A日程では昨年の実質倍率が、1.38倍であったのに対し、今年度は1.17倍と減少した。B日程では昨年の実質倍率が2.00倍であったのに対し、今年度は1.79倍と減少した。両日程とも過去5年間の中で最も広き門となった。
合格最低点はA日程が208.3点(360点満点)となり、B日程では130点(200点満点)であった。特にA日程ではここ5年間の合格最低点が200点を超えていることから、正解できる問題をきっちりと取りきる確実性が求められる入試となっている。
難問の取捨選択やどの大問から取り組むかも得点に関わってくるので、過去問や類似の演習で感覚を養っておきたい。
A日程、B日程ともに大問数や形式など、ほぼ例年通りであった。問題用紙は3枚で1枚目の大問1だけが答えのみを書き込む形式であり、大問2から大問6までは途中の式や考え方、そして、答えの単位まで書き込まなくてはならない。
出題単元を調べると、文章題では「速さ」「割合と比」からの出題が多くなっている。これらの問題は毎年出題され、なおかつ、標準レベルの問題なので確実に得点できるよう数多く学習しておきたい。図形では角度や面積、体積を求める問題が毎年出題される。「図形と規則性」「図形と速さ」に表やグラフをセットにした問題が今後予想されるので対策をしっかりしておきたい。
例年と同様、A日程・B日程ともに論理的文章1題、文学的文章1題の構成である。設問は記号問題と抜き出し問題が多く、記述問題が少ない。B日程では例年1題、長めの特徴的な記述問題が出題されていたが、年々その字数が減ってきている。昨年度は35字以内であり、今年度は30字以内だった。
A日程・B日程ともに、抜き出し問題の割合が高いため、答えとなる箇所を文章中から素早く見つけ出す力が必要になる。また、そのほとんどが本文内容を整理する問題であるため、文章整理の練習をしておきたい。
ことわざ・慣用句などの知識問題も頻出なので、普段から意味や使い方まで深く学ぶように意識したい。
地理2題・歴史2題・公民1題という大問構成がここ数年の傾向である。出題のスタイルとして、グラフ・統計・図表といった資料問題が多いという特徴は健在だが、文章形式で答えさせる論述問題は今年も出題されなかった。一方で、韓国に関する出題、参議院選挙やウクライナ情勢に関する出題など、「世界地理」と「時事問題」が最近の海星社会のトレンドとなってきている。
これらに関心を持ちながら、地理の「産業・貿易」、歴史の「正誤判定」、公民の「憲法・選挙」といった頻出トピックの知識強化に努めつつ、過去問などを用いて資料やグラフの読み取り問題へのトレーニングを積んでいくことが必要である。
募集人数 | 100名 |
---|---|
志願者数 | 140名 |
受験者数 | 130名 |
合格者数 | 111名 |
実質倍率 | 1.17倍 |
算数 | 国語 | 理科 | 社会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 64.1/100 | 65.9/100 | 59.8/80 | 55.3/80 | 204.7/360 |
合格者平均点 | 69.3/100 | 67.7/100 | 61.7/80 | 57.7/80 | 257.0/360 |
合格者最高点 | 100/100 | 96/100 | 75/80 | 69/80 | 340.7/360 |
合格者最低点 | -/100 | -/100 | -/80 | -/80 | 208.3/360 |
募集人数 | 20名 |
---|---|
志願者数 | 114名 |
受験者数 | 109名 |
合格者数 | 61名 |
実質倍率 | 1.79倍 |
算数 | 国語 | 計 | |
---|---|---|---|
受験者平均点 | 68.1/100 | 66.9/100 | 135.0/200 |
合格者平均点 | 81/100 | 77.6/100 | 158.6/200 |
合格者最高点 | 100/100 | 96/100 | 188/200 |
合格者最低点 | -/100 | -/100 | 130/200 |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
募集人数 | 100名 | 20名 |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 算・国 |
出願期間 | 12/16~1/9 | |
試験日程 | 1/14 | 1/15 |
合格発表 | 1/16(web) |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
算数 | 100点(50分) | 100点(50分) |
国語 | 100点(50分) | 100点(50分) |
理科 | 80点(40分) | ― |
社会 | 80点(40分) | ― |
合計 | 360点(180分) | 200点(100分) |
高校卒業生:147名
東京大(現役) | 1(1) |
---|---|
京都大(現役) | 3(2) |
大阪大(現役) | 11(9) |
神戸大(現役) | 9(8) |
大阪公立大 | 4 |
早稲田大 | 5 |
---|---|
関西学院大 | 75 |
関西大 | 39 |
同志社大 | 35 |
立命館大 | 42 |
年 度 | A日程 | B日程 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2019 | 156 | 100 | 1.56 | 218.6/360(60.7%) | 117 | 43 | 2.72 | 145/200(72.5%) |
2020 | 144 | 97 | 1.48 | 204/360(56.7%) | 99 | 52 | 1.90 | 118/200(59.0%) |
2021 | 141 | 104 | 1.36 | 209.6/360(58.2%) | 108 | 58 | 1.86 | 117/200(58.5%) |
2022 | 135 | 98 | 1.38 | 203.1/360(56.4%) | 122 | 61 | 2.00 | 132/200(66.0%) |
2023 | 130 | 111 | 1.17 | 208.3/360(57.9%) | 109 | 61 | 1.79 | 130/200(65.0%) |
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