高槻中学校 入試分析 2020年度

A・B両日程ともに、大問1に論説文、大問2に物語文、大問3に漢字の書き取り問題が独立した形で出題された。
書き取り問題は、ただ漢字を覚えているかだけを問うのではなく、その「意味」を考えているかが試されるものが多かった。

同音異義語や同訓異字はもちろん、日頃から漢字の持つ「意味」を意識して練習する必要がある。
今年度の文章題は、内容としては読みやすいものであったが、高槻の特徴の一つである、記号問題の多さが目立った。選択肢自体も長いため、本文内容とのていねいな照らし合わせの作業が必要である。過去問に取り組む際、本文根拠を明確にした直しをするよう、心がけてほしい。

1. 出題内容
   A・B両日程ともに大問数は一昨年度の型に戻り、大問1が小問集合、大問2～5が物理・化学・生物・地学からそれぞれ1題ずつ出題された。
2. 昨年までとの比較
   知識問題、計算問題、実験結果から条件を読み取る問題など、バランスよく出題された。問題数が多いため、時間配分に注意が必要である。
3. 対策
   両日程とも、生物・地学は空所補充問題や語句を書かせる問題への対応が必要である。また、図や表から条件を読み取る問題が増えてきているので演習が必要である。物理・化学は計算問題が毎年出題されるため、演習が必要である。

問題数が50問を下回り、難度が増した結果、受験者平均点が男女ともに6割程度となる厳しい入試問題であった。
定期的に出題形式を変更してくる学校なので、試験開始前から心づもりをしておきたい。

また、出題テーマとして、話題になった出来事を選ぶ傾向が見られるので、関連する単元を確認しておきたいところである。

出題形式は多種多様で地図やグラフ・表の読み取りや分析、写真や史料を使った正誤判断、出来事の原因や背景を説明する記述問題など、単純に知識を問う問題だけではない形式で力を試されるので、しっかりとした対策をとっておきたい。