2025年の入試は前年比で100人以上も志願者数が増加し、実質倍率も2倍を超え、ここ数年のうちで特に高い人気をほこった。
2科目または4科目の受験を選択することができる学校である。2科目受験は片方の科目でうまく得点できなかった場合のリスクが大きいので、4科目受験の方が望ましいことが多い。
特に算数か国語のいずれかが苦手科目である受験者は、4科目受験が有効である。入試レベルは例年通り標準的であったにもかかわらず、合格最低点は7割超から6割超へと大きく低下した。
もしこの傾向が来年も続くのであれば、過去問題に取り組み、よく出題される単元や問題を繰り返し学習し苦手分野を克服することで、合格の可能性は2024年以前よりも更に高まるだろう。
今年度も昨年度までと同じく8題の大問、20題の小問が出題された。頻出単元である水そうに関する問題が、今年も大問8で出題された。
昨年は水そうに関する問題が2つの大問で出題されていたこともあわせて考えると、対策は必須である。大問1の計算問題、大問2~4の文章題や平面図形の問題と数に関する問題は、確実に正解して得点源にしたい。
また、大問5~8では文章をよく読んで条件を整理しなければなかなか解けない問題が並ぶが、各大問の(1)を正解することを心掛けたい。
テキストの標準問題を繰り返し解き、極端な苦手単元を作らないことが大切である。
今年度も、論理的文章、文学的文章、漢字の書き取り問題がそれぞれ1 題ずつ出題された。
漢字の書き取り問題には「皇后」などの難しい言葉が出題されているので、漢字の形を覚えることはもちろん、高い語彙力も必要である。
文章題に関しては、記号問題と記述問題がバランスよく出題されている。字数指定のない記述問題については解答欄の大きさをヒントにし、出題者が求める解答のポイントを、受験生自身が考えて書く力が求められている。
また、文章に注釈が多くつけられており、小学生にはなじみのない言葉が多く出ている。そういう文章を読む練習を、日頃からしておくことも、対策の一つと言える。
例年、約70問が地理→歴史→公民の順に出題される。
今年は最後の大問で、小学校の6年生時に習う「世界の国々(地理分野)」についての出題があり、例年と比べて地理分野が多く公民分野が少ない構成となっている。
特に地理では、毎年「日本の6つの気候区分」と「都道府県名・都道府県庁所在地名/日本の地名(山地・平野・川など)」の出題があり、ここで点を取りこぼすことのないように万全の対策をしておきたい。
分野を問わず、また小学校配当漢字内外に関わらず、ほとんどの問題で漢字での記述を求められるため、学習の際には注意が必要である。
男子 | 女子 | |||
---|---|---|---|---|
2教科型 | 4教科型 | 2教科型 | 4教科型 | |
募集人数 | 240名 | |||
志願者数 | 152名 | 170名 | 125名 | 146名 |
受験者数 | 139名 | 160名 | 116名 | 139名 |
合格者数 | 45名 | 95名 | 47名 | 66名 |
実質倍率 | 3.09倍 | 1.68倍 | 2.47倍 | 2.11倍 |
全受験者 | 算数 | 国語 | 理科 | 社会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 4教科型 | 57/100 | 61/100 | 64/100 | 60/100 | -/400 |
2教科型 | 53/100 | 58/100 | ― | ― | -/200 | |
合格者平均点 | -/100 | -/100 | -/100 | -/100 | -/400 | |
合格者最高点 | -/100 | -/100 | -/100 | -/100 | -/400 | |
合格者最低点 | -/100 | -/100 | -/100 | -/100 | 248/400 |
2教科型:2教科(国語・算数 各100点)の合計点×2(計400点)
4教科型:以下の(A)、(B)いずれか高い方の点数を得点とする
(A)2教科(国語・算数 各100点)の合計点×2(計400点)
(B)4教科(国語・算数・社会・理科 各100点)の合計点(計400点)
合否は2教科型受験者と4教科型受験者を同列、高得点順に並べたうえで決定
募集人数 | 240名 |
---|---|
選抜方法 | 算・国(・理・社)・面接 |
出願期間 | 12/9~1/7 |
試験日程 | 1/18 |
合格発表 | 1/20(Web) |
算数 | 100点 (50分) |
---|---|
国語 | 100点 (50分) |
理科 | 100点 (50分) |
社会 | 100点 (50分) |
合計 | 400点(200分) |
高校卒業生:381名
神戸大(現役) | 4(4) |
---|---|
大阪公立大(現役) | 2(2) |
法学部 | 49 | 文学部 | 56 |
---|---|---|---|
経済学部 | 48 | 商学部 | 55 |
社会学部 | 48 | 政策創造学部 | 8 |
外国語学部 | 6 | 人間健康学部 | 9 |
総合情報学部 | 26 | 社会安全学部 | 2 |
システム理工学部 | 13 | 環境都市工学部 | 17 |
化学生命工学部 | 16 | 合計 | 353 |
年 度 | 男子 | 女子 | |||||||
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受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | ||
2021 | 4教科型 | 177 | 95 | 1.39 | 269/400(67.3%) | 292 | 87 | 2.37 | 269/400(67.3%) |
2教科型 | 32 | 36 | |||||||
2022 | 4教科型 | 233 | 96 | 1.68 | 287/400(71.8%) | 217 | 70 | 1.92 | 287/400(71.8%) |
2教科型 | 43 | 43 | |||||||
2023 | 4教科型 | 170 | 100 | 1.70 | 283/400(70.8%) | 113 | 61 | 1.85 | 283/400(70.8%) |
2教科型 | 102 | 49 | 2.08 | 108 | 46 | 2.35 | |||
年度 | 男女 | ||||||||
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | ||||||
2024 | 4教科型 | 253 | 157 | 1.61 | 285/400(71.3%) | ||||
2教科型 | 194 | 101 | 1.92 | ||||||
2025 | 4教科型 | 299 | 161 | 1.86 | 248/400(62.0%) | ||||
2教科型 | 255 | 92 | 2.77 |
2024年度は追加合格者も含む
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