明星中学校2020年度の入試は、前期、午後特進、後期のそれぞれの日程において、昨年度とほぼ同じ倍率となった。前期と後期の両方を受験した場合、後期において合否判定の際に10点加点するシステムを一昨年度から導入したため、前期も過去5年の中で最も高かった昨年度と同等の倍率になったと考えられる。
各科目の問題を見ても特に大きな変更点はなく、2018年度から導入された国語の適性検査型の問題も引き続き出題されていた。新たな明星の入試の形として、今後も引き続き出題されると考えられる。
合格者平均点と受験者平均点の差に注目すると、どの日程でも2~7点程度であり、さほど大きな差は見られない。どの科目もバランスよく学習し、苦手な単元を作らないようにすることが重要である。
今年度も、例年通りの出題となった。どの日程も、大問が8題あり、大問1は計算問題、大問2~8は、文章題と数・規則性(図形的規則性も含む)を合わせた分野の出題数と平面・立体を合わせた図形分野の出題数がほぼ均等となるように出題されている。
単元的な偏りはないが、文章題分野では速さが多く出題されているので、普段から速さの作図や立式を意識したノート作りを大切にしていきたい。
図形分野では、平面図形の角度や求積・立体図形がバランスよく出題されている。その中でも大問6は図形の小問集合となっているので、普段のテキスト学習でしっかりと典型的な問題の練習をしておきたい。
全日程において、論理的文章と文学的文章が出題されている。記述問題では六十字程度が求められ、字数指定のない記述も出題されている。普段の学習では、主語・述語を意識しながら、記述の要素を確認していくようにしよう。
漢字も独立した大問の形式で5問出題されているので、確実に得点するためにも日ごろの学習を積んでおくことが大切だ。
また、全日程で、話し合いの内容や資料をふまえて自分の意見を書く形式の問題が出題されている。過去問等でこの出題形式に慣れておくとともに、自分の意見を短い時間で端的にまとめきる練習をしておくことも必要である。
問題数は前期・後期ともに50問程度で、昨年度から大きく変化しなかった。ただ、2018年度のように増加する年もあるので、どのような問題数でも対応できる準備をしておきたい。
分野別の出題割合では、地理と歴史がやや多めに出題されていることに特徴がある。また、数は少ないものの時事問題も出題されているので、公民知識と関連させることが有効であるといえる。
単純な知識を問う問題以上に、正誤判断や整序判断などの知識を利用して解いていく問題が多く出題されているので、用語のみを覚えるのではなく、時代背景や理由と絡めて理解することが、非常に重要である。
特進 | 英数 | |
---|---|---|
募集人数 後期とあわせて |
100名 | 70名 |
志願者数 | 166名 | |
受験者数 | 160名 | |
合格者数 | 50名 | 69名 |
実質倍率 | 1.34倍 |
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 67.1/120 | 61.6/120 | 59.0/80 | 52.8/80 | 239.18/400 |
合格者平均点 | 73.4/120 | 67.2/120 | 63.9/80 | 56.1/80 | 260.14/400 |
受験者最高点 | 113/120 | 101/120 | 79/80 | 74/80 | 332.50/400 |
合格者最低点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 特進 265.00/400 |
英数 220.00/400 |
特進 | |
---|---|
募集人数 | 60名 |
志願者数 | 380名 |
受験者数 | 365名 |
合格者数 | 267名 |
実質倍率 | 1.37倍 |
算 数 | 国 語 | 計 | |
---|---|---|---|
受験者平均点 | 69.4/120 | 74.6/120 | 143.95/240 |
合格者平均点 | 76.4/120 | 80.1/120 | 156.52/240 |
受験者最高点 | 115/120 | 109/120 | 214.00/240 |
合格者最低点 | -/120 | -/120 | 129/240 |
特進 | 英数 | |
---|---|---|
募集人数 前期とあわせて |
100名 | 70名 |
志願者数 | 505名 | |
受験者数 | 483名 | |
合格者数 | 264名 | 146名 |
実質倍率 | 1.18倍 |
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 72.0/120 | 65.1/120 | 55.2/80 | 58.6/80 | 246.53/400 |
合格者平均点 | 76.4/120 | 68.0/120 | 57.7/80 | 60.3/80 | 258.68/400 |
受験者最高点 | 120/120 | 107/120 | 78/80 | 76/80 | 363.00/400 |
合格者最低点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 特進 246.00/400 |
英数 210.00/400 |
Topic:前期と後期の両方を受験した場合、後期において合否判定の際、10点を加点して判定します(コース判定には適用しません)。
昨年度との変更点:募集人数 前期・後期合わせて特進110名→前期・後期合わせて特進100名
前期 | 午後特進 | 後期 | |
---|---|---|---|
募集人数 | 後期とあわせて 特進100名英数70名 |
特進60名 | 前期とあわせて 特進100名英数70名 |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 算・国 | 算・国・理(・社) |
出願期間 | 12/21 ~ 1/13 | ||
試験日程 | 1/18 | 1/18午後 | 1/19 |
合格発表 | 1/19(web) | 1/20(web) |
前期・後期 | 午後特進 | |
---|---|---|
算 数 | 120点(60分) | 120点(60分) |
国 語 | 120点(60分) | 120点(60分) |
理 科 | 80点(40分) | ― |
社 会 | 80点(40分) | ― |
合 計 | 400点(200分) | 240点(120分) |
高校卒業生:404名
東京大 | - |
---|---|
京都大(現役) | 16(6) |
大阪大(現役) | 18(11) |
神戸大(現役) | 13(6) |
大阪市立大(現役) | 18(13) |
大阪府立大(現役) | 19(9) |
早稲田大(現役) | 10 (6) |
---|---|
慶應義塾大(現役) | 6 (1) |
関西学院大(現役) | 97(64) |
関西大(現役) | 118(62) |
同志社大(現役) | 118(54) |
立命館大(現役) | 173(81) |
年 度 | 前期 | 午後特進 | 後期 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | ||
2018 | 特進 | 144 | 52 | 1.27 | 254.00/400(63.5%) | 349 | 303 | 1.15 | 103/240(42.9%) | 372 | 221 | 1.13 | 255.00/400(63.8%) |
英数 | 61 | 202.00/400(50.5%) | - | 107 | 215.00/400(53.8%) | ||||||||
2019 | 特進 | 165 | 53 | 1.35 | 273.75/400(68.4%) | 371 | 272 | 1.36 | 128/240(53.3%) | 442 | 222 | 1.22 | 241.00/400(60.3%) |
英数 | 69 | 222.50/400(55.6%) | - | 139 | 200.00/400(50.0%) | ||||||||
2020 | 特進 | 160 | 50 | 1.34 | 265.00/400(66.3%) | 365 | 267 | 1.37 | 129/240(53.8%) | 483 | 264 | 1.18 | 246.00/400(61.5%) |
英数 | 69 | 220.00/400(55.0%) | ― | 146 | 210.00/400(52.5%) |
中学入試分析会資料 申込受付中
当サイトに掲載している分析レポートを無料で進呈!
進学館の分析動画と入試の解答・解説がダウンロードできる特典もございます。この機会にぜひお申し込みください。
※進学館の講座を受講いただいている方は申込不要です(オンライン講座のみ受講生は除く)。