西大和学園中学校が男女共通の入試問題になって5年目。例年、合格者最低点は40~50点女子の方が高いが、今年度は40点の差があった。年々女子からの人気がさらに上昇しており女子にとって関西トップ層の難関校である。
高校から入学の女子生徒は昨年度までにも在籍していたが、今春の大学入試が中学から入学の女子一期生の年度になる。
また、その年ごとの問題の難度について学校説明会で様子を伝えてくれるので、情報をしっかりと収集する必要がある。
昨年度と今年度は合格者平均点からは必ずしも4科選択が有利とは言えない入試であったが、人気の高い学校であり、年によって各教科の平均点にばらつきがあるので志望順位が高ければ社会も是非得意にして判定基準の多くなる4科目で受験に臨みたい。
進学館では毎年「中学入試分析会」を開催しております。この動画は、各校入試解説の冒頭部分を収録したものです。
昨年度に算数の出題レベルが取り組みやすい問題に変更された西大和の算数。必然、今年度の出題レベルが注目されていたが、中身は事前に予告されていた通り、前半の問題で昨年度よりも差がつく問題が出題されていたが平均点もほぼ変わらず流石の作問力が感じられた。
また、昨年度の平均点と見比べると、難問奇問を出題されていないにもかかわらず高すぎた女子の合格者平均点のみ少し下がったので作成側の意図通りの入試と言えるだろう。
男子最難関校を志す受験者にとっては取り組みやすい問題であるので、西大和を志す女子は男子最難関校レベルの問題に取り組んでおくことが最大の対策になると言える。
大問1は俳句の季語についての論理的文章、大問2は文学的文章、大問3は会話文にあてはまる四字熟語と慣用句を答える問題と段落整序問題が出題された。文章量や問題の難度は昨年度と比べて大きな差は見られなかった。
記述問題は40字、60字、80字のものが出題されており、こちらも例年通りであった。バランスの取れた問題形式だが、記号選択問題は一つひとつの選択肢が長く、かつ5つの中から選ぶ必要があるので、選択肢の細部まで正確に読み取り、文中根拠を明確にして選ぶ必要がある。段落整序問題の対策は、選択肢の接続詞や指示語、キーワードに注目し、過去問で練習を積むことが必須である。
地理と歴史の出題が多いところに特徴がある。地理では細密な地形図を用いた読み取り問題が頻出のため、地図記号などの知識をおさえておくだけでなく、等高線の理解や地形判断のトレーニングを、過去問などを通して積んでおきたい。
また、文章形式で答える問題も出題されているため、語句や事象の説明が出来るようにしておく必要がある。歴史では記号問題の比重が高い。正誤判断など知識をつなげて把握していくことが求められる。公民・時事については、世の中の出来事と絡めて出題されるので、日ごろからニュースに関心を持っておくのがよいだろう。
募集人数 | 180名 |
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志願者数 | 1093名 |
受験者数 | 983名 |
合格者数 | 524名 |
実質倍率 | 1.88倍 |
英語重視型を含む
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
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受験者平均点 | 103.8/150 | 90.4/150 | 57.5/100 | 65.2/100 | 318.9/500 |
合格者平均点 | 119.1/150 | 98.5/150 | 62.6/100 | 69.9/100 | 352.8/500 |
受験者最高点 | 150/150 | 130/150 | 86/100 | 87/100 | 438/500 |
合格者最低点 | -/150 | -/150 | -/100 | -/100 | 325/500 |
募集人数 | 40名 |
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志願者数 | 232名 |
受験者数 | 208名 |
合格者数 | 36名 |
実質倍率 | 5.78倍 |
英語重視型を含む
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
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受験者平均点 | 98.9/150 | 96.8/150 | 55.0/100 | 64.0/100 | 317.9/500 |
合格者平均点 | 125.7/150 | 113.7/150 | 65/100 | 71.2/100 | 381.6/500 |
受験者最高点 | 144/150 | 130/150 | 90/100 | 88/100 | 455/500 |
合格者最低点 | -/150 | -/150 | -/100 | -/100 | 365/500 |
男子 | 女子 | |||||||||||
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募集人数 | 180名 | 40名 | ||||||||||
選抜方法 | 算・国・理(・社) | |||||||||||
出願期間 | 12/9 ~ 1/6 | |||||||||||
試験日程 | 1/19午後 | |||||||||||
合格発表 | 1/20(web) |
算 数 | 150点(60分) | |||||||
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国 語 | 150点(60分) | |||||||
理 科 | 100点(40分) | |||||||
社 会 | 100点(40分) | |||||||
合 計 | 500点(200分) |
高校卒業生:336名
東京大(現役) | 42(22) | |||||||||
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京都大(現役) | 34(21) | |||||||||
大阪大(現役) | 32(20) | |||||||||
神戸大(現役) | 21(16) | |||||||||
大阪市立大(現役) | 12 (5) | |||||||||
大阪府立大(現役) | 19 (9) |
早稲田大(現役) | 37(16) | ||||||||
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慶應義塾大(現役) | 36(19) | ||||||||
関西学院大(現役) | 13(10) | ||||||||
関西大(現役) | 13(10) | ||||||||
同志社大(現役) | 57(33) | ||||||||
立命館大(現役) | 63(22) |
年 度 | 男子 | 女子 | ||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2016 | 1124 | 501 | 2.24 | 314/500(62.8%) | 268 | 59 | 4.54 | 355/500(71.0%) |
2017 | 991 | 513 | 1.93 | 324/500(64.8%) | 225 | 41 | 5.49 | 374/500(74.8%) |
2018 | 985 | 467 | 2.11 | 284/500(56.8%) | 222 | 37 | 6.00 | 326/500(65.2%) |
2019 | 960 | 520 | 1.85 | 342/500(68.4%) | 219 | 37 | 5.92 | 398/500(79.6%) |
2020 | 983 | 524 | 1.88 | 325/500(65.0%) | 208 | 36 | 5.78 | 365/500(73.0%) |
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