A日程の入試では、受験者数は267名→309名と42名の増加で、実質倍率は1.62倍→1.84倍と倍率が高くなった。入試問題はここ数年難しくなってきており、今年度もその傾向が続き、算数においては受験者平均点が2年連続で半分をきることになった。
国語・理科でも6割に届かず高得点をとるのが難しくなっている。B日程の入試でも受験者数は258名→283名と増加し、実質倍率は2.22倍→2.32倍と難しくなった。問題の難度はA日程以上に難しくなり合格者最低点の162点はこの6年で最も低くなっている。
対策としては、各科目とも問題が難しくなっているので、従来よりも難度を上げた学習が必要である。
進学館では毎年「中学入試分析会」を開催しております。この動画は、各校入試解説の冒頭部分を収録したものです。
A日程…1番の計算、2番~6番は答えのみ記入の小問タイプ、7~9番は途中の式や考え方を書く大問形式というのはこれまで通り。昨年度同様に記述形式の問題があった。この問題は、昨年度よりもより論理的なもので、「意味が正確に伝わる言葉遣い」で説明する練習など必要かもしれない。
最後の9番は新しいタイプの問題であった。問題文そのものが長く、読む力がないと問題の意味がつかめず全く答えられない可能性もあった。
B日程…形式はA日程と同じであった。ただし、難度はA日程よりも難しくなっている。1番の計算問題から始まり、徐々に難しくなっていき4番、5番と数に関する問題が続く。A日程同様、どこかで見たことがある問題が多いが、難しめにアレンジされている場合が多く、注意が必要である。
A日程は例年3つの文章が出題されるが、今年度の大問1では異なる出典の2つの論説文から問題が出され、大問2では同じ物語の中の2つの章から問題が出される形式だった。漢字は例年通り10問出題された。
B日程は物語文・論説文が各1題・漢字が10問・慣用句が5問・外来語が5問出題された。
A日程は、昨年度と比べ問題量も少し増えていたため、例年以上に素早く解き進めることを意識する必要があった。
B日程は、文章題2題と語句知識の問題が出題される傾向が定着してきており、文章1つあたりの文章量がA日程に比べて多いのも近年の傾向通りである。
また、どちらの日程でも、それぞれの大問の終盤に70~100字の記述問題が出題されており、文脈や設問文中のヒントを正確に読み取って記述を完成させる力が求められた。
合格のためには、漢字を中心とした知識問題を確実に正解できるようにし、限られた時間の中で記述のポイントを見つけ、文章としてまとめきる練習を重ねることが重要である。
募集人数 | 145名 |
---|---|
志願者数 | 327名 |
受験者数 | 309名 |
合格者数 | 168名 |
実質倍率 | 1.84倍 |
算 数 | 国 語 | 理 科 | 計 | |
---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 71.5/150 | 87.1/150 | 55.8/100 | 214.3/400 |
合格者平均点 | 86.5/150 | 93.4/150 | 63.3/100 | 243.2/400 |
受験者最高点 | 131/150 | 122/150 | 88/100 | 323/400 |
合格者最低点 | -/150 | -/150 | -/100 | 213/400 |
募集人数 | 40名 |
---|---|
志願者数 | 597名 |
受験者数 | 283名 |
合格者数 | 122名 |
実質倍率 | 2.32倍 |
算 数 | 国 語 | 計 | |
---|---|---|---|
受験者平均点 | 73.4/150 | 79.8/150 | 153.2/300 |
合格者平均点 | 104.9/150 | 90.6/150 | 195.5/300 |
受験者最高点 | 145/150 | 118/150 | 242/300 |
合格者最低点 | -/150 | -/150 | 162/300 |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
募集人数 | 145名 | 40名 |
選抜方法 | 算・国・理 | 算・国 |
出願期間 | 12/21 ~ 1/10 | |
試験日程 | 1/18 | 1/21 |
合格発表 | 1/19(web) | 1/22(web) |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
算 数 | 150点(60分) | 150点(60分) |
国 語 | 150点(60分) | 150点(60分) |
理 科 | 100点(50分) | ― |
合 計 | 400点(170分) | 300点(120分) |
高校卒業生:166名
東京大(現役) | 10(6) |
---|---|
京都大(現役) | 18(11) |
大阪大(現役) | 26(19) |
神戸大(現役) | 14 (11) |
大阪市立大(現役) | 3 (2) |
大阪府立大 | 2 |
早稲田大(現役) | 16 (3) |
---|---|
慶應義塾大(現役) | 16 (6) |
関西学院大(現役) | 23(11) |
関西大(現役) | 23 (11) |
同志社大(現役) | 51(21) |
立命館大(現役) | 33(19) |
年 度 | A日程 | B日程 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2016 | 291 | 161 | 1.81 | 204/400(51.0%) | 204 | 92 | 2.22 | 203/350(58.0%) |
2017 | 314 | 172 | 1.83 | 231/400(57.8%) | 292 | 104 | 2.81 | 211/300(70.3%) |
2018 | 238 | 168 | 1.42 | 232/400(58.0%) | 237 | 120 | 1.98 | 180/300(60.0%) |
2019 | 267 | 165 | 1.62 | 206/400(51.5%) | 258 | 116 | 2.22 | 171/300(57.0%) |
2020 | 309 | 168 | 1.84 | 213/400(53.3%) | 283 | 122 | 2.32 | 162/300(54.0%) |
中学入試分析会資料 申込受付中
当サイトに掲載している分析レポートを無料で進呈!
進学館の分析動画と入試の解答・解説がダウンロードできる特典もございます。この機会にぜひお申し込みください。
※進学館の講座を受講いただいている方は申込不要です(オンライン講座のみ受講生は除く)。