金蘭千里中学校 入試分析 2024年度

今年度は、従来の「前期A・E」「中期B・J・M」「後期C」に加え、「後期T」入試(適性検査型)が実施された。実質倍率は、前期A・中期B・後期Cではほとんど変化がなかったが、中期J(国語のみ)で1.73→2.20、中期M(算数のみ)1.89→1.76と若干の変化が見られた。

中期J・Mは中期Bに比べて合格基準点が高く、確実な得点が求められるため、国語・算数の成績に大きな偏りのない場合は、中期Bでの受験が合格しやすい。適性検査型の試験が実施されたこと以外は、全体を通して出題形式に大きな変更はなかった。

受験生にとって難しく感じる問題も出題されるが、合格のために必要な点数をとるためには、どの教科も標準的な問題で確実に得点するバランス力が必要である。

金蘭千里中学校
算数の出題傾向・対策

出題数は全入試ともに、大問5題・全20問とこれまで通りの出題構成であった。難易度は標準的なものが多く、各問題を丁寧に解き、正解を積み重ねていくことが求められる。特に、最初に計算問題が3問出題されるので、必ず正解したい。

「規則性」「割合」「速さ」「場合の数」「図形」などの頻出単元からの出題が多く、日頃から基本・標準問題をまんべんなく解いておくことが大切である。また、算数はこれまで解答用紙に答えのみを記入する形式であったが、今年度は式と考え方を書かせる問題が前期入試で1問だけ出題された。次年度への対策として、日頃から式や考え方を残すことを意識しておきたい。

金蘭千里中学校 算数分野別出題バランス
中学受験専門 進学塾「進学館」の冬期講習2021

金蘭千里中学校
国語の出題傾向・対策

今年度も、全入試に共通して論説文と物語文が出題された。前期A・E入試では資料の読み取り問題、中期B・J入試ではリーディングスキルテスト(短い文章を読み、内容を正確に捉える力を測定するテスト)形式の問題、後期C入試では日本語リスニング形式の問題が出題されたのも、前年度と同じである。これらの問題については、場当たり的に対応するのは難しいので、事前に対策を立てるべきである。

また、いずれの日程も60分という制限時間の割には文章量が多いので、設問を解くために必要な箇所に注目して効率良く、かつ正確に設問を処理していく必要がある。

金蘭千里中学校 国語分野別出題バランス

金蘭千里中学校
理科の出題傾向・対策

  1. 出題内容
    物理・化学・生物・地学が1題ずつの計4題の出題であった。
  2. 昨年までとの比較
    物理では、昨年度と同様に計算問題が出題された。比例・反比例で考える標準レベルの問題である。また、実験結果から考察する問題が出題されたが、難しくはない。例年通り、知識問題は標準的な内容が出題されているため、ここは確実に得点したい。
  3. 対策
    分野によって問題の難易度に大きな差があるので、全体を見て解きやすい問題から解くことが大切である。物理は難度の高い計算問題が多いので、対策が必要である。どの分野も標準レベルの問題で十分な練習をしておく必要がある。
金蘭千里中学校 理科分野別出題バランス

金蘭千里中学校
社会の出題傾向・対策

例年、小問数は30問前後で安定している。また、地理・歴史・公民分野の出題割合に大きな偏りが無いことも特色としてあげられるので、特定の苦手分野をつくらないことが合格への最重要ポイントとなる。どの分野での出題も共通して、記号問題や漢字指定の割合が高いので、正確な知識が求められる

今年度は公民分野で、世論調査の内容を正確に読み取れるかを問う適性検査のような問題が出題されたので、次年度以降に向けて正確にグラフや図表を読み取る練習をしておく必要がある。また、時事的に話題になった事象に関連する出題に向けて、アンテナを常に張っておき、意識して学習することが大切である。

金蘭千里中学校 社会分野別出題バランス
進学館 9月期募集
進学館 体験授業受付中

金蘭千里中学校
入試結果:2024年度

  前期A 前期E 中期B 中期J 中期M 後期C 後期T 後期R
募集人数 180名
志願者数 152名 13名 441名 57名 39名 293名 32名 12名
受験者数 143名 13名 433名 55名 37名 282名 32名 12名
合格者数 97名 8名 345名 25名 21名 195名 18名 8名
実質倍率 1.47倍 1.63倍 1.26倍 2.20倍 1.76倍 1.45倍 1.78倍 1.50倍
  前期A 前期E
算数 国語 理科 社会 算数 国語 英語
受験者平均点 -/120 -/120 -/60 -/60 -/360 -/120 -/120 -/120 -/360
合格者平均点 98.1/120 79.5/120 40.9/60 36.0/60 266.9/360 90.4/120 72.4/120 78.6/120 241.4/360
受験者最高点 -/120 -/120 -/60 -/60 327.6/360 -/120 -/120 -/120 282.0/360
合格者最低点 -/120 -/120 -/60 -/60 231/360 -/120 -/120 -/120 215/360

※スマートフォンは横スクロールでご覧ください。

  中期B 中期J 中期M 後期C
算数 国語 国語 算数 算数 国語
受験者平均点 -/120 -/120 -/240 -/120 -/120 -/120 -/120 -/240
合格者平均点 79.7/120 94.7/120 174.4/240 103.6/120 101.7/120 86.0/120 84.2/120 170.2/240
受験者最高点 -/120 -/120 228.0/240 114.0/120 120.0/120 -/120 -/120 234.0/240
合格者最低点 -/120 -/120 140/240 97/120 87/120 -/120 -/120 138/240

※スマートフォンは横スクロールでご覧ください。

金蘭千里中学校
入試要項:2024年度

  前期A 前期E 中期B 中期J 中期M 後期C 後期T 後期R
募集人数 180名
選抜方法 算・国・理・社 算・国・英 算・国 算・国 適性検査 適性検査
出願期間 12/11~1/9
試験日程 1/13午前 1/13午後 1/14
合格発表 1/14(Web) 1/15(Web)

※スマートフォンは横スクロールでご覧ください。

  前期A 前期E 中期J 中期M 中期B・後期C 後期T・後期R
算数 120点(60分) 120点(60分) 120点(60分) 120点(60分) 数的能力(60分)
国語 120点(60分) 120点(60分) 120点(60分) 120点(60分) 言語能力(60分)
理科 60点(30分)
社会 60点(30分)
英語 120点(70分)
合計 360点(180分) 360点(190分) 120点(60分) 120点(60分) 240点(120分) ―(120分)

後期T・後期R は志願者シートを含めた総合判定。

※スマートフォンは横スクロールでご覧ください。

金蘭千里中学校
大学合格実績:2023年度

高校卒業生:171名

国公立大学への合格者数

京都大(現役) 2(1)
大阪大(現役) 17(14)
神戸大(現役) 6(5)
大阪公立大(現役) 9(6)

私立大学への合格者数

早稲田大(現役) 4(3)
慶應義塾大(現役) 1(1)
関西学院大(現役) 68(52)
関西大(現役) 44(40)
同志社大(現役) 52(39)
立命館大(現役) 80(54)

金蘭千里中学校
過去の入試結果データ

年  度 受験者 合格者 実質倍率 合格者最低点
前期A 2022 178 131 1.36 206/360(57.2%)
2023 168 117 1.44 200/360(55.6%)
2024 143 97 1.47 231/360(64.2%)
中期B 2022 400 324 1.23 140/240(58.3%)
2023 377 298 1.27 151/240(62.9%)
2024 433 345 1.26 140/240(58.3%)
後期 2022 314 245 1.28 126/240(52.5%)
2023 343 232 1.48 136/240(56.7%)
2024 282 195 1.45 138/240(57.5%)

【前期A】
 ①4教科合計点 ②算数・国語・理科の合計点×1.2 ③算数・国語・社会の合計点×1.2 のうち、最高得点を採用

※スマートフォンは横スクロールでご覧ください。

中学入試分析会資料 申込受付中

当サイトに掲載している分析レポートを無料で進呈!
進学館の分析動画と入試の解答・解説がダウンロードできる特典もございます。この機会にぜひお申し込みください。
※進学館の講座を受講いただいている方は申込不要です(オンライン講座のみ受講生は除く)。

お申し込みはこちら

中学受験入試分析レポート&入試問題・解説集
中学受験専門 進学塾「進学館」のオンライン入塾説明会
中学入学前に必読の一冊!「中学受験後に気になる99のこと」2021-入学前~夏休みまで-