京都をはじめ、大阪、兵庫などからも受験生が集まる難関校である。男子受験者数は昨年の428名から529名と増加し、男子実質倍率は2018年以来の2.6倍超えと5年ぶりの高倍率となった。女子受験者数は昨年の257名から252名とほぼ変化がなかったが、合格者数は去年の99名から90名と減少した。
その影響で実質倍率は昨年より高くなったが、2006年の共学化以降はじめて女子の実質倍率が3倍を割った昨年に続き2年連続3倍を下回り、今までと比較するとやや広き門となっている。
今年度の問題は算数がやや難化し3科合格者平均点が5年ぶりに100点を割った。出題傾向はある程度固まっている学校なので、頻出単元の演習を徹底的に行っていきたい。
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問題数は小問25問で、近年ほぼ同数で推移している。計算問題は工夫を要する問題もあり、練習で十分運用できるようにしておきたい。
特に数論分野では、約数・倍数、余りに注目する問題、数の並べ替えを伴う場合の数など、手際よく整理して考える力が必要。図形分野では、頻出の正六角形と、図形の重なりをテーマとする問題で理解を深めておきたい。
頻出テーマが明確な分、そのテーマを深く掘り下げていく思考力、最後の小問まで解き切る突破力も必要になる。過去問演習でも、単にこなすだけでなく、手際よく整理できたか、解法に無駄がないかなどを常に追求する姿勢で取り組みたい。
文学的文章1題、論理的文章2題の計3題が出題された。例年通り、大問ごとに読解問題と知識問題が織り交ぜられた出題形式であった。
読解問題では、記号問題・抜き出し問題・記述問題がバランスよく出題されていた。また50字前後の記述問題が大問ごとに1題ずつ出題されているため、要点を的確にまとめる練習が必要である。知識問題では、漢字の書き取りのほか、慣用句、外来語、語句の意味に関する問題などが、さまざまな形式で出題されていた。
こうした問題を文章読解と並行して処理するためにも、幅広い語彙力を養うとともに、過去問を通じて適切な時間配分に対する感覚も身につけておきたい。
大問1が歴史(音楽の歴史)、大問2が地理(世界ジオパーク)、大問3が公民(円安に関するニュース)と、例年通りの出題構成であった。歴史は様々な切り口から知識を確認しておくことが重要である。世界史分野からの出題が例年あるため、資料集などに載っている年表も確認しておきたい。
地理は難解な地形図やグラフが頻出。思考過程を確認しながら解き進めることを大切に、過去問で練習を積む必要がある。また、1問1問に時間がかかるため、時間配分にも気を付けたい。公民では入試前年の時事が題材となることが多い。ニュースに目を向け、関連する用語や知識を重点的におさえておくことが大切である。
男子 | 女子 | |
---|---|---|
募集人数 | 280名(内部進学90名) | |
志願者数 | 617名 | 266名 |
受験者数 | 529名 | 252名 |
合格者数 | 200名 | 90名 |
実質倍率 | 2.65倍 | 2.80倍 |
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | ||
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受験者平均点 | -/150 | -/150 | -/100 | -/100 | -/400 | |
合格者平均点 | 3教科型 | 98.0/150 | 89.2/150 | 66.4/100 | - | 253.6/400 |
4教科型 | 89.5/150 | 95.8/150 | 63.0/100 | 70.6/100 | 252.6/400 | |
合格者最高点 | 150/150 | 127/150 | 98/100 | 92/100 | 332/400 | |
合格者最低点 | 54/150 | 57/150 | 34/100 | 55/100 | 専願男子 209/400 | |
専願女子 223/400 | ||||||
併願 254/400 |
募集人数 | 280名(内部進学90名) |
---|---|
選抜方法 | 算・国・理(・社) |
出願期間 | 12/12 ~ 12/19 |
試験日程 | 1/16 |
合格発表 | 1/18(web) |
3教科型 | 4教科型 | |
---|---|---|
算 数 | 150点(70分) | 150点(70分) |
国 語 | 150点(60分) | 150点(60分) |
理 科 | 100点(45分) | 50点(45分) |
社 会 | ― | 50点(45分) |
合 計 | 400点(175分) | 400点(220分) |
高校卒業生:439名
東京大(現役) | 10(8) |
---|---|
京都大(現役) | 76(56) |
大阪大(現役) | 33(22) |
神戸大(現役) | 21(18) |
大阪公立大(現役) | 29(16) |
早稲田大(現役) | 35(24) |
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慶應義塾大(現役) | 23(9) |
関西学院大(現役) | 57(31) |
関西大(現役) | 42(28) |
同志社大(現役) | 121(76) |
立命館大(現役) | 184(103) |
年 度 | 男子 | 女子 | |||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | ||
2019 | 専願 | 533 | 208 | 2.56 | 201/400(50.3%) | 286 | 79 | 3.62 | 240/400(60.0%) |
併願 | 255/400(63.8%) | 255/400(63.8%) | |||||||
2020 | 専願 | 536 | 219 | 2.45 | 236/400(59.0%) | 248 | 75 | 3.31 | 268/400(67.0%) |
併願 | 281/400(70.3%) | 281/400(70.3%) | |||||||
2021 | 専願 | 530 | 219 | 2.42 | 236/400(59.0%) | 263 | 81 | 3.25 | 276/400(69.0%) |
併願 | 295/400(73.8%) | 295/400(73.8%) | |||||||
2022 | 専願 | 428 | 191 | 2.24 | 212/400(53.0%) | 257 | 99 | 2.60 | 238/400(59.5%) |
併願 | 271/400(67.8%) | 271/400(67.8%) | |||||||
2023 | 専願 | 529 | 200 | 2.65 | 209/400(52.3%) | 252 | 90 | 2.80 | 223/400(55.8%) |
併願 | 254/400(63.5%) | 254/400(63.5%) |
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