四天王寺中学校の入試の形式は3教科・4教科の選択制となっているが、どちらの方式を選択したとしても400点満点で合否判定が出されるようになっている。当然ながら、4教科で受験した方が「算・国・理・社」か「算・国・理× 1.25」のうち、得点の高い方で合否判定が出されるというメリットがあるので、社会への苦手意識が顕著で、模試などの得点率が極端に低いといった場合を除いては、4教科での学習を継続し、受験することを強く勧めておきたい。
出題傾向での大きな変更点はなく、どの教科も四天王寺らしい問題の出題が見られたので、過去問を通じた反復練習を徹底することが合格への必須条件である。
進学館では毎年「中学入試分析会」を開催しております。この動画は、各校入試解説の冒頭部分を収録したものです。
大問数が7題、小問数は16問と昨年度と比べて出題数が少し減少した。例年通り、計算・文章題・図形と各単元からバランスよく出題されている。
大問1から大問4までは比較的取り組みやすい問題が並んでいたので、ミスなどに気をつけて確実に点数に結び付けていきたい。
大問5以降の思考力問題・グラフの利用・立体図形は難度の高い問題であるが、頻出単元であるので対応できる力を身につけておきたい。
特にダイヤグラムを利用する速さの問題や、切断、回転、図形の影などの高いレベルのテクニックを要する立体図形の問題は、近年よく出題されているためしっかりと対策しておきたい。
例年通り文章題3題の出題構成ではあったが、今年度は文学的文章が2題、論理的文章が1題という配分だった。設問の形式自体には大きな変化がなく、漢字の書き取り問題・記号問題・抜き出し問題・記述問題と、全体のバランスがとれている。
限られた時間で3本の文章を深く読み取りながら問題に答えなければならないため、素早く正確に読み取りながら答えられるかが合否を分けるポイントとなる。
速さと正確さを身につけるために、本文の重要な箇所に印をつけながら読む・設問で示された条件を確実につかむ・細部まで確認しながら記号問題に答えることが必要となるので、意識して練習しておきたい。
例年通り、四天王寺の特徴がよく見られた入試問題であった。問題数は、ここ数年間は50問弱で安定している。もはや定番となった記述問題の出題も見られ、今年度は20字と60字の記述が2問出題された。
知識量とともに説明力が求められる学校なので、分野にかかわらず、貪欲に知識を吸収し、それらの語句や出来事を説明できるようにしておくことが大切である。
公民分野からの出題は多くないものの、四天王寺の特徴である時事に関連した問題の出題が見られるので、受験学年となった1年間に話題となった出来事やワードに関連する公民分野の内容を特に重点的に勉強しておく必要がある。
| 医志 | 英数Ⅱ | 英数Ⅰ | 文化・スポーツ | |
|---|---|---|---|---|
| 募集人数 | 35名 | 90名 | 120名 | 約20名 |
| 志願者数 | 556名 | 193名 | 21名 | |
| 受験者数 | 547名 | 189名 | 21名 | |
| 合格者数 | 93名 | 30名(185名) | 69名(178名) | 21名 |
| 実質倍率 | 5.88倍 | 1.91倍 | 1.00倍 | |
※( ) 内は「医志」からの回し合格者数
※英数Ⅱ・Ⅰの実質倍率は、回し合格者数を除く
| 算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 受験者平均点 | 74/120 | 72/120 | 54/80 | 55/80 | 255/400 |
| 合格者平均点 | 81/120 | 76/120 | 56/80 | 58/80 | 272/400 |
| 合格者最高点 | 120/120 | 106/120 | 77/80 | 76/80 | 359/400 |
| 合格者最低点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 医志 299/400 英数Ⅱ 266/400 英数Ⅰ 230/400 |
| 医志 | 英数Ⅱ | 英数Ⅰ | 文化・スポーツ | |
|---|---|---|---|---|
| 募集人数 | 35名 | 90名 | 120名 | 約20名 |
| 選抜方法 | 算・国・理(・社) | 国・作文・面接 | ||
| 出願期間 | 11/16 ~ 1/15 | |||
| 試験日程 | 1/18 | |||
| 合格発表 | 1/20(郵送・掲示・web) | |||
| 英数Ⅰ・Ⅱ・医志 | 文化・スポーツ | |
|---|---|---|
| 算 数 | 120点(60分) | ― |
| 国 語 | 120点(60分) | 120点(60分) |
| 理 科 | 80点(40分) | ― |
| 社 会 | 80点(40分) | ― |
| 作 文 | ― | 80点(40分) |
| 合 計 | 400点(200分) | 200点(100分) |
高校卒業生:458名
| 東京大(現役) | 4 (2) |
|---|---|
| 京都大(現役) | 7 (2) |
| 大阪大(現役) | 33(19) |
| 神戸大(現役) | 24(16) |
| 大阪市立大(現役) | 16(11) |
| 大阪府立大(現役) | 28(18) |
| 早稲田大(現役) | 21(14) |
|---|---|
| 慶應義塾大(現役) | 9 (4) |
| 関西学院大(現役) | 76(53) |
| 関西大(現役) | 93(57) |
| 同志社大(現役) | 87(43) |
| 立命館大(現役) | 79(54) |
| 年 度 | 医志 | 英数Ⅰ・Ⅱ全体 | 英数Ⅱ | 英数Ⅰ | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者 | 合格者最低点 | 合格者 | 合格者最低点 | |
| 2018 | 459 | 77 | 5.96 | 308/400(77.0%) | 141 | 75 | 1.88 | 26(193) | 269/400(67.3%) | 49(126) | 236/400(59.0%) |
| 2019 | 502 | 82 | 6.12 | 271/400(67.8%) | 172 | 109 | 1.58 | 30(190) | 228/400(57.0%) | 79(150) | 190/400(47.5%) |
| 2020 | 547 | 93 | 5.88 | 299/400(74.8%) | 189 | 99 | 1.91 | 30(185) | 266/400(66.5%) | 69(178) | 230/400(57.5%) |
※「英数Ⅱ・Ⅰ」合格者の( )内は「医志」からの回し合格者数 /「英数Ⅱ・Ⅰ」の実質倍率は、回し合格者数を除く
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