今年度の入試の受験数はA日程男子が昨年度より2人減ったが、A日程女子、B日程男女とも昨年度より大幅に増えた。特に女子の受験者数はA日程で70人、B日程で44人増え、人気は高まる一方である。
合格者数は、他の併願校との兼ね合いもあり、男子はA日程よりB日程の方が多く、女子はB日程よりA日程の方が多かった。
試験内容は、A日程の算数が昨年度の易化の反動を受けて今年度は難化し、男女とも受験者平均点が5割を切った。それに対して、他の教科は受験者平均点が7割を越えるものが多く、全科目バランスよく学習し、得点できる力をつけることが必要である。
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出題数は大問5題、出題単元は「複雑な計算問題」「調べ上げが必要な問題」「平面図形と比」「立体図形」など、内容については例年通りだった。しかし、考え方を記述させる形式の問題がこれまでは大問5で出題されていたのに対し、今年はA日程では大問1、B日程では大問3・4と出題場所が異なっていた。
普段の学習では、複雑な計算に対応できるようにすること、「問題文に書かれた条件を整理する」「過不足なく調べ上げる」「丁寧に作図する」といった問題に対応できるよう、図や式を書いて、解答にたどりつくための方針や求めた値が何を表しているのかを言葉で明示するように心がけることが大切である。
ここ数年A・B日程ともに、大問1に論説文、大問2に物語文、大問3に漢字の書き取り問題が独立した形で出題されており、今年度も傾向に変化はない。
ただ、昨年度とちがい、A日程での総記述字数の方がB日程よりも多くなっていた(A日程225字、B日程150字)ので、日程に関係なく、70字程度の記述問題でもすぐに手が動くように練習をする必要がある。
また、気をつけるべきなのは、高難度の記号問題である。正しい読解をした上での選択が求められるものが多く、消去法が使えない場合が多い。よって対策としては、本文根拠を明確にした読解練習を日頃から積む必要がある。
試験時間40分に対し、50問を上回る問題が分野ごとに出題される形式に変化はなかった。初見となるデータからの出題は今年も健在で、特定技能制度で在留する外国人の総数と分野別割合に関する問題など、特色を十二分に発揮して受験生に立ちはだかった。
試験時間とのバランスを考慮して、これらの問題には取り組む必要があるので、過去問を通じて時間配分を確認しておきたい。
問題のテーマとして、近年話題になった出来事を使用する傾向があり、今年度は公民分野で「岸田政権と衆議院議員選挙」を使用した。話題となった出来事も含め知識暗記だけではなく、説明できるように理解を深めておきたい。
A日程 | B日程 | |
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募集人数 | 100名 | 60名 |
志願者数 | 351名 | 941名 |
受験者数 | 321名 | 793名 |
合格者数 | 122名 | 351名 |
実質倍率 | 2.63倍 | 2.26倍 |
A日程 | B日程 | ||||||||
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算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | 算 数 | 国 語 | 理 科 | 計 | |
受験者平均点 | 47.1/120 | 76.4/120 | 58.1/80 | 55.9/80 | 233.50/400 | 71.7/120 | 75.8/120 | 52.8/80 | 200.3/320 |
合格者平均点 | 62.3/120 | 84.4/120 | 63.6/80 | 60.1/80 | 268.10/400 | 87.7/120 | 83.0/120 | 60.2/80 | 230.9/320 |
合格者最高点 | 112/120 | 107/120 | 77/80 | 75/80 | 346.25/400 | 120/120 | 110/120 | 77/80 | 299/320 |
合格者最低点 | 38/120 | 58/120 | 47/80 | 37/80 | 246.00/400 | 53/120 | 42/120 | 38/80 | 208/320 |
A日程 | B日程 | |
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募集人数 | 80名 | 30名 |
志願者数 | 298名 | 429名 |
受験者数 | 286名 | 343名 |
合格者数 | 124名 | 111名 |
実質倍率 | 2.31倍 | 3.09倍 |
A日程 | B日程 | ||||||||
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算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | 算 数 | 国 語 | 理 科 | 計 | |
受験者平均点 | 54.5/120 | 85.2/120 | 59.7/80 | 56.9/80 | 255.20/400 | 64.0/120 | 82.1/120 | 49.2/80 | 195.3/320 |
合格者平均点 | 72.5/120 | 92.4/120 | 66.4/80 | 62.3/80 | 293.90/400 | 81.1/120 | 90.3/120 | 59.4/80 | 230.8/320 |
合格者最高点 | 112/120 | 117/120 | 80/80 | 75/80 | 370.00/400 | 114/120 | 113/120 | 70/80 | 285/320 |
合格者最低点 | 29/120 | 65/120 | 39/80 | 40/80 | 258.00/400 | 51/120 | 67/120 | 41/80 | 213/320 |
A日程 | B日程 | ||
---|---|---|---|
募集人数 | 男子 | 100名 | 60名 |
女子 | 80名 | 30名 | |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 算・国・理 | |
出願期間 | 12/6 ~ 1/6 | ||
試験日程 | 1/14 | 1/15 | |
合格発表 | 1/15(掲示・web) | 1/17(掲示・web) |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
算 数 | 120点(60分) | 120点(60分) |
国 語 | 120点(60分) | 120点(60分) |
理 科 | 80点(40分) | 80点(40分) |
社 会 | 80点(40分) | ― |
合 計 | 400点(200分) | 320点(160分) |
東京大(現役) | 3 (2) |
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京都大(現役) | 24(17) |
大阪大(現役) | 18(13) |
神戸大(現役) | 17(10) |
大阪公立大(現役) | 26(15) |
早稲田大(現役) | 9(8) |
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慶應義塾大(現役) | 12(5) |
関西学院大(現役) | 51(29) |
関西大(現役) | 49(33) |
同志社大(現役) | 54(52) |
立命館大(現役) | 105(47) |
年 度 | A日程 | B日程 | ||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2021 | 310 | 143 | 2.17 | 241.25/400(60.3%) | 679 | 305 | 2.23 | 217/320(67.8%) |
2022 | 323 | 120 | 2.69 | 283.75/400(70.9%) | 714 | 339 | 2.11 | 199/320(62.2%) |
2023 | 321 | 122 | 2.63 | 246.00/400(61.5%) | 793 | 351 | 2.26 | 208/320(65.0%) |
年 度 | A日程 | B日程 | ||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2021 | 217 | 95 | 2.28 | 281.00/400(70.3%) | 356 | 91 | 3.91 | 229/320(71.6%) |
2022 | 216 | 124 | 1.74 | 290.00/400(72.5%) | 299 | 97 | 3.08 | 212/320(66.3%) |
2023 | 286 | 124 | 2.31 | 258.00/400(64.5%) | 343 | 111 | 3.09 | 213/320(66.6%) |
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