雲雀丘学園中学校 入試分析 2024年度

Ａ日程午前は論説文・物語文・漢字の書き取り問題の3題構成、Ａ日程午後、Ｂ日程は論説文・物語文の2題構成であった。

漢字の書き取り問題は、文章問題中から出題される場合もあれば、最後の大問で独立して出題される場合もある。いずれの日程でも10問前後が出題されるため、確実に得点源としたい。記号問題では、本文の表現上の特徴や、要旨を正確に理解できているかを問う問題が出題される。傍線部付近だけでなく、本文全体の内容把握、整理ができる読解力が求められる。記述問題は20字前後の短いものの出題が中心で、多いもので50字前後である。文中根拠をすばやくおさえ、まとめあげる力を養いたい。

1. 出題内容
   例年通り、Ａ日程、Ｂ日程ともに物理・化学・生物・地学各1題ずつ、計4題の出題であった。
2. 昨年までとの比較
   例年通り、Ａ日程の計算問題は基本～標準レベルであり、Ｂ日程の方がやや難度が高い。細かな知識を問う知識問題や、近年話題の科学ニュースが題材の出題も例年通りである。Ｂ日程の地学では、知識＋思考力を問う問題があった。
3. 対策
   計算問題ではやや難度が高い出題があるので、問題集の標準問題までは完璧にし、その上で応用レベルの問題にじっくり取り組む時間を作ると良い。また、科学の時事ニュースには目を向けておく必要がある。

大まかに地理分野→歴史分野→公民分野の順で大問が構成されている。

「社会という科目は、実際の生活と密に繋がっているものだ」ということを強く意識した問題がよく見られる。今年出題の、「新聞記事の読み取り」や、「なにわ筋線の開業がもたらす経済効果」についての問題がその例である。

また、通常の社会知識外の出題（今年出題の「阪急電鉄創始者名」や、昨年出題の「モナ・リザの作者名」など）も例年１問ほどあり、日常の様々なことに興味を持つことを学校が重視していると分かる。基礎的な内容の出題もあるため、得点すべき問題の取りこぼしがないよう、過去問で問題の取捨選択を練習しておきたい。