A日程では昨年の実質倍率が、1.17倍であったのに対し、今年度は1.33倍と増加した。B日程では昨年の実質倍率が1.79倍であったのに対し、今年度は2.54倍と増加した。B日程は過去5年間の中で最も狭き門となった。
合格最低点はA日程が223.7点(360点満点)となり、B日程では126点(200点満点)であった。特にA日程ではここ5年間の合格最低点が200点を超えていることから、正解できる問題をきっちりと取りきる確実性が求められる入試となっている。
難問の取捨選択やどの大問から取り組むかも得点に関わってくるので、過去問や類似の問題で演習を積んでおきたい。
A日程、B日程ともに大問数や形式など、ほぼ例年通りであった。問題用紙は3枚で1枚目の大問1だけが答えのみ記入する形式であり、2枚目以降の大問は途中の式や考え方、そして答えの単位まで書かなければいけない。
「平面図形」・「速さ」・「割合と比」・「グラフ」からの出題が多くなっている。これらの問題は毎年出題され、標準レベルの問題なので確実に得点できるよう数多く学習をしておきたい。また、グラフを読み取る問題の対策も引き続き入念に行いたい。日頃の学習においても、正解することだけを目標にするのではなく、式や図をかいて考える癖をつけておくと良い。
例年通りA日程・B日程ともに論説文1題、物語文1題の構成であった。それぞれ数ページにわたる文章が出題されるため、素早く読む力が求められる。設問は記号問題と抜き出し問題が多く、記述問題は少ない。
B日程では使用する単語を指定された記述問題(50字以内)が出題された。多く出題される抜き出し問題は、そのほとんどが本文内容の要点をまとめる問題であるため、長い文章を読みながら内容を整理する力、答えとなる箇所を素早く見つける力も必要である。
知識問題は、漢字の書き取り・ことわざ・慣用句などが頻出なので、普段から意味や使い方まで深く学ぶように意識したい。
大問構成は地理2題・歴史2題・公民1題で、ここ数年の傾向通りである。気候グラフ・地図・統計・画像資料を用いた出題スタイルも健在なため、常日頃から資料を読み解く練習が必要である。
例年、時事問題の出題があるが、今年度はとくに目立った。災害の避難情報や風評被害、広島サミットやゼレンスキーの他、コロナ5類移行、LGBTを答えさせる出題があった。対策としては、地理・歴史・公民の基本レベルは完全に定着させつつ、6年生秋以降からは過去問に取り組んで資料分析の精度とスピードを高めていくとともに、世の中で話題となっている出来事についてしっかりと関心を持っておくことが大切。
募集人数 | 100名 |
---|---|
志願者数 | 157名 |
受験者数 | 146名 |
合格者数 | 110名 |
実質倍率 | 1.33倍 |
算数 | 国語 | 理科 | 社会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 58.0/100 | 76.1/100 | 62.2/800 | 60.9/80 | 254.1/360 |
合格者平均点 | 64.1/100 | 81.1/100 | 65.8/80 | 63.1/80 | 272.9/360 |
合格者最高点 | 93/100 | 100/100 | 78/80 | 76/80 | 329.1/360 |
合格者最低点 | -/100 | -/100 | -/80 | -/80 | 223.7/360 |
募集人数 | 20名 |
---|---|
志願者数 | 135名 |
受験者数 | 127名 |
合格者数 | 50名 |
実質倍率 | 2.54倍 |
算数 | 国語 | 計 | |
---|---|---|---|
受験者平均点 | 60.6/100 | 62.6/100 | 123.2/200 |
合格者平均点 | 80.3/100 | 71.8/100 | 152.1/200 |
合格者最高点 | 100/100 | 94/100 | 190/200 |
合格者最低点 | -/100 | -/100 | 126/200 |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
募集人数 | 100名 | 20名 |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 算・国 |
出願期間 | 12/15~1/8 | |
試験日程 | 1/13 | 1/14 |
合格発表 | 1/15(web) |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
算数 | 100点(50分) | 100点(50分) |
国語 | 100点(50分) | 100点(50分) |
理科 | 80点(40分) | ― |
社会 | 80点(40分) | ― |
合計 | 360点(180分) | 200点(100分) |
高校卒業生:131名
東京大 | 1 |
---|---|
京都大 | 3 |
大阪大 | 7 |
神戸大 | 8 |
大阪公立大 | 6 |
早稲田大 | 6 |
---|---|
慶応義塾大 | 2 |
関西学院大 | 72 |
関西大 | 23 |
同志社大 | 42 |
立命館大 | 20 |
年 度 | A日程 | B日程 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2020 | 144 | 97 | 1.48 | 204/360(56.7%) | 99 | 52 | 1.90 | 118/200(59.0%) |
2021 | 141 | 104 | 1.36 | 209.6/360(58.2%) | 108 | 58 | 1.86 | 117/200(58.5%) |
2022 | 135 | 98 | 1.38 | 203.1/360(56.4%) | 122 | 61 | 2.00 | 132/200(66.0%) |
2023 | 130 | 111 | 1.17 | 208.3/360(57.9%) | 109 | 61 | 1.79 | 130/200(65.0%) |
2024 | 146 | 110 | 1.33 | 223.7/360(62.1%) | 127 | 50 | 2.54 | 126/200(63.0%) |
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