附属校としての人気が非常に高く、2018年度以降、前期の倍率約2倍以上が続いている。
昨年は、女子の前期倍率が1.97倍であったが、その反動で今年は昨年を上回る2.38倍となり、男子の前期倍率よりも高くなった。後期の倍率も、男女ともに4倍を超え、昨年を上回った。
人気だけでなく、受験者の得点力も高く、特に後期入試の受験者の学力は年々高くなっており、今年はついに後期の合格最低点の総点が初めて男女ともに300点を超えた。3科目判定も可能ではあるが、過去10年の前後期入試を合わせたデータで理社の合格者平均を比べると、理科が高かった入試と社会が高かった入試は同数であり、バランスよく4科目を学習している受験者の方が合格の可能性が高いといえる。
大問数は、昨年までと同じく前期後期ともに7題であり、出題形式にも変更はなかった。やや難化した2023年度と異なり、スタンダードな問題が多かった。
大問1は計算問題2問と文章題1問、大問2は図形分野の小問集合、大問3以降は速さ・規則性・年齢算などの文章題と、図形分野からの出題となった。
角度・立体図形・平面図形・水量変化と例年図形分野の出題比率が高い傾向にある。解答用紙に答えのみを記す形式であるので、計算過程でのミスには最大限注意を払いたい。日頃から、難問に対しても手を動かして考え、自力で正解へたどり着くことを意識してほしい。
前期、後期ともに文学的文章、論理的文章、漢字の読み書きが出題された。
後期の文学的文章には随筆文が出されたので、物語文だけでなく随筆文にも慣れておく必要がある。文章題では選択肢問題と抜き出し問題が多く出題されている。落ち着いて文章と設問文を読めば、問題に正解することは難しくない。
記述問題の字数は前年度よりさらに少なくなり、最も多いもので20字程度であった。要点を簡潔にまとめることを心がけたい。漢字の問題は、書き取り、読み取りともに小学生にとって見慣れない熟語が出題される。前後の関係から言葉の意味を理解して漢字を書けるようにしていきたい。
ここ数年、難化傾向が続いていたが、今年度の前期日程の問題は比較的解きやすい問題となった。その大きな要因は、近年の特徴であった広い知識と深い理解が必要とされる時事問題の出題数の減少であったと考えられる。ただし、後期日程では例年に近い形で時事問題が出題され、平均点は昨年度よりも下がった。
前期と後期の難易度差が次年度も維持されるかどうかは不明だが、時事問題の出題という傾向そのものが姿を消したわけではないので、同志社香里中学校を志望する受験生は、時事問題に対する対策を続けていってほしい。特に国内だけではなく海外のニュースからの出題もあり、注意が必要である。。
男子
前期日程 | 後期日程 | |
---|---|---|
募集人数 | 95名 | 25名 |
志願者数 | 244名 | 453名 |
受験者数 | 236名 | 286名 |
合格者数 | 101名 | 68名 |
実質倍率 | 2.34倍 | 4.21倍 |
前期日程 | 後期日程 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | 算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
受験者平均点 | 72.1/120 | 54.7/120 | 54.7/80 | 55.2/80 | 240.2/400 | 82.5/120 | 73.5/120 | 54.2/80 | 53.6/80 | 271.8/400 |
合格者平均点 | 86.0/120 | 61.9/120 | 60.0/80 | 61.4/80 | 272.7/400 | 101.0/120 | 89.1/120 | 60.3/80 | 60.6/80 | 321.9/400 |
合格者最高点 | 120/120 | 83/120 | 77/80 | 78/80 | 331.25/400 | 120/120 | 108/120 | 75/80 | 76/80 | 376.25/400 |
合格者最低点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 250.00/400 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 302.50/400 |
女子
前期日程 | 後期日程 | |
---|---|---|
募集人数 | 95名 | 25名 |
志願者数 | 253名 | 410名 |
受験者数 | 245名 | 272名 |
合格者数 | 103名 | 64名 |
実質倍率 | 2.38倍 | 4.25倍 |
前期日程 | 後期日程 | |||||||||
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算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | 算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
受験者平均点 | 69.4/120 | 61.7/120 | 52.7/80 | 53.8/80 | 240.6/400 | 81.1/120 | 78.0/120 | 52.8/80 | 52.4/80 | 272.3/400 |
合格者平均点 | 85.3/120 | 70.9/120 | 59.4/80 | 61.0/80 | 279.6/400 | 101.2/120 | 90.8/120 | 60.8/80 | 57.3/80 | 321.1/400 |
合格者最高点 | 120/120 | 104/120 | 74/80 | 76/80 | 376.25/400 | 120/120 | 113/120 | 76/80 | 78/80 | 363.75/400 |
合格者最低点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 252.00/400 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 301.25/400 |
前期日程 | 後期日程 | ||
---|---|---|---|
募集人数 | 男子 | 95名 | 25名 |
女子 | 95名 | 25名 | |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 算・国・理(・社) | |
出願期間 | 12/1 ~ 1/8 | ||
試験日程 | 1/13 | 1/15 | |
合格発表 | 1/14(Web・郵便) | 1/16(Web・郵便) |
前期日程 | 後期日程 | |
---|---|---|
算 数 | 120点(50分) | 120点(50分) |
国 語 | 120点(50分) | 120点(50分) |
理 科 | 80点(40分) | 80点(40分) |
社 会 | 80点(40分) | 80点(40分) |
合 計 | 400点(180分) | 400点(180分) |
高校卒業生:295名
神学部 | 1 | 文化情報学部 | 10 |
---|---|---|---|
文学部 | 15 | 理工学部 | 26 |
社会学部 | 22 | 生命医科学部 | 10 |
法学部 | 64 | スポーツ健康科学部 | 7 |
経済学部 | 33 | 心理学部 | 10 |
商学部 | 45 | グローバル・コミュニケーション学部 | 6 |
政策学部 | 20 | グローバル地域文化学部 | 7 |
合計 | 276 |
表象文化学部 | 0 |
---|---|
学芸学部 | 1 |
現代社会学部 | 0 |
生活科学部 | 1 |
薬学部 | 4 |
看護学部 | 1 |
合計 | 7 |
年 度 | 前期日程 | 後期日程 | |||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | ||
男子 | 2022 | 253 | 108 | 2.34 | 263.75/400(65.9%) | 327 | 70 | 4.67 | 286.25/400(71.6%) |
2023 | 241 | 105 | 2.30 | 265.00/400(66.3%) | 268 | 72 | 3.72 | 281.00/400(70.3%) | |
2024 | 236 | 101 | 2.34 | 250.00/400(62.5%) | 286 | 68 | 4.21 | 302.50/400(75.6%) | |
女子 | 2022 | 260 | 106 | 2.45 | 261.00/400(65.3%) | 296 | 63 | 4.70 | 284.00/400(71.0%) |
2023 | 199 | 101 | 1.97 | 254.00/400(63.5%) | 253 | 96 | 2.64 | 268.00/400(67.0%) | |
2024 | 245 | 103 | 2.38 | 252.00/400(63.0%) | 272 | 64 | 4.25 | 301.25/400(75.3%) |
①4教科の合計点 ②国語・算数・理科の合計点の1.25倍 ③国語・算数・社会の合計点の1.25倍
上記①~③のうち最も高い点数で合否判定を行う
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