附属校として高い人気を維持し続けており、合格判定が男女別々に行われる入試を実施している。例年、男子の方が女子よりも合格最低点が高くなっており、今年度も男子に厳しい入試であった。
問題は標準レベルのものが中心であるため、合格には7割~7割5分という一般的な入試よりも高い得点が求められる。さらに、今年度は合格最低点や合格者平均点の総点が前期入試よりも後期入試の方が男女ともに15点ほど高くなっており、後期入試での合格にはより高い得点力が必要となっているといえる。
算国理もしくは算国社の3科判定も可能ではあるが、理科か社会を選択して受験することはできないため、バランスよく4科目を学習している方が合格率を高めることができる。
大問数や形式に変化はなく、前期後期ともに大問7題が出題 された。近年の人気に伴い難易度は難化した。また図形色が強 い出題が特徴的である。
大問1の計算問題と大問2の図形分野の小問集合では、確実に正解を重ねたい大問3以降では、1つのテーマを掘り下げる形で小問が3題出題されている。各大問の(1)が易しく、(3)が難しいという構成であることが多いので、各大問の(1)を取りきることも重要である。
また、解答用紙に答えのみを記す形式であるので、計算過程でのミスには最大限注意を払いたい。日頃から、難問に対しても手を動かして考え、自力で正解へたどり着くことを意識したい。
前期、後期ともに文学的文章、論理的文章、漢字の読み書き、同音異字が出題された。文章題では記号問題が多く出題される。
文章内容を正確に把握できれば正解することは難しくないので、心情や主題、要点や要旨など、読解における基本事項を意識して文章を読みすすめたい。記述問題は、字数の多いものは出題されないので、要点を簡潔にまとめることを心がけたい。
今年度は記述字数が最も多いもので30字程度であった。漢字の問題は、難度の高い熟語、同訓異字、同音異字などが出題される。基本的な漢字の練習はもちろんだが、前後の関係から言葉の意味を理解して漢字を書けるようにしていきたい。
2022年度の入試から大きく難易度が上がったが、2023年度の入試もその難易度が踏襲された。特に昨年度から見られる広い知識と深い理解が必要とされる時事問題は今年も出題があり、多くの受験生を悩ませたことと思う。
前期では、過去最大規模となった国家予算の額が、後期では円とドルの交換レートに関する問題が出題されるなど、経済に関する問題も見られた。
また、日本だけではなく世界情勢に関する問題も出題が見られた。同志社香里中学校を志望する受験生は、6年生として過ごす年の日本と世界のニュースにかなり意識をもって触れておいてほしい。
男子
前期日程 | 後期日程 | |
---|---|---|
募集人数 | 95名 | 25名 |
志願者数 | 262名 | 432名 |
受験者数 | 241名 | 268名 |
合格者数 | 105名 | 72名 |
実質倍率 | 2.30倍 | 3.72倍 |
前期日程 | 後期日程 | |||||||||
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算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | 算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
受験者平均点 | 63.5/120 | 71.6/120 | 61.9/80 | 53.1/80 | 254.5/400 | 64.5/120 | 68.3/120 | 60.1/80 | 55.1/80 | 253.1/400 |
合格者平均点 | 77.0/120 | 82.8/120 | 67.1/80 | 58.1/80 | 289.7/400 | 89.6/120 | 78.2/120 | 66.8/80 | 63.1/80 | 303.8/400 |
合格者最高点 | 106/120 | 106/120 | 79/80 | 76/80 | 350.0/400 | 115/120 | 99/120 | 79/80 | 78/80 | 348.75/400 |
合格者最低点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 265.0/400 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 281.00/400 |
女子
前期日程 | 後期日程 | |
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募集人数 | 95名 | 25名 |
志願者数 | 205名 | 378名 |
受験者数 | 199名 | 253名 |
合格者数 | 101名 | 96名 |
実質倍率 | 1.97倍 | 2.64倍 |
前期日程 | 後期日程 | |||||||||
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算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | 算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
受験者平均点 | 57.7/120 | 76.9/120 | 61.4/80 | 52.6/80 | 252.6/400 | 59.7/120 | 71.8/120 | 60.7/80 | 54.5/80 | 251.1/400 |
合格者平均点 | 67.9/120 | 86.6/120 | 65.6/80 | 57.0/80 | 281.6/400 | 80.6/120 | 80.2/120 | 67.9/80 | 60.8/80 | 294.3/400 |
合格者最高点 | 107/120 | 105/120 | 77/80 | 74/80 | 332.50/400 | 120/120 | 104/120 | 77/80 | 78/80 | 347.50/400 |
合格者最低点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 254.00/400 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 268.00/400 |
前期日程 | 後期日程 | ||
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募集人数 | 男子 | 95名 | 25名 |
女子 | 95名 | 25名 | |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 算・国・理(・社) | |
出願期間 | 12/1 ~ 1/9 | ||
試験日程 | 1/14 | 1/16 | |
合格発表 | 1/15(Web・郵便) | 1/17(Web・郵便) |
前期日程 | 後期日程 | |
---|---|---|
算 数 | 120点(50分) | 120点(50分) |
国 語 | 120点(50分) | 120点(50分) |
理 科 | 80点(40分) | 80点(40分) |
社 会 | 80点(40分) | 80点(40分) |
合 計 | 400点(180分) | 400点(180分) |
高校卒業生:296名
神学部 | 0 | 文化情報学部 | 10 |
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文学部 | 11 | 理工学部 | 29 |
社会学部 | 24 | 生命医科学部 | 10 |
法学部 | 63 | スポーツ健康科学部 | 7 |
経済学部 | 33 | 心理学部 | 10 |
商学部 | 45 | グローバル・コミュニケーション学部 | 7 |
政策学部 | 19 | グローバル地域文化学部 | 10 |
合計 | 278 |
表象文化学部 | 0 |
---|---|
学芸学部 | 2 |
現代社会学部 | 1 |
生活科学部 | 0 |
薬学部 | 6 |
看護学部 | 2 |
合計 | 11 |
年 度 | 前期日程 | 後期日程 | |||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | ||
男子 | 2021 | 243 | 113 | 2.15 | 290.00/400(72.5%) | 276 | 51 | 5.41 | 288.00/400(72.0%) |
2022 | 253 | 108 | 2.34 | 263.75/400(65.9%) | 327 | 70 | 4.67 | 286.25/400(71.6%) | |
2023 | 241 | 105 | 2.30 | 265.00/400(66.3%) | 268 | 72 | 3.72 | 281.00/400(70.3%) | |
女子 | 2021 | 229 | 107 | 2.14 | 287.00/400(71.8%) | 269 | 76 | 3.54 | 277.00/400(69.3%) |
2022 | 260 | 106 | 2.45 | 261.00/400(65.3%) | 296 | 63 | 4.70 | 284.00/400(71.0%) | |
2023 | 199 | 101 | 1.97 | 254.00/400(63.5%) | 253 | 96 | 2.64 | 268.00/400(67.0%) |
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