A日程では昨年の実質倍率が、1.33倍であったのに対し、今年度は1.16倍と減少した。
B日程では昨年の実質倍率が2.54倍であったのに対し、今年度は1.71倍と減少した。両日程とも過去5年間の中で最も広き門となった。合格者最低点はA日程が217点(360点満点)となり、B日程では119点(200点満点)であった。
特にA日程ではここ5年間の合格最低点が200点を超えていることから、正解できる問題をきっちりと取りきる確実性が求められる入試となっている。
また、難問の取捨選択やどの大問から取り組むかも得点に大きく関わってくるので、過去問や類似の演習で感覚を養っておくことが大切である。
A日程、B日程ともに大問数や形式など、ほぼ例年通りであった。
1枚目の大問1だけが答えのみ記入する形式であり、2枚目以降の大問は途中の式や考え方、そして答えの単位まで書かなければいけない。
A日程では図に線を書き込む問題、B日程ではグラフを書く問題も出題された。「平面図形」・「速さ」・「割合と比」・「グラフ」からの出題が多くなっている。
これらの問題は毎年出題され、標準レベルの問題なので確実に得点できるよう数多く学習をしておきたい。
日頃の学習においても、正解することだけを目標にするのではなく、式や図をかいて考える癖をつけておくと良い。
例年通り、A日程・B日程ともに論理的文章1題、文学的文章1題の構成であった。
文章は、比較的文章量の多いものが出題される。設問については、記号問題と抜き出し問題が多く、記述問題は少ないという傾向がある。
出題割合の高い抜き出し問題だが、本文内容の要点をまとめる形の問題が多く見られる。
そのため、長い文章を素早く読みながら、文章の要点を正確につかんでいく力が必要とされる。
知識問題については、今年は漢字の書き取りや慣用句が出題された。
ただし、その他の分野が出題されることも多いため、幅広い単元の学習を進めておくべきである。
大問は地理2題・歴史2題・公民1題の構成で、ここ数年間変わらないスタイルである。
地理については地形図・グラフ・統計表を用いた出題が多い。資料を読み取る練習を積んでおく必要がある。歴史は2題とも人物を柱とした問題。基本用語の定着はもちろん、用語をしっかりと説明できるレベルまで高めておきたい。
公民は「2024年の出来事」。「石破茂」や「小池百合子」、「斎藤元彦」、「ドナルド・トランプ」のように政治的なリーダーに関する出題が目立った。
時事的要素が色濃くなってきている傾向があるので、入試前年のニュース、とくに政治経済や国際情勢に関するものは着実に押さえておきたい。
募集人数 | 100名 |
---|---|
志願者数 | 103名 |
受験者数 | 99名 |
合格者数 | 85名 |
実質倍率 | 1.16倍 |
算数 | 国語 | 理科 | 社会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 64.7/100 | 79.4/100 | 57.5/80 | 54.2/80 | 260.1/360 |
合格者平均点 | 68.3/100 | 81.7/100 | 59.7/80 | 54.8/80 | 270.8/360 |
合格者最高点 | 93/100 | 98/100 | 77/80 | 72/80 | 339.4/360 |
合格者最低点 | -/100 | -/100 | -/80 | -/80 | 217.0/360 |
募集人数 | 20名 |
---|---|
志願者数 | 132名 |
受験者数 | 125名 |
合格者数 | 73名 |
実質倍率 | 1.71倍 |
※B日程合格者数は、A日程との重複合格者を除いた数です。
算数 | 国語 | 計 | |
---|---|---|---|
受験者平均点 | 63.3/100 | 61.8/100 | 125.0/200 |
合格者平均点 | 74.1/100 | 70.5/100 | 144.6/200 |
合格者最高点 | 95/100 | 92/100 | 179/200 |
合格者最低点 | -/100 | -/100 | 119/200 |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
募集人数 | 100名 | 20名 |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 算・国 |
出願期間 | 12/16~1/13 | |
試験日程 | 1/18 | 1/19 |
合格発表 | 1/20(web) |
A日程 | B日程 | |
---|---|---|
算数 | 100点(50分) | 100点(50分) |
国語 | 100点(50分) | 100点(50分) |
理科 | 80点(40分) | ― |
社会 | 80点(40分) | ― |
合計 | 360点(180分) | 200点(100分) |
高校卒業生:136名
京都大 | 3 |
---|---|
大阪大 | 9 |
神戸大 | 12 |
大阪公立大 | 3 |
早稲田大 | 12 |
---|---|
慶応義塾大 | 3 |
関西学院大 | 57 |
関西大 | 29 |
同志社大 | 48 |
立命館大 | 38 |
※上記人数は過年度生を含む。
年 度 | A日程 | B日程 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2021 | 141 | 104 | 1.36 | 209.6/360(58.2%) | 108 | 58 | 1.86 | 117/200(58.5%) |
2022 | 135 | 98 | 1.38 | 203.1/360(56.4%) | 122 | 61 | 2.00 | 132/200(66.0%) |
2023 | 130 | 111 | 1.17 | 208.3/360(57.9%) | 109 | 61 | 1.79 | 130/200(65.0%) |
2024 | 146 | 110 | 1.33 | 223.7/360(62.1%) | 127 | 50 | 2.54 | 126/200(63.0%) |
2025 | 99 | 85 | 1.16 | 217.0/360(60.3%) | 125 | 73 | 1.71 | 119/200(59.5%) |
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