洛南高等学校附属中学校 入試分析 2023年度

京都をはじめ、大阪、兵庫などからも受験生が集まる難関校である。男子受験者数は昨年の428名から529名と増加し、男子実質倍率は2018年以来の2.6倍超えと5年ぶりの高倍率となった。女子受験者数は昨年の257名から252名とほぼ変化がなかったが、合格者数は去年の99名から90名と減少した。

その影響で実質倍率は昨年より高くなったが、2006年の共学化以降はじめて女子の実質倍率が3倍を割った昨年に続き2年連続3倍を下回り、今までと比較するとやや広き門となっている。

今年度の問題は算数がやや難化し3科合格者平均点が5年ぶりに100点を割った。出題傾向はある程度固まっている学校なので、頻出単元の演習を徹底的に行っていきたい。

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洛南高等学校附属中学校
算数の出題傾向・対策

問題数は小問25問で、近年ほぼ同数で推移している。計算問題は工夫を要する問題もあり、練習で十分運用できるようにしておきたい。

特に数論分野では、約数・倍数、余りに注目する問題、数の並べ替えを伴う場合の数など、手際よく整理して考える力が必要。図形分野では、頻出の正六角形と、図形の重なりをテーマとする問題で理解を深めておきたい。

頻出テーマが明確な分、そのテーマを深く掘り下げていく思考力、最後の小問まで解き切る突破力も必要になる。過去問演習でも、単にこなすだけでなく、手際よく整理できたか、解法に無駄がないかなどを常に追求する姿勢で取り組みたい。

洛南高等学校附属中学校 算数分野別出題バランス
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洛南高等学校附属中学校
国語の出題傾向・対策

文学的文章1題、論理的文章2題の計3題が出題された。例年通り、大問ごとに読解問題と知識問題が織り交ぜられた出題形式であった。

読解問題では、記号問題・抜き出し問題・記述問題がバランスよく出題されていた。また50字前後の記述問題が大問ごとに1題ずつ出題されているため、要点を的確にまとめる練習が必要である。知識問題では、漢字の書き取りのほか、慣用句、外来語、語句の意味に関する問題などが、さまざまな形式で出題されていた。

こうした問題を文章読解と並行して処理するためにも、幅広い語彙力を養うとともに、過去問を通じて適切な時間配分に対する感覚も身につけておきたい。

洛南高等学校附属中学校 国語分野別出題バランス

洛南高等学校附属中学校
理科の出題傾向・対策

  1. 出題内容
    生物分野が2題、化学と地学と物理分野が1題ずつの出題であった。
  2. 昨年までとの比較
    洛南は出題の型が決まっており、大問数や出題形式は例年通りであった。ほぼ毎年出題される物理の力学の計算問題は今年度も出題され、今年度は浮力に関する出題であった。
  3. 対策
    毎年大問で2題出題される生物は、イラストや写真からの選択問題が頻出で、身近な動物や植物についてはイラストや写真と名前が一致するように特徴をおさえておく必要がある。また、物理や化学は計算問題が頻出で、特に物理の力学の演習を積んでいくことが必須である。
洛南高等学校附属中学校 理科分野別出題バランス

洛南高等学校附属中学校
社会の出題傾向・対策

大問1が歴史(音楽の歴史)、大問2が地理(世界ジオパーク)、大問3が公民(円安に関するニュース)と、例年通りの出題構成であった。歴史は様々な切り口から知識を確認しておくことが重要である。世界史分野からの出題が例年あるため、資料集などに載っている年表も確認しておきたい。

地理は難解な地形図やグラフが頻出。思考過程を確認しながら解き進めることを大切に、過去問で練習を積む必要がある。また、1問1問に時間がかかるため、時間配分にも気を付けたい。公民では入試前年の時事が題材となることが多い。ニュースに目を向け、関連する用語や知識を重点的におさえておくことが大切である。

洛南高等学校附属中学校 社会分野別出題バランス
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洛南高等学校附属中学校
入試結果:2023年度

  男子 女子
募集人数 280名(内部進学90名)
志願者数 617名 266名
受験者数 529名 252名
合格者数 200名 90名
実質倍率 2.65倍 2.80倍
   算   数 国   語 理   科 社   会
受験者平均点 -/150 -/150 -/100 -/100 -/400
合格者平均点 3教科型 98.0/150 89.2/150 66.4/100 253.6/400
4教科型 89.5/150 95.8/150 63.0/100 70.6/100 252.6/400
合格者最高点 150/150 127/150 98/100 92/100 332/400
合格者最低点 54/150 57/150 34/100 55/100 専願男子   209/400
専願女子   223/400
併願   254/400

※4教科型:理科・社会100点試験を50点に換算 合計400点満点で判定

※スマートフォンは横スクロールでご覧ください。

洛南高等学校附属中学校
入試要項:2023年度

募集人数 280名(内部進学90名)
選抜方法 算・国・理(・社)
出願期間 12/12 ~ 12/19
試験日程 1/16
合格発表 1/18(web)

※募集人数は内部進学者90名を含む

  3教科型 4教科型
算   数 150点(70分) 150点(70分)
国   語 150点(60分) 150点(60分)
理   科 100点(45分) 50点(45分)
社   会 50点(45分)
合   計 400点(175分) 400点(220分)

洛南高等学校附属中学校
大学合格実績:2023年度

高校卒業生:439名

国公立大学への合格者数

東京大(現役) 10(8)
京都大(現役) 76(56)
大阪大(現役) 33(22)
神戸大(現役) 21(18)
大阪公立大(現役) 29(16)

私立大学への合格者数

早稲田大(現役) 35(24)
慶應義塾大(現役) 23(9)
関西学院大(現役) 57(31)
関西大(現役) 42(28)
同志社大(現役) 121(76)
立命館大(現役) 184(103)

洛南高等学校附属中学校
過去の入試結果データ

年  度 男子 女子
受験者 合格者 実質倍率 合格者最低点 受験者 合格者 実質倍率 合格者最低点
2019 専願 533 208 2.56 201/400(50.3%) 286 79 3.62 240/400(60.0%)
併願 255/400(63.8%) 255/400(63.8%)
2020 専願 536 219 2.45 236/400(59.0%) 248 75 3.31 268/400(67.0%)
併願 281/400(70.3%) 281/400(70.3%)
2021 専願 530 219 2.42 236/400(59.0%) 263 81 3.25 276/400(69.0%)
併願 295/400(73.8%) 295/400(73.8%)
2022 専願 428 191 2.24 212/400(53.0%) 257 99 2.60 238/400(59.5%)
併願 271/400(67.8%) 271/400(67.8%)
2023 専願 529 200 2.65 209/400(52.3%) 252 90 2.80 223/400(55.8%)
併願 254/400(63.5%) 254/400(63.5%)

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