大阪で人気の共学校である。スーパー特進と特進の2コースがあり、英語検定等の資格により加点があるSG入試では、最大50点までの加点がある。A入試では、倍率は昨年度と男女ともにほぼ同じであったが、受験者平均点が合計で30点ほど低くなり、問題レベルの難化をうかがうことができる。
一方、B入試では、倍率が男女ともに3倍近くとなり、昨年よりもかなり狭き門になったといえる。A・B入試ともに、理科よりも社会の受験者平均点が高くなっており、特にA入試では3科受験者よりも4科受験者の方がかなり有利な入試であったといえる。
過去10年のデータをさかのぼっても4科型が有利となった入試が多いため、志望者は4科型受験での学習をしておく方が得策である。
例年だと4~5割ほどを占めるA入試の図形問題の量が今年は少し減ったものの、出題傾向は両日程共に例年通りであった。
大問5題構成で、大問1の計算問題と大問2の小問集合をいかに正確に処理できるかが大切だが、難解なものも含まれるので注意は必要である。図形に関する大問のうち、平面図形に関しては、毎年傾向が同じで、比を利用したテクニックが求められる。その他の大問は思考力が問われる問題が出題されており、普段から図や考え方を書いて思考を補う訓練が必要である。過去問等で繰り返し練習をし、入試に臨んでもらいたい。また、円周率は7分の22であることが多いので注意が必要である。
A入試では論理的文章・文学的文章・慣用句・詩・漢字の書き取り問題が出題された。論理的文章の中には、図を使った問題も含まれていた。B入試では論理的文章・文学的文章・外来語・詩・漢字の書き取り問題が出題された。A入試、B入試ともに、詩の問題は、傍線部の表現をわかりやすく言いかえるものであった。
全体を通して、選択肢の文が長く、幅広い分野から出題されるのが清風南海の国語の特徴である。合格のためには、素早く正確な文章読解の練習だけではなく、短歌・俳句・詩といった韻文にも接しておく必要がある。日頃から苦手分野を作らないよう、バランスよく国語の学習を進めていかなければならない。
A入試、B入試とも問題数が30問前後と他の学校に比べると問題数は少なめで、地理・歴史・公民の出題バランスもしっかりとれている学校である。
問題数は少ないが、単純に知識を問うような問題は少なく、どの分野でもグラフ・表・資料などの読み取りが必要となる問題の出題があり、1問にかかる手間はとても多い。問題数が少ない分、1問にかかる点数配分は大きくなるので、1問1問を丁寧に進めていくことが大切である。見た目に面倒くさいと感じさせる問題が多いため、受験生はそのような問題から逃げない覚悟をもって勉強を進めていってほしい。
A入試 | 算数 | 国語 | 理科 | 社会 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 74.5/120 | 81.5/120 | 58.5/80 | 48.5/80 | |||
合格者 平均点 |
S特進 | 94.2/120 | 91.9/120 | 67.1/80 | 54.9/80 | ||
S特進+特進 | 86.0/120 | 87.0/120 | 63.3/80 | 52.8/80 | |||
受験者最高点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | |||
合格 基準点 |
S特進 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | ||
特進 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | |||
算国理 計 | 算国社 計 | 4科 計 | |||||
受験者平均点 | 268.05/400 | 253.74/400 | 260.34/400 | ||||
合格者 平均点 |
S特進 | 316.46/400 | 301.1/400 | 307.31/400 | |||
S特進+特進 | 295.43/400 | 281.63/400 | 287.60/400 | ||||
受験者最高点 | -/400 | ||||||
合格 基準点 |
S特進 | 295/400 | |||||
特進 | 266/400 |
募集 人数 |
S特進 | 70名 | 志願者数 | 780名 | 合格 者数 |
S特進 | 195名 | 実質 倍率 |
S特進 | 3.93倍 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特進 | 110名 | 受験者数 | 767名 | 特進 | 229名 | 特進 | 1.81倍 |
B入試 | 算数 | 国語 | 理科 | 社会 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 71.8/120 | 71.5/120 | 50.6/80 | 51.5/80 | |||
合格者 平均点 |
S特進 | 96.7/120 | 85.2/120 | 63.1/80 | 57.6/80 | ||
S特進+特進 | 86.2/120 | 79.6/120 | 57.0/80 | 57.2/80 | |||
受験者最高点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | |||
合格 基準点 |
S特進 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | ||
特進 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | |||
算国理 計 | 算国社 計 | 4科 計 | |||||
受験者平均点 | 242.32/400 | 240.41/400 | 240.93/400 | ||||
合格者 平均点 |
S特進 | 306.22/400 | 296.48/400 | 297.06/400 | |||
S特進+特進 | 278.49/400 | 274.01/400 | 273.37/400 | ||||
受験者最高点 | -/400 | ||||||
合格 基準点 |
S特進 | 285/400 | |||||
特進 | 252.5/400 |
募集 人数 |
S特進 | 20名 | 志願者数 | 567名 | 合格 者数 |
S特進 | 88名 | 実質 倍率 |
S特進 | 5.07倍 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特進 | 30名 | 受験者数 | 446名 | 特進 | 122名 | 特進 | 2.12倍 |
SG入試 | 算数 | 国語 | 理科 | 算国 計 | 算理 計 | 3科 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 77.6/120 | 77.2/120 | 59.8/80 | 257.97/400 | 274.67/400 | 268.17/400 | |
合格者 平均点 |
S特進 | 93.3/120 | 86.6/120 | 63.3/80 | 299.85/400 | 313.12/400 | 304.01/400 |
S特進+特進 | 86.8/120 | 83.2/120 | 63.5/80 | 283.36/400 | 300.74/400 | 291.95/400 | |
受験者最高点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/400 | |||
合格 基準点 |
S特進 | -/120 | -/120 | -/80 | 320/400 | ||
特進 | -/120 | -/120 | -/80 | 280/400 |
募集 人数 |
S特進 | 20名 | 志願者数 | 88名 | 合格 者数 |
S特進 | 34名 | 実質 倍率 |
S特進 | 2.53倍 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特進 | 20名 | 受験者数 | 86名 | 特進 | 23名 | 特進 | 1.51倍 |
SG 入試は400 点満点で判定
特進の実質倍率は、スーパー特進+特進の合格者から算出
A入試 | SG入試 | B入試 | ||
---|---|---|---|---|
募集人数 | S特進 | 70名 | 20名 | 20名 |
特進 | 110名 | 20名 | 30名 | |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 算・国・理 | 算・国・理(・社) | |
出願期間 | 12/1~1/11 | 12/1~1/16 | ||
試験日程 | 1/15 | 1/17 | ||
合格発表 | 1/16(Web) | 1/18(Web) |
A入試・B入試 | SG入試 | |
---|---|---|
算数 | 120点(60分) | 120点(60分) |
国語 | 120点(60分) | 120点(60分) |
理科 | 80点(40分) | 80点(40分) |
社会 | 80点(40分) | - |
合計 | 400点(200分) | 400点(160分) |
高校卒業生:323名
東京大(現役) | 5 (5) |
---|---|
京都大(現役) | 53(38) |
大阪大(現役) | 23(14) |
神戸大(現役) | 23(16) |
大阪公立大(現役) | 38(27) |
早稲田大 | 23 |
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慶應義塾大 | 9 |
関西学院大 | 68 |
関西大 | 93 |
同志社大 | 93 |
立命館大 | 86 |
上記人数は過年度生を含む
年 度 | 男子 | 女子 | ||||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格基準点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格基準点 | |||
A入試 | 2021 | S特進 | 514 | 132 | 1.80 | 310/400(77.5%) | 335 | 80 | 1.90 | 310/400(77.5%) |
特進 | 153 | 283.75/400(70.9%) | 96 | 283.75/400(70.9%) | ||||||
2022 | S特進 | 504 | 131 | 1.81 | 281.25/400(70.3%) | 287 | 61 | 1.88 | 281.25/400(70.3%) | |
特進 | 148 | 251.25/400(62.8%) | 92 | 251.25/400(62.8%) | ||||||
SG入試 | 2021 | S特進 | 30 | 23 | 1.11 | 316/400(79.0%) | 22 | 8 | 1.57 | 316/400(79.0%) |
特進 | 4 | 292/400(73.0%) | 6 | 292/400(73.0%) | ||||||
2022 | S特進 | 43 | 26 | 1.30 | 283.33/400(70.8%) | 27 | 15 | 1.23 | 283.33/400(70.8%) | |
特進 | 7 | 256.67/400(64.2%) | 7 | 256.67/400(64.2%) | ||||||
B入試 | 2021 | S特進 | 304 | 65 | 2.07 | 305/400(76.3%) | 166 | 19 | 2.41 | 305/400(76.3%) |
特進 | 82 | 273.75/400(68.4%) | 50 | 273.75/400(68.4%) | ||||||
2022 | S特進 | 290 | 40 | 2.87 | 312.5/400(78.1%) | 163 | 20 | 3.13 | 312.5/400(78.1%) | |
特進 | 61 | 290/400(72.5%) | 32 | 290/400(72.5%) |
年 度 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格基準点 | ||
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A入試 | 2023 | S特進 | 767 | 195 | 3.93 | 295/400(73.8%) |
特進 | 229 | 1.81 | 266/400(66.5%) | |||
SG入試 | 2023 | S特進 | 86 | 34 | 2.53 | 320/400(80.0%) |
特進 | 23 | 1.51 | 280/400(70.0%) | |||
B入試 | 2023 | S特進 | 446 | 88 | 5.07 | 285/400(71.3%) |
特進 | 122 | 2.12 | 252.5/400(63.1%) |
特進の実質倍率は、スーパー特進+ 特進の合格者から算出
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