22024年の入試は志願者数を減らしたが、それでも2022年とほぼ同じ2倍程度の倍率で高い人気をほこっている。
2科目または4科目での受験を選択することができる学校である。2科目受験では片方の科目でうまく得点できなかった場合、もう一方の科目で大きく巻き返す必要が出てくるため、4科目受験の方が望ましいことが多い。特に「算数が苦手」など苦手科目がはっきりしている人ほど4科目受験をすることでリスクを減らすことが有効である。
入試問題のレベルは標準的であり、合格には7割をこえる得点が必要になることが多い。過去問題に取り組み、良く出題される単元・問題をテキストなどで繰り返し学習し苦手を克服することで合格の可能性は高くなるだろう。
今年度も例年通り、大問は8題で問題数は20問であった。図形問題の出題割合が高く、中でも水そうに関する問題が頻出で、今年も大問6と8でそれぞれ出題された。この単元は特に入念に対策して受験に臨んでもらいたい。
また、大問1~4には基本レベルの問題が多く並んだ。算数に苦手意識のある受験生も、前半4題と後半のそれぞれ(1)の問題を得点源にしたい。
計算問題や典型的な文章題に素早く確実に正解するためには、日々の学習に熱心に取り組み、テキストで扱われる問題を何度も解くことが肝心である。バランスのよい学習を心がけ、極端に苦手な単元を作らないことが合格へのカギとなる。
例年通り、論理的文章、文学的文章、漢字の書き取り問題がそれぞれ1題ずつ出題された。
漢字の書き取り問題の難度が年々上がってきているため、作業としての漢字練習ではなく、熟語の意味を考えた学習が求められている。
文章題に関しては、記号問題が比較的多く出題されているが、目を引くのは、字数指定のない記述問題である。解答欄の大きさをヒントにし、出題者が求める解答のポイントを、受験生自身が考えて書く力が求められている。また、文章に注釈が多くつけられており、小学生にはなじみのない言葉が多く出ている。日頃から語彙力を高めておくことが、対策の一つと言える。
地理分野は「日本地図」、「日本で発生した地震」、「日本の世界遺産」、歴史分野は「日本の通貨の歴史」、「日本銀行券」、公民分野は「日本国憲法」について出題された。
ほぼ毎年出題されている地理分野の気候グラフは、今年も出題されている。関西大学第一を目指す際に、日本の6つの気候区分の習得は欠かせない。
また、前年の時事から派生した出題がよく見られ、今年は、2024年に日本銀行券のデザインが変更されることから、現在やかつての日本銀行券に関連する出題があった。70問近い問題数ではあるが、基本知識を問う問題を中心に構成されており、抜けを作ることなく高得点を目指す必要がある。
男子 | 女子 | |||
---|---|---|---|---|
2教科型 | 4教科型 | 2教科型 | 4教科型 | |
募集人数 | 240名 | |||
志願者数 | 103名 | 148名 | 93名 | 114名 |
受験者数 | 102名 | 141名 | 92名 | 112名 |
合格者数 | 57名 | 82名 | 42名 | 73名 |
実質倍率 | 1.79倍 | 1.72倍 | 2.19倍 | 1.53倍 |
全受験者 | 算数 | 国語 | 理科 | 社会 | 計 | |
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受験者平均点 | 4教科型 | 76/100 | 67/100 | 65/100 | 71/100 | -/400 |
2教科型 | 73/100 | 65/100 | ― | ― | -/200 | |
合格者平均点 | -/100 | -/100 | -/100 | -/100 | -/400 | |
合格者最高点 | -/100 | -/100 | -/100 | -/100 | -/400 | |
合格者最低点 | -/100 | -/100 | -/100 | -/100 | 287/400 |
2教科型:2教科(国語・算数各100点)の合計点×2(計400点)
4教科型:以下の(A)、(B)いずれか高い方の点数を得点とします。
(A)2教科(国語・算数各100点)の合計点×2(計400点)
(B)4教科(国語・算数・社会・理科各100点)の合計点(計400点)
合否は2教科型受験者と4教科型受験者を同列、高得点順に並べたうえで、決定します。
募集人数 | 240名 |
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選抜方法 | 算・国(・理・社)・面接 |
出願期間 | 12/11~ 1/6 |
試験日程 | 1/13 |
合格発表 | 1/15(Web) |
算数 | 100点 (50分) |
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国語 | 100点 (50分) |
理科 | 100点 (50分) |
社会 | 100点 (50分) |
合計 | 400点(200分) |
高校卒業生:386名
大阪大(現役) | 4(4) |
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神戸大(現役) | 4(4) |
大阪公立大(現役) | 2(2) |
法学部 | 47 | 文学部 | 54 |
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経済学部 | 50 | 商学部 | 53 |
社会学部 | 52 | 政策創造学部 | 14 |
外国語学部 | 8 | 人間健康学部 | 6 |
総合情報学部 | 30 | 社会安全学部 | 2 |
システム理工学部 | 16 | 環境都市工学部 | 15 |
化学生命工学部 | 12 | 合計 | 359 |
年 度 | 男子 | 女子 | |||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | ||
2020 | 4教科型 | 254 | 88 | 1.87 | 287/400(71.8%) | 206 | 78 | 1.82 | 287/400(71.8%) |
2教科型 | 48 | 35 | |||||||
2021 | 4教科型 | 177 | 95 | 1.39 | 269/400(67.3%) | 292 | 87 | 2.37 | 269/400(67.3%) |
2教科型 | 32 | 36 | |||||||
2022 | 4教科型 | 233 | 96 | 1.68 | 287/400(71.8%) | 217 | 70 | 1.92 | 287/400(71.8%) |
2教科型 | 43 | 43 | |||||||
2024 | 4教科型 | 170 | 100 | 1.70 | 283/400(70.8%) | 113 | 61 | 1.85 | 283/400(70.8%) |
2教科型 | 102 | 49 | 2.08 | 108 | 46 | 2.35 | |||
年度 | 男女 | ||||||||
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | ||||||
2024 | 4教科型 | 253 | 155 | 1.63 | 287/400(71.8%) | ||||
2教科型 | 194 | 99 | 1.96 |
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