2科目または4科目での受験を選択することができる学校である。2023年度は、2科目型の志願者数が200名を超えた(昨年比+46名)。それにともない倍率も、4科目型が1.8倍ほどであるのに対し、2科目型は2倍をこえており、より狭き門となった。
受験科目数の少ない2科目型は、片方の科目でうまく得点できなかった場合、もう片方の科目で巻き返す必要が出てくるため、できるだけ4科目型での受験が望ましい。
また、すべての教科において標準レベルの問題を中心とした出題が多く、過去問を活用した学習や頻出単元に特化した勉強を行えるため、対策はしやすい。その一方で、合格者の平均点はほぼ7割を超えてくるため、全教科標準問題を合わせきるだけの、バランスの良い学習が求められる。
今年も例年通り、大問は8題で、問題数は20問であった。図形問題の出題割合が高く、中でも水そうの問題とグラフに関する問題は頻出で、今年も大問5と大問8でそれぞれ出題された。この2つの単元は特に入念に対策して、受験に臨んでもらいたい。
また、大問1~4には平均的な難度の問題が多く並んだ。算数に苦手意識のある受験生も、これらの問題を得点源としたい。
計算問題や典型的な問題に素早く確実に正解するためには、日頃の学習に熱心に取り組み、テキストで扱われる問題を丁寧に解き進めることが肝心である。バランスよい学習を心掛け、極端な苦手単元を作らないことが合格へのカギとなる。
例年通り、論理的文章、文学的文章、漢字の書き取り問題がそれぞれ1題ずつ出題された。
漢字の書き取りは昨年同様10問の出題だが、同音異義語などの出題もあり、難度が少し上がった。文章題に関しては、記号問題が大半を占めているのは変わらないが、記述問題がすべて、字数指定のない形になっていた。設問をていねいに読むだけでなく、解答欄の大きさからも、記述すべきポイントを受験生自身が考えて書く力が求められたと言える。
文章の後ろに注釈が多くつけられていたことからも、文章自体の難度が高く、それに加え、設問に語意を問うものもあったため、日頃から語彙力を高めておく必要がある。
地理2題、歴史2題、公民2題と、出題分野に偏りがない。今年は、地理で表・グラフ、歴史ですごろくと少しひねった出題も見られたが、基本知識を中心に問う傾向に変わりはなかった。70問近い問題数を、試験時間内に抜けを作らず解き切る訓練をしておきたい。
頻出は地理分野の気候グラフ。ほぼ毎年出題されているため、日本の6つの気候区分の習得が欠かせない。前年の時事から派生した出題が多く、今年は、「ウクライナ情勢」・「参議院議員選挙」の2件からの出題があった。ニュースに目を向け、関連する社会知識を意識して固めておくことが大切である。
男子 | 女子 | |||
---|---|---|---|---|
2教科型 | 4教科型 | 2教科型 | 4教科型 | |
募集人数 | 240名 | |||
志願者数 | 106名 | 178名 | 115名 | 117名 |
受験者数 | 102名 | 170名 | 108名 | 113名 |
合格者数 | 49名 | 100名 | 46名 | 61名 |
実質倍率 | 2.08倍 | 1.70倍 | 2.35倍 | 1.85倍 |
全受験者 | 算数 | 国語 | 理科 | 社会 | 計 | |
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受験者平均点 | 4科 | 68/100 | 70/100 | 64/100 | 72/100 | -/400 |
2科 | 68/100 | 71/100 | ― | ― | -/200 | |
合格者平均点 | -/100 | -/100 | -/100 | -/100 | -/400 | |
合格者最高点 | -/100 | -/100 | -/100 | -/100 | -/400 | |
合格者最低点 | -/100 | -/100 | -/100 | -/100 | 283/400 |
募集人数 | 240名 |
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選抜方法 | 算・国(・理・社)・面接 |
出願期間 | 12/12~ 1/7 |
試験日程 | 1/14 |
合格発表 | 1/16(Web) |
算数 | 100点 (50分) |
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国語 | 100点 (50分) |
理科 | 100点 (50分) |
社会 | 100点 (50分) |
合計 | 400点(200分) |
高校卒業生:389名
大阪大(現役) | 4(3) |
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神戸大(現役) | 4(4) |
大阪公立大(現役) | 5(5) |
法学部 | 48 | 文学部 | 56 |
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経済学部 | 60 | 商学部 | 52 |
社会学部 | 52 | 政策創造学部 | 13 |
外国語学部 | 7 | 人間健康学部 | 4 |
総合情報学部 | 28 | 社会安全学部 | 3 |
システム理工学部 | 14 | 環境都市工学部 | 14 |
化学生命工学部 | 16 | 合計 | 367 |
年 度 | 男子 | 女子 | |||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | ||
2019 | 4教科型 | 173 | 105 | 1.65 | 286/400(71.5%) | 103 | 70 | 1.47 | 286/400(71.5%) |
2教科型 | 89 | 49 | 1.82 | 81 | 39 | 2.08 | |||
2020 | 4教科型 | 254 | 88 | 1.87 | 287/400(71.8%) | 206 | 78 | 1.82 | 287/400(71.8%) |
2教科型 | 48 | 35 | |||||||
2021 | 4教科型 | 177 | 95 | 1.39 | 269/400(67.3%) | 292 | 87 | 2.37 | 269/400(67.3%) |
2教科型 | 32 | 36 | |||||||
2022 | 4教科型 | 233 | 96 | 1.68 | 287/400(71.8%) | 217 | 70 | 1.92 | 287/400(71.8%) |
2教科型 | 43 | 43 | |||||||
2023 | 4教科型 | 170 | 100 | 1.70 | 283/400(70.8%) | 113 | 61 | 1.85 | 283/400(70.8%) |
2教科型 | 102 | 49 | 2.08 | 108 | 46 | 2.35 |
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