志願者数は昨年707人に対して今年は678人と29人マイナスであった。コース別に昨年と比較すると、英数416人→381人、英数S120人→122人、医志155人→155人と2年連続で減っていた英数S・医志の志願者数は横ばいに、英数の志願者数は昨年より落ち着いた。実質倍率は英数Sが1.80倍→2.02倍、医師が1.79倍→1.84倍であった。
合格最低点を比較すると、医志が301点、英数Sが298点でこれまでと変わらず医志のほうが高い結果だが、ここ数年近づき続けている傾向は変わらず、3点差まで迫ってきた。
各科目もテンポよく解くスピードと高い学力が必須であり、頻出の単元についてはしっかりと対策をする必要がある。医志・英数Sでは7割以上、英数でも6割以上の得点率を目指したい。
問題は冊子形式で解答用紙には答えのみを記入する。出題単元に大きな変化はなかったが、例年とは少し毛色の違いが感じられた。いくつか取り上げると、速さは、解く上でグラフを必要とする問題ではなかった。立体図形も切断や小立方体絡みの出題が多かったが、円すいをテーマに、回転や移動させる問題であった。ただし、作図を必要とする点では共通している。規則性も日暦算の出題は珍しいが、周期をとらえるというよりは調べる力を見たいという意図があったのかもしれない。
全体を通して、問題を整理する力、丁寧に調べる力、最難関校基準でのスタンダードな問題を解き切る力が必要である。
今年度も文章題3題の構成で、論理的文章が2題、文学的文章が1題という形にも変化はなかった。60分で文章題を3題解かなければならないため、受験生には読解スピードに加え、問題処理能力の高さが求められている。
抜き出し問題の難度が高いのが特徴で、答えが傍線部から離れていることも多いため、本文内容を正確に把握するだけでなく、読解中に線を引いたり印をつけたりして、すばやく解答にたどりつくための工夫が必要である。
記述問題の制限字数は少ないので、要点を簡潔にまとめる必要がある。記号問題は、設問を正確につかむことで正解させられるものが多い。落ち着いて取り組もう。
今年度は、地理・歴史分野がほぼ記号問題という出題だった。グラフや図表、写真や史料を用いた多種多様な問題に対して正確に選択肢を選べるかが合否を分ける大きなポイントであった。なお、写真や史料の多くは、学校教科書から出題されているので、教科書を隅々まで確認することも忘れないようにしたい。
頻出の時事分野では、日本と世界の出来事と関連する公民知識が出題されたが、年度によって難易度に大きく差があるので、どのような問題が来ても対処できるようにしっかりと準備をしておく必要がある。また、記述問題の出題に向けて、用語や出来事の解説を文字にする習慣をもち、練習するようにしたい。
医志 | 英数S | 英数 (専願・併願) |
文化・スポーツ | |
---|---|---|---|---|
募集人数 | 40名 | 40名 | 170名 | 20名 |
志願者数 | 155名 | 122名 | 381名 | 20名 |
受験者数 | 153名 | 121名 | 370名 | 20名 |
合格者数 | 83名 | 60名 | 203名(93名) | 20名 |
実質倍率 | 1.84倍 | 2.02倍 | 1.82倍 | 1.00倍 |
※( )内は「医志」「英数S」からの回し合格者数
※英数の実質倍率は、回し合格者数を除く
算数 | 国語 | 理科 | 社会 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者平均点 | 80/120 | 81/120 | 44/80 | 56/80 | 269/400 |
合格者平均点 | 91/120 | 86/120 | 49/80 | 59/80 | 293/400 |
合格者最高点 | 120/120 | 107/120 | 80/80 | 77/80 | 377/400 |
合格者最低点 | -/120 | -/120 | -/80 | -/80 | 医志 301/400 |
英数S 298/400 | |||||
英数併願 265/400 | |||||
英数専願 249/400 |
医志 | 英数S | 英数 | 文化・スポーツ | |
---|---|---|---|---|
募集人数 | 40名 | 40名 | 170名 | 20名 |
選抜方法 | 算・国・理(・社) | 国・作文・面接 | ||
出願期間 | 11/11 ~ 1/10 | |||
試験日程 | 1/13 | |||
合格発表 | 1/15(掲示・web) |
英数S・英数・医志 | 文化・スポーツ | |
---|---|---|
算数 | 120点(60分) | ― |
国語 | 120点(60分) | 120点(60分) |
理科 | 80点(40分) | ― |
社会 | 80点(40分) | ― |
作文 | ― | 80点(40分) |
合計 | 400点(200分) | 200点(100分) |
高校卒業生:406名
東京大(現役) | 2 (1) |
---|---|
京都大(現役) | 4 (3) |
大阪大(現役) | 14(10) |
神戸大(現役) | 9(6) |
大阪公立大(現役) | 24(18) |
早稲田大(現役) | 12(5) |
---|---|
慶應義塾大(現役) | 7(4) |
関西学院大(現役) | 67(51) |
関西大(現役) | 91(73) |
同志社大(現役) | 56(32) |
立命館大(現役) | 97(61) |
年 度 | 医志 | 英数Ⅰ・Ⅱ全体 | 英数Ⅱ | 英数Ⅰ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者 | 合格者最低点 | 合格者 | 合格者最低点 | |
2020 | 547 | 93 | 5.88 | 299/400(74.8%) | 189 | 99 | 1.91 | 30(185) | 266/400(66.5%) | 69(178) | 230/400(57.5%) |
年 度 | 医志 | 英数S | 英数 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 | 合格者最低点 | |
2021 | 227 | 96 | 2.36 | 281/400(70.3%) | 155 | 57 | 2.72 | 264/400(66.0%) | 337 | 165(128) | 2.04 | 220/400(専願)(55.0%) 238/400(併願)(59.5%) |
2022 | 199 | 90 | 2.21 | 277/400(69.3%) | 118 | 54 | 2.19 | 265/400(66.3%) | 339 | 160(104) | 2.12 | 221/400(専願)(55.3%) 239/400(併願)(59.8%) |
2023 | 147 | 82 | 1.79 | 293/400(73.3%) | 110 | 61 | 1.80 | 289/400(72.3%) | 405 | 214(74) | 1.89 | 239/400(専願)(59.8%) 258/400(併願)(64.5%) |
2024 | 153 | 83 | 1.84 | 301/400(75.3%) | 121 | 60 | 2.02 | 298/400(74.5%) | 370 | 203(93) | 1.82 | 249/400(専願)(62.3%) 265/400(併願)(66.3%) |
2021年〜
※「英数」合格者の( )内は「医志」「英数S」からの回し合格者数。
※「英数」の実質倍率は、回し合格者数を除く。
〜2020年
※「英数Ⅱ・Ⅰ」合格者の( )内は「医志」からの回し合格者数。
※「英数Ⅱ・Ⅰ」の実質倍率は、回し合格者数を除く。
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