明星中学校 入試分析 2024年度

例年通り、前期・午後特進・後期ともに論理的文章1題、文学的文章1題、適性検査型問題1題、漢字の書き取り1題の計4題の出題であった。

文章題では、80字程度の指定字数の多い記述問題が出題される。そのため、文章の要点や人物の心情など、読み取った内容をわかりやすく表現する力が求められる。

適性検査型問題では、会話文や資料を読み取る問題が出題される。提示された情報を丁寧に読み取り、整理したうえで、論理的に説明する力が必要である。

漢字の書き取りは、標準的なレベルの問題となっていた。基本的な知識を確実に身につけておくことが重要である。

1. 出題内容
   今年度も前期・後期ともに、物理・化学・生物・地学から1題ずつ、この順の出題であった。
2. 昨年までとの比較
   昨年度と同じく、大問1の物理は非常に難しく、思考力・計算力が問われる。前期ではドップラー効果の実験を扱った問題、後期では浮力のグラフを読み込んでいく問題と難解なテーマが扱われた。
3. 対策
   物理以外の生物・地学・化学分野では標準的な知識、計算が多く出題されるので、確実に得点できるようにしておきたい。大問1が難しいことを念頭に置いて、解く順番を過去問で練習する必要がある。

前期は大問4題で小問数48問、後期も同じく大問4題で小問数55問。両日程とも大問数・小問数ともに昨年より増加している。

地理では地方を切り口として、統計資料と絡めた出題が目立つ。どの数字に注目するか、分析する力を養成しておきたい。歴史では正誤判定・時代並べかえが頻出。「開眼式」や「世直し」といった難度の高いワードも出題された。公民では前期で地方自治、後期で選挙が出題された。基本知識の定着は必須。

加えて「南海トラフ」・「マイナンバーカード」・「チャットＧＰＴ」を答えさせる問題も出ている。世の中で話題となっている言葉への関心も持っておきたい。