志願者数は昨年696人に対して今年は707人と11人の微増であった。コース別に昨年と比較すると、英数349人→416人、英数S124人→120人、医志207人→155人と2年連続で英数S・医志の志願者が減ったが英数の志願者は大きく増えた。実質倍率は英数Sが2.19倍→1.80倍、医志が2.21倍→1.79倍であった。
合格最低点を比較すると、医志が英数Sより4点高いが、昨年より8点、一昨年より13点差が縮まり、ここ2年は合格最低点が近づきつつある。
どの科目もテンポよく解くスピードと高い学力が必須であり、頻出の単元についてはしっかりと対策をする必要がある。医志・英数Sでは7割5分以上、英数でも6割以上の得点率を目指したい。
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問題は冊子形式で解答用紙には答えのみを記入する。今年度も出題傾向に大きな変化は見られなかった。頻出単元をいくつか取り上げると、場合の数では丁寧に場合分けをしながら調べる必要があった。速さはグラフではなかったが、こちらも状況ごとの様子を順に調べていく難度の高い出題であった。立体図形は立方体を重ねた形をテーマに回転させたり切断させたりと格段にレベルが高いわけではないが、日頃の練習の成果が問われる出題であった。
全体を通して必要なのは大雑把ではなく、問題を整理しながら緻密に解き進める力と最難関校基準でのスタンダードな問題を解き切る力である。
今年度も文章題3題の構成で、論理的文章が2題、文学的文章が1題となっている。60分で文章題を3題解かなければならないため、時間配分が重要となる。
設問は、例年よりも抜き出し問題の比率が高かった。抜き出し問題は、傍線部から離れた部分に答えがあったり、抜き出し方に迷ったりするものも多いので、本文内容を正確に把握するとともに、読解中に印をつけておくなど、工夫が必要である。
記述問題は、20字前後の制限字数の少ないものが多く、要点を簡潔にまとめる練習が必要だ。記号問題は、設問を正確につかむことで正解させられるものが多いので、冷静な読み取りが求められる。
知識問題の出来が合否を分ける学校である。学校教科書に関する知識問題に加え、毎年出題される時事問題は年度によっては高難度の問題が出題されることがあるので、特にしっかりと対策しておく必要がある。
公民分野の出題が少ない傾向があるが、時事問題に関連させて出題されるので、話題になった出来事に関連する公民知識は最低限抑えておくようにしたい。
記述問題の出題が毎年みられるので、用語や出来事の解説など、口頭ではなく文字におこすくせ付けをすることで練習を積んでおきたい。
医志 | 英数S | 英数 (専願・併願) |
文化・スポーツ | |
---|---|---|---|---|
募集人数 | 40名 | 40名 | 170名 | 20名 |
志願者数 | 155名 | 120名 | 416名 | 16名 |
受験者数 | 147名 | 110名 | 405名 | 16名 |
合格者数 | 82名 | 61名 | 214名(74名) | 16名 |
実質倍率 | 1.79倍 | 1.80倍 | 1.89倍 | 1.00倍 |
※( )内は「医志」「英数S」からの回し合格者数
※英数の実質倍率は、回し合格者数を除く
算数 | 国語 | 理科 | 社会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 77/120 | 71/120 | 48/80 | 62/80 | 261/400 |
合格者平均点 | 87/120 | 79/120 | 51/80 | 65/80 | 286/400 |
合格者最高点 | 120/120 | 115/120 | 73/80 | 78/80 | 382/400 |
合格者最低点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 医志 293/400 |
英数S 289/400 | |||||
英数併願 258/400 | |||||
英数専願 239/400 |
医志 | 英数S | 英数 | 文化・スポーツ | |
---|---|---|---|---|
募集人数 | 40名 | 40名 | 170名 | 20名 |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 国・作文・面接 | ||
出願期間 | 11/12 ~ 1/11 | |||
試験日程 | 1/14 | |||
合格発表 | 1/16(掲示・web) |
英数S・英数・医志 | 文化・スポーツ | |
---|---|---|
算数 | 120点(60分) | ― |
国語 | 120点(60分) | 120点(60分) |
理科 | 80点(40分) | ― |
社会 | 80点(40分) | ― |
作文 | ― | 80点(40分) |
合計 | 400点(200分) | 200点(100分) |
高校卒業生:369名
東京大(現役) | 1 (1) |
---|---|
京都大(現役) | 14 (11) |
大阪大(現役) | 26(22) |
神戸大(現役) | 14(9) |
大阪公立大(現役) | 25(17) |
早稲田大(現役) | 10(9) |
---|---|
慶應義塾大(現役) | 6(2) |
関西学院大(現役) | 76(52) |
関西大(現役) | 58(38) |
同志社大(現役) | 57(32) |
立命館大(現役) | 78(44) |
年 度 | 医志 | 英数Ⅰ・Ⅱ全体 | 英数Ⅱ | 英数Ⅰ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者 | 合格者最低点 | 合格者 | 合格者最低点 | |
2019 | 502 | 82 | 6.12 | 271/400(67.8%) | 172 | 109 | 1.58 | 30(190) | 228/400(57.0%) | 79(150) | 190/400(47.5%) |
2020 | 547 | 93 | 5.88 | 299/400(74.8%) | 189 | 99 | 1.91 | 30(185) | 266/400(66.5%) | 69(178) | 230/400(57.5%) |
年 度 | 医志 | 英数S | 英数 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2021 | 227 | 96 | 2.36 | 281/400(70.3%) | 155 | 57 | 2.72 | 264/400(66.0%) | 337 | 165(128) | 2.04 | 220/400(専願)(55.0%) 238/400(併願)(59.5%) |
2022 | 199 | 90 | 2.21 | 277/400(69.3%) | 118 | 54 | 2.19 | 265/400(66.3%) | 339 | 160(104) | 2.12 | 221/400(専願)(55.3%) 239/400(併願)(59.8%) |
2023 | 147 | 82 | 1.79 | 293/400(73.3%) | 110 | 61 | 1.80 | 289/400(72.3%) | 405 | 214(74) | 1.89 | 239/400(専願)(59.8%) 258/400(併願)(64.5%) |
※2020年まで:「英数Ⅱ・Ⅰ」合格者の( )内は「医志」からの回し合格者数。実質倍率は、回し合格者数を除く。
※2021年以降:「英数」合格者の( )内は「医志」「英数S」からの回し合格者数。実質倍率は、回し合格者数を除く。
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