甲南中学校 入試分析 2020年度

昨年度までと異なり、今年度は問題用紙と解答用紙が分かれる形式となった。出題された問題のタイプは、
Ⅰ期午前a…随筆文1題・論説文1題・韻文1題。
Ⅰ期午後…物語文1題・論説文1題・知識問題1題。
Ⅱ期…随筆文1題・論説文1題。
Ⅲ期…論説文1題・知識問題2題であった。

Ⅲ期においては、論説文の問題の一部として、「学校で勉強することの意義」について100字以内でまとめる作文形式の問題が出題された。
このほかにも、字数制限のない記述問題がどの日程にも出題されていることから、時間配分に気をつけ、文章の要点をまとめたり、自分の考えを簡潔に表現したりする練習が欠かせない。

知識分野においては例年通り、ことわざ・慣用句、文法など、出題傾向が多岐にわたっているので、幅広い国語の知識や豊富な語彙力を日ごろの勉強から積み重ねる必要がある。とくに、Ⅰ期午前aでは、俳句について出題されていたので、韻文の理解力も鍛えておきたい。

1. 出題内容
   午前入試はB4縦長3枚の形式で、例年通り、物理・化学・生物・地学の各分野から1題ずつ出題された。午後入試は、B4縦長2枚で午前入試より枚数が1枚少なかったが、4分野が1題ずつ出題される点は同じであった。
2. 昨年までとの比較
   午前入試は知識問題の割合が多く、午後入試は計算や思考問題の割合が多かった。記述問題の割合が高く、図やグラフをかかせる問題が、今年度も出題された。
3. 対策
   出題される内容は、学校教科書の範囲を大きく逸脱しない。「文章で答える」「イラストをかく」「グラフをかく」問題が出題されるので、記述練習を積んでおく必要がある。
   とくに、生物はその特徴をしっかり覚え、自分の力で描けるようにしておくことが大切である。物理や化学は、教科書の実験内容を中心に出題される。
   問題集を使って知識や計算問題の定着を図ることに加えて、学校教科書を使って実験手順なども把握しておきたい。