金蘭千里中学校 入試分析 2023年度

今年度も前期、中期、後期の計3回入試が行われた。実質倍率は前期、中期、後期ともに昨年度と比較して少し倍率が上がった。

また、昨年度に引き続き、中期入試はB入試(算数・国語)、J入試(国語のみ)、M入試(算数のみ)と3つの形式で実施された。受験パターンが多い中期入試の実質倍率は、B入試→1.27倍、J入試→1.73倍、M入試→1.89倍とばらつきがあり、昨年度同様、B入試での受験が合格しやすい結果となった。

全体を通して、出題形式は昨年とほぼ同じ形式となっており、標準的な問題が多く出題されるため、どの科目・単元もバランスよく学習し、確実に正解できる力を身につけておきたい。

金蘭千里中学校
算数の出題傾向・対策

出題数は全日程ともに、大問5題・全20問とこれまで通りの出題構成で、解答用紙に答えのみを記入する形式であった。難度は標準的なものが多く、合格者平均点も7割から8割であることから、各問題を丁寧に解き、正解を積み重ねていくことが求められる。特に、最初に計算問題が3問出題されるので、必ず正解したい。

また、「規則性」「割合」「速さ」「場合の数」「図形」などの頻出単元からの出題が多く、日頃からの問題演習や過去問演習を通して、これらの単元への対策を心がけたい。基本問題~標準問題を中心にまんべんなく解いて、確実にあわせきる訓練をし、得点を取りきることが大切である。

金蘭千里中学校 算数分野別出題バランス
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金蘭千里中学校
国語の出題傾向・対策

全日程に共通して論説文と物語文が出題された。それに加え、前期A・E日程では資料の読み取り問題、中期B・J日程ではリーディングスキルテスト(短い文章を読み、内容を正確に捉える力を測定するテスト)形式の問題、後期日程では日本語リスニング形式の問題も出題された。

知識問題に関しては、文章中の言葉に関連させて節気や文学史が出題され、その出題内容は例年多岐に渡る。60分間を有効に使って長文を読み切り堅実に答案を完成させる力が重要であると共に、日頃から文章を正確に読解することを意識し、積極的に多くの文学作品や文字情報に触れているかどうかも合否を分けたと考えられる。

金蘭千里中学校 国語分野別出題バランス

金蘭千里中学校
理科の出題傾向・対策

  1. 出題内容
    物理・化学・生物・地学から1題ずつ合計4題の出題であった。ここ数年、この出題形式が続いている。
  2. 昨年までとの比較
    物理では、昨年は知識中心であったが、今年は他の問題より難度が高い計算問題が多く出題された。また、他の分野でも計算問題は難度の高い内容が出題されている。一方で、知識問題は標準的な内容が多く出題されているため、ここは確実に得点しておきたい。
  3. 対策
    分野によって、問題の難易度に大きな差がある。まずは解きやすい問題から解くことが大切である。また、物理は例年、難度の高い計算問題が多いので対策が必要である。
金蘭千里中学校 理科分野別出題バランス

金蘭千里中学校
社会の出題傾向・対策

小問数は安定の30問、地理・歴史・公民分野の出題割合に大きな偏りはないので、苦手分野をつくらないことが合格への最重要ポイントである。

どの分野での出題も共通して、記号問題の割合が高いので、誤った選択肢に惑わされない正確な知識が求められる。一方、記述問題も油断は禁物で、漢字指定が多くみられるので、用語を漢字で書き、覚える習慣を早めにつけておきたい。

特に公民分野では、時事的に話題になった事象に関連する出題が見られるので、常日頃からニュースになった出来事や言葉に対するアンテナを張っておき、意識して学習することが大切である。

金蘭千里中学校 社会分野別出題バランス
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金蘭千里中学校
入試結果:2023年度

  前期A 前期E 中期B 中期J 中期M 後期
募集人数 180名
志願者数 173名 13名 389名 78名 86名 358名
受験者数 168名 13名 377名 78名 85名 343名
合格者数 117名 9名 298名 45名 45名 232名
実質倍率 1.44倍 1.44倍 1.27倍 1.73倍 1.89倍 1.48倍
  前期A 前期E
算数 国語 理科 社会 算数 国語 英語
受験者平均点 -/120 -/120 -/60 -/60 -/360 -/120 -/120 -/120 -/360
合格者平均点 83.1/120 70.0/120 39.5/60 36.8/60 237.2/360 81.8/120 69.4/120 91.1/120 242.3/360
受験者最高点 -/120 -/120 -/60 -/60 320.4/360 -/120 -/120 -/120 281/360
合格者最低点 -/120 -/120 -/60 -/60 200/360 -/120 -/120 -/120 200/360

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  中期B 中期J 中期M 後期
算数 国語 国語 算数 算数 国語
受験者平均点 -/120 -/120 -/240 -/120 -/120 -/120 -/120 -/240
合格者平均点 97.2/120 84.4/120 181.6/240 99.8/120 110.1/120 86.3/120 76.8/120 163.2/240
受験者最高点 -/120 -/120 236/240 110/120 120/120 -/120 -/120 221/240
合格者最低点 -/120 -/120 151/240 90/120 100/120 -/120 -/120 136/240

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金蘭千里中学校
入試要項:2023年度

  前期A 前期E 中期B 中期J 中期M 後期
募集人数 180名
選抜方法 算・国・理・社 算・国・英 算・国 算・国
出願期間 12/12~ 1/10
試験日程 1/14午前 1/14午後 1/15
合格発表 1/15(Web) 1/16(Web)

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  前期A 前期E 中期J 中期M 中期B・後期
算数 120点(60分) 120点(60分) 120点(60分) 120点(60分)
国語 120点(60分) 120点(60分) 120点(60分) 120点(60分)
理科 60点(30分)
社会 60点(30分)
英語 120点(70分)
合計 360点(180分) 360点(190分) 120点(60分) 120点(60分) 240点(120分)

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金蘭千里中学校
大学合格実績:2022年度

高校卒業生:171名

国公立大学への合格者数

京都大(現役) 3(3)
大阪大(現役) 8(6)
神戸大(現役) 11(10)
大阪公立大(現役) 8(7)

私立大学への合格者数

早稲田大(現役) 2(2)
慶應義塾大(現役) 3(2)
関西学院大(現役) 54(50)
関西大(現役) 38(33)
同志社大(現役) 31(28)
立命館大(現役) 46(31)

金蘭千里中学校
過去の入試結果データ

年  度 合計 男子 女子
受験者 合格者 実質倍率 合格者最低点 合格者最低点
前期A 2021 165 118 1.40 201/360(55.8%) 201/360(55.8%)
2022 178 131 1.36 206/360(57.2%) 206/360(57.2%)
2023 168 117 1.44 200/360(55.6%) 200/360(55.6%)
中期B 2021 371 330 1.12 150/240(62.5%) 150/240(62.5%)
2022 400 324 1.23 140/240(58.3%) 140/240(58.3%)
2023 377 298 1.27 151/240(62.9%) 151/240(62.9%)
後期 2021 242 185 1.31 140/240(58.3%) 140/240(58.3%)
2022 314 245 1.28 126/240(52.5%) 126/240(52.5%)
2023 343 232 1.48 136/240(56.7%) 136/240(56.7%)

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