甲南女子中学校 入試分析 2020年度

今年の試験でも昨年度と同様、全ての日程で論理的文章と文学的文章が1題ずつ出題されている。

設問数はA入試1次以外の日程で昨年度と比べやや減少したが、記述力を重視する傾向は変わらず、必要なポイントを明確にして素早く記述する力が要求される。

また、今年度の問題には自身でプラスチックごみ削減の方法を考えだす問題がA入試1次で、文章と同じような自身の体験を答える問題がA入試2次で出題された。

このように、自身の考えや経験を問われることもあるため、普段から何事にも自分の意見を持ち、状況を整理して説明する練習を重ねることが必要である。

1. 出題内容
   物理・化学・生物・地学1題ずつの計4題の出題であった。
2. 昨年までとの比較
   出題の形式や標準的な知識問題が多い点は例年通りであった。計算問題は2問出題され、化学の計算は複数の結果から情報を読み取る必要があり、受験生は対応に苦労したと考えられる。物理の計算は平均の考え方を使う標準レベルの問題であった。
   昨年度同様、記述問題の他に図やグラフをかかせるなど様々なパターンで表現力を問う問題が出題された。
3. 対策
   標準レベルの知識問題・計算問題を正確に解けるように演習を積む必要がある。また、毎年出題される記述や作図の対策は必須である。過去問を使って練習を積んでおきたい。

甲南女子の社会では、地理・歴史・公民が比較的バランスよく出題されている。注目点としては、昨年度は8問出題されていた論述問題が、今年度は4問と例年通りの数になっていた点である。

今年度減少したとはいえ、今後も論述問題が出題される傾向はかわらないであろう。問題のレベルは標準的なものが多くなっているので、まずは基本的な用語をおさえていくことが重要になる。
また、災害や選挙など大きな話題になったものを題材にした出題がみられる。話題になったニュースに関連した分野の学習をしておくと効果的な対策になるだろう。