清風南海中学校 入試分析 2024年度

ＳＧ・Ａ入試、Ｂ入試ともに、論理的文章・文学的文章・慣用句・詩・漢字の書き取り問題が出題された。前年度にＡ入試で出題された、図を交えた文章題が今回はＢ入試で出てきたので、こういった問題にも慣れておく必要がある。選択肢の文が長いこと、傍線部の表現をわかりやすく言いかえる詩の問題が出題されることは、例年どおりであった。

合格のためには、素早く正確に文章を読解する練習はもちろん、現代詩をはじめとした韻文や、40～60字程度の記述問題についての対策も不可欠である。日頃から苦手分野を作らないよう、バランスよく国語の学習を進めていかなければならない。

1. 出題内容
   Ａ入試・Ｂ入試共に物理・化学・生物・地学1題ずつの出題であった。
2. 昨年までとの比較
   昨年度と同様、Ａ入試・Ｂ入試ともに問題数がそこまで多くなく、1問あたりにかけることができる時間が多い。例年、受験生にとって見慣れた問題もあるが、初見のデータを読み込んでいく問題も出題される。
3. 対策
   見慣れた問題は確実に得点できるようにしておきたい。そのためには難関校の典型的な知識・計算問題は練習を積む必要がある。また、データの読み込む練習などは予想問題や過去問などを通して、演習してほしい。

例年通り、Ａ入試、Ｂ入試とも問題数が30問前後と他の学校に比べると問題数は少なめで、地理・歴史・公民の出題バランスもとれている入試であった。

問題数は少ないが、単純に知識を問うような問題は少なく、グラフ・表・資料などの読み取りが必要となる問題や計算を必要とするような問題、時代順に並びかえる問題などが並び、1問にかかる手間はとても多い。1問1問を面倒くさがらず、丁寧に取り組んでいく練習が必要になる。問題数が少ないので、手間を惜しむことで生じるミスは致命傷となり得る。1問1問をしっかりと最後まで考えきる取り組み方を過去問などで身につけていってほしい。