地形図の正誤問題などに対応できるよう、しっかりと練習を重ねておくことが大切である。
また、分野を問わず正誤問題と論述問題が多く出題されるため、知識を正確に覚え、短文形式で説明ができるようにしておく必要がある。公民分野では時事内容に絡めた出題がよく見られるため、日ごろからニュースに目を向けておきたい。
募集人数 | 180名 |
---|---|
志願者数 | 1073名 |
受験者数 | 1006名 |
合格者数 | 449名 |
実質倍率 | 2.24倍 |
英語重視型を含む
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 100.0/150 | 94.6/150 | 62.1/100 | 67.4/100 | 325.5/500 |
合格者平均点 | 115.5/150 | 103.6/150 | 68.8/100 | 73/100 | 362.5/500 |
受験者最高点 | 146/150 | 134/150 | 90/100 | 92/100 | 444/500 |
合格者最低点 | -/150 | -/150 | -/100 | -/100 | 345/500 |
※スマートフォンは横スクロールでご覧ください。
募集人数 | 40名 |
---|---|
志願者数 | 243名 |
受験者数 | 230名 |
合格者数 | 64名 |
実質倍率 | 3.59倍 |
英語重視型を含む
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 97.3/150 | 103.0/150 | 59.1/100 | 69.2/100 | 329.9/500 |
合格者平均点 | 116.1/150 | 113.2/150 | 67.2/100 | 75.4/100 | 374.5/500 |
受験者最高点 | 134/150 | 135/150 | 77/100 | 89/100 | 414/500 |
合格者最低点 | -/150 | -/150 | -/100 | -/100 | 363/500 |
※スマートフォンは横スクロールでご覧ください。
男子 | 女子 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
募集人数 | 180名 | 40名 | ||||||||||
選抜方法 | 算・国・理(・社) | |||||||||||
出願期間 | 12/7 ~ 1/6 | |||||||||||
試験日程 | 1/17午後 | |||||||||||
合格発表 | 1/18(web) |
算 数 | 150点(60分) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国 語 | 150点(60分) | |||||||
理 科 | 100点(40分) | |||||||
社 会 | 100点(40分) | |||||||
合 計 | 500点(200分) |
高校卒業生:374名
東京大(現役) | 53(38) |
---|---|
京都大(現役) | 52(36) |
大阪大(現役) | 26(13) |
神戸大(現役) | 30(18) |
大阪市立大(現役) | 10 (7) |
大阪府立大(現役) | 9 (5) |
早稲田大(現役) | 41(15) |
---|---|
慶應義塾大(現役) | 34(18) |
関西学院大(現役) | 23(14) |
関西大(現役) | 31(17) |
同志社大(現役) | 96(26) |
立命館大(現役) | 80(18) |
年 度 | 男子 | 女子 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2017 | 991 | 513 | 1.93 | 324/500(64.8%) | 225 | 41 | 5.49 | 374/500(74.8%) |
2018 | 985 | 467 | 2.11 | 284/500(56.8%) | 222 | 37 | 6.00 | 326/500(65.2%) |
2019 | 960 | 520 | 1.85 | 342/500(68.4%) | 219 | 37 | 5.92 | 398/500(79.6%) |
2020 | 1010 | 541 | 1.87 | 325/500(65.0%) | 209 | 43 | 4.86 | 365/500(73.0%) |
2021 | 1006 | 449 | 2.24 | 345/500(69.0%) | 230 | 64 | 3.59 | 363/500(72.6%) |
※スマートフォンは横スクロールでご覧ください。
中学入試分析会資料 2025年度版予約受付中!
当サイトに掲載している分析レポートを無料で進呈!
進学館の分析動画と入試の解答・解説がダウンロードできる特典もございます。この機会にぜひお申し込みください。
※進学館の講座を受講いただいている方は申込不要です(オンライン講座のみ受講生は除く)。