親和中学校 入試分析 2024年度

本年度は、前期Ⅰ、前期Ⅱ、後期Ⅰ、後期Ⅱ、後期Ⅲが全て同じ構成となり、論理的文章1題・文学的文章1題と、独立した漢字・知識問題が1題であった。

また、本年度より後期Ⅰの枠に、適性検査型の試験である「探究入試」が導入され、国語としては「言語探究」の名を冠する試験が、作文を含む論理的文章3題、漢字・知識が1題という構成で実施された。

探求入試を含むどの日程も字数指定のない記述問題が多く出題されているため、解答欄の大きさから書くべき字数を推測し、答えの根拠を文章中から素早く見つけ出して解答を完成させる力が必要である。

1. 出題内容
   今年度から、後期にも理科が試験科目に加わった。前期Ⅰは物理と生物の出題の割合が多く、後期Ⅰは物理の出題が多かった。
2. 昨年までとの比較
   記述問題は作図や理由記述、空欄補充など、様々な形で問われる。知識だけではなく、思考させる問題が出題される。また、計算問題では答えを求めるだけではなく、計算式まで書く問題が出題された。
3. 対策
   学校教科書で基本を完成させた上で、自然現象の理由を記述する練習が必要である。また、実験器具や実験操作なども身につけておく必要がある。

大問1は「歴史教科書に出てくる女性」、大問2は「日本の都道府県」、大問3は「神戸」、大問4は「女子大に関する新聞記事」を題材としたものであった。

地理・歴史・公民ともに基本レベルの知識が問われ、また画像資料が多く用いられるという形式は、例年通りである。しかし、今年度のコース改編の影響であろうか、大問4で漢字の書き取りや慣用句の意味選択、文脈読解といった「国語」的な出題が見られた。

中学受験社会における基本的な用語の理解と定着はもちろんのこと、その場で資料を読み取って考えるといった新傾向の問題にも意識を向けておく必要があると言えるだろう。