かつては女子の方が合格者最低点が40~50点高かったが、ここ3年は8点差→10点差→今年の5点差と差が小さくなっている。
女子にとっては関西で1・2を争う難関校として君臨しているが、近年は男子にとっても関西で灘に次ぐ2番手の位置を争う難関校になっている。
この影響もあり、男子の受験者数は昨年が100名減で、今年はさらに29名減であった。
女子は昨年度に史上最多の合格者を出した影響なのか、受験者数は昨年の13名増から、今年はさらに25名増であった。女子の合格者数は昨年度ほどではないが今年も2年前とほぼ同数になっており、数年前と比較すると大きく合格者数を増やしているので、来年度も安定した人気を誇ることが予想される。
受験者平均点は10点以上低くなった昨年度と比較すると3点近く上がった。高得点を取り切るには、単に算数が好きというだけではなく、細部まで丁寧にミスなく解ききる得点力が必要である。
2年続けて、多くの受験生にとっては前半から手が止まってしまう問題も配置されたタフな問題セットだった。調べ上げや処理が煩雑な問題、場合分けが必要な場合の数の問題、歯ごたえのある図形問題等が頻出なので、西大和学園志望者は日頃から考え方を見やすく書き、1回で答えを合わせる練習が必要である。
年度により難易度に差はあるが、女子の志望者も男子最難関レベルの問題に取り組んでおく必要がある。
大問1で論説文、大問2で物語文、大問3で言葉の誤用に関する会話文と段落整序問題が出題された。
難易度、文章量は例年とほぼ変わらない。記号問題は選択肢が5つあり、日頃から解答の根拠を明確にし、選択肢を細部まで読み取ることを意識して学習する必要がある。
すばやく選択するために消去法で選択肢を絞ることも有効である。記述問題は、論説文で40字が2問、物語文で40字と90字が1問ずつ出題されているため、字数の多い記述問題の対策は必須である。
また、西大和学園では大問3にあるような段落整序問題が出題される。接続語や指示語に注目し、文の流れを考える習慣を身につけておきたい。
大部分を地理・歴史分野が占め、公民・時事分野からの出題が極端に少ないという傾向に変化は無かった。
毎年出題される地形図の読み取り問題では、等高線から標高読取や縮尺判断が求められるので、過去問などで練習が必要である。
また、地理分野では統計グラフや論述、歴史分野では正誤判定や時代整序が頻出で、選択肢も6択で出題されるので、単純な暗記だけでは対応できない。時代背景や用語の意味を理解し、問題演習の際には選択肢の根拠を説明できるようにすることが重要となる。
時事分野の出題は多くないが、複数問出題される傾向があるので、日々の出来事に関する知識の蓄積も忘れないようにしたい。
募集人数 | 180名 |
---|---|
志願者数 | 979名 |
受験者数 | 874名 |
合格者数 | 398名 |
実質倍率 | 2.20倍 |
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 93.2/150 | 93.5/150 | 66.0/100 | 65.5/100 | 320.2/500 |
合格者平均点 | 107.9/150 | 102.9/150 | 72.8/100 | 69.2/100 | 356.7/500 |
受験者最高点 | 144/150 | 129/150 | 94/100 | 89/100 | 433/500 |
合格者最低点 | 66/150 | 68/150 | 50/100 | 35/100 | 339/500 |
募集人数 | 40名 |
---|---|
志願者数 | 286名 |
受験者数 | 271名 |
合格者数 | 78名 |
実質倍率 | 3.47倍 |
算 数 | 国 語 | 理 科 | 社 会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 85.6/150 | 100.7/150 | 62.2/100 | 64.9/100 | 315.1/500 |
合格者平均点 | 100.7/150 | 110.4/150 | 70.7/100 | 71.5/100 | 356.3/500 |
受験者最高点 | 127/150 | 132/150 | 89/100 | 87/100 | 414/500 |
合格者最低点 | 72/150 | 87/150 | 46/100 | 40/100 | 344/500 |
1/14 実施本校入試のみの人数
1/14 実施本校入試のみの点数(英語重視型・帰国生入試を除く)
男子 | 女子 | |
---|---|---|
募集人数 | 180名 | 40名 |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | |
出願期間 | 12/4~1/4 | |
試験日程 | 1/14午後 | |
合格発表 | 1/15(web) |
算 数 | 150点(60分) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国 語 | 150点(60分) | |||||||
理 科 | 100点(40分) | |||||||
社 会 | 100点(40分) | |||||||
合 計 | 500点(200分) |
高校卒業生:355名
東京大(現役) | 73(50) |
---|---|
京都大(現役) | 39(23) |
大阪大(現役) | 25(14) |
神戸大(現役) | 29(19) |
大阪公立大(現役) | 14 (8) |
早稲田大(現役) | 49(9) |
---|---|
慶應義塾大(現役) | 49(16) |
関西学院大(現役) | 27(11) |
関西大(現役) | 26(15) |
同志社大(現役) | 90(34) |
立命館大(現役) | 42(22) |
年 度 | 男子 | 女子 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2020 | 1010 | 541 | 1.87 | 325/500(65.0%) | 209 | 43 | 4.86 | 365/500(73.0%) |
2021 | 1047 | 476 | 2.20 | 345/500(69.0%) | 245 | 70 | 3.50 | 363/500(72.6%) |
2022 | 1003 | 392 | 2.56 | 356/500(71.2%) | 233 | 79 | 2.95 | 364/500(72.8%) |
2023 | 903 | 398 | 2.27 | 323/500(64.6%) | 246 | 91 | 2.70 | 333/500(66.6%) |
2024 | 874 | 398 | 2.20 | 339/500(67.8%) | 271 | 78 | 3.47 | 344/500(68.8%) |
3教科受験:3教科の合計の4分の5倍を総合点とする
4教科受験:3教科の合計の4分の5倍と4教科の合計のうち高い方を総合点とする
中学入試分析会資料 申込受付中
当サイトに掲載している分析レポートを無料で進呈!
進学館の分析動画と入試の解答・解説がダウンロードできる特典もございます。この機会にぜひお申し込みください。
※進学館の講座を受講いただいている方は申込不要です(オンライン講座のみ受講生は除く)。